2015年08月17日
静岡・葵区「手打ち蕎麦 たがた」
知る人ぞ知る名店ではあるが、
それにしてもものすごい人気である。
開店15分前、11:15。
行列だぁー!
この暑い中本当に凄い。
15分ほど待ち、いよいよ開店時刻。
ゾロゾロと前の人に続いて入店し、なんと私はギリギリ最後で入ることができた。
入り口で靴を脱いでカウンター席へ通される。
厨房は既に賑やかにフル稼働、その上にまた注文がどんどん入り物凄く忙しそうだ。
ここは何が有名といってやはりその蕎麦である。
店主自ら全国の畑を飛び回り、この店にとっては地粉とも言える「静岡在来種」をはじめ
これはという玄蕎麦を常時多種ストックし、最高の状態で貯蔵、製粉、手打ちしている。
メニューには「もりそば」だけでも
「静岡在来(土曜日・平日)」1000円
「焼畑在来(日曜日)」1500円
「二八」700円
と三種類もある。
本日は平日なので「静岡在来」と「二八」だ。
楽しみだなあ〜〜
お蕎麦だけでなく、メニューには美味しそうなものが沢山あるー♪
「そばがき」「そば刺し」「もつ煮豆腐」「出し巻き玉子(京風)」
など頼みたいものがいろいろあったので張り切ってお願いしようとしたら、
が〜〜〜〜ん。昼は混雑するので全て頼めず残念(>_<)
しかし個々のメニューは見るほどに面白く
珍味の欄にある
「めふん(鮭の腎臓の塩漬け)」
「梅ヶ島わさび漬け」
「かつおの塩辛泡盛漬け」
なんてのも興味深いが、とにかく私の目を惹いたのが玉子焼きの種類の多さ。
「玉子焼き(関東風)小」
「玉子焼き(関東風)大」
「出し巻き玉子(京風)小」
「出し巻き玉子(京風)大」
「三つ葉出し巻き玉子」
「ちりめん出し巻き玉子」
「明太子出し巻き玉子」
「出し巻き玉子 磯海苔あん」
ってどんだけー!
すごい、やっぱり「たがた」さん面白すぎる! (≧∇≦)
厨房にはそれこそ千手観音のように料理しまくる店主の他に
スタッフが三人もいる。
店はそう広くはないのでちょっと多すぎるような印象も受けたがどうやら二階もあるらしい。
私以外のお客さんはほぼ全員と言っていいほど
「平日昼十二食限定ランチ蕎麦セット(天丼+蕎麦)」か
「海老天もり」とか「ぶっかけ冷天おろし(超おいしそう!)」などを食べている。
私もそれらには大変興味がある。すごく食べたい。
でも・・でも・・・私のお腹は本日とっても忙しいんです!
もりそば「二八」
う うわあ〜〜 きちゃった!
なんてきれいな色・・・ おいしそう!香りそう〜〜〜!!
本日の二八は福井大野。
あああああ なんてすばらしい・・・
ふっくらと豊かな野生の香り。
口に含んだ瞬間はハラハラと独立した輪郭線から軽い印象を受けるのだが
噛み締めるとむっちり豊かなコシ、重量を感じる。
かすかなジャリ感もあり、そこからじわぁーっっと溢れ出す旨みがたまらない美味しさ!!
うわーん おいしいよう〜〜!!
来てよかったようーーーー
おーん おおーーーん(遠吠え)
もりそば「静岡在来・十割」
わっ わっ どうしよう、
これはさらに美味しそう、うれしすぎて爆発するーー!
このおいしそうさは危険レベルだ。
見ているだけで胸が高鳴る、たまらぬ美肌。
箸先にたぐりあげた刹那、煙るような素晴らしい香ばしさが
パシーンと私の脳まで届き目がかっぴらく。
期待していたとは言え、思った以上にものすごい蕎麦!
口に含むと味わいはすっきりなのだが、その香ばしさはずんずん深まり続け
こんな深い香ばしさには近年出会ったことがない。
粗挽きのジャリは二八よりさらに楽しいのに、食感はこちらの方がやさしい。
あああ〜〜〜〜
おおおーーーーーーん
と遠吠えしたいのを無意識に必死で押さえ込んでいたせいか
気づけば私はカウンター席で上半身だけでぴょんぴょんしてしまっていた。
変なお客さんだけど止められないからそれくらいは許して欲しい。
だってお蕎麦がおいしすぎる!!
これは大変な蕎麦に出会ってしまった!!
本日の「静岡在来」は「清水(地区)」だったが
驚いたのはなんと静岡在来だけで全部で9種あるのだそう。
えっそんなに!!( °o°)
店主は、江戸蕎麦のルーツと言う説のある駿府の蕎麦の絶滅を危惧し
その美味しさを残し自然な農法(焼畑)を復活させるための活動を続けてきた人物。
静岡の山間部にわずかに残る幻の、大変珍しい在来種が
ここにそんなにたくさん揃っているのはそういう理由からなのである。
ふと周りを見回すと先程まであんなにぎゅうぎゅうワイワイ賑わっていた店内が
私が蕎麦に耽溺し第三宇宙を彷徨している間にすっかり空いて静かになっている。
千手観音のように忙しかった店主も今は時間がありそうだ。
そこであきらめの悪い私はダメモトで言ってみた。
「あの〜〜う、そばがきは、お昼は、無理でしょうか〜〜」
「あ、今ならできますよ」
( °o°)
(≧ω≦)!!
(≧∀≦)!!
やったぁーーーーバンザイ!!ヽ(≧∇≦)/
言ってみてよかったーーー!
「そばがき」
きゃ〜〜 うれしい
わ〜〜〜 かんげき
本日は伊那の信濃一号。
ふぁーっと広がるさわやかな野生のかぐわしさ。
香りも良いのだが食べた時の味わいの濃さに感激。
味わいがぎゅううと舌に濃厚にひろがる!
エアリーではなくふっくらもっちり、食べ応えのあるそばがき。
ああああ なんとめくるめく ものすごい蕎麦達・・・
鰹ががっつり効いたやや甘めの汁とともに蕎麦湯タイム。
あまりの感動にへにゃへにゃだったらしく蕎麦湯の写真がない。
静岡在来だけであと8種類もあり、全国入れたら20種類近くものも玄蕎麦を集めているという店主。
日曜日の「焼畑在来」も食べてみたいし、
もう、もう、どうしてくれる。
誘惑の「手打ち蕎麦 たがた」である。
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いや、玉手箱を開けるが如く・・・
いや、パンドラの箱を開けるが如く・・・
恐る恐る開けると、否応なく目に飛び込む誘惑・恐怖・歓び・雑念・妄想・・・
まさに天国の扉であり地獄への扉でもある。
あのメニューは ルール違反だ、インチキだ、陰謀だ。
でも、どうも誘惑に弱い邪念の権化のような私は釣られてしまう、あのメニューの数々に。
でっ、〆の蕎麦(これも極上の)はどこに入れればいいのやら。
残念なことに私の辞書には「別腹」が無い
悩ましい事じゃ
あははははー!わっかります〜〜而酔而老さまは食細くていらっしゃいますしねえ〜
だからね、而酔而老さまはお昼に行けばいいんですよ!超忙しいからおつまみはオーダーできません!・・でも・・イヤなんですよね?(^^;;)而酔而老さまはニコニコゆーったりニコニコのーんびり、じゃなきゃイヤなんですもんね〜(^o^)それはもう、大食らいの犬猫を一杯同伴するしかないですねえ〜♪
そっ
それって
ayaさんを連れてけって
こと ?
ア〜〜アッ
エンゲル係数が
考えるだけど それ恐ろしいこっちゃ
そぉーですよ〜(^O^)!そのかわり而酔而老さまが御酒を喰らって3秒を目を閉じてる間にお蕎麦は全部魔法のようにテーブルから消えてなくなっちゃいますよლ(ʘ▽ʘ)ლ
ファッション雑誌を買いあさっておしゃれも勉強しなきゃ・・・
マナー教室に行って失礼のないマナーを身につけなければ・・・
話題を豊富にするのに、図書館で百科事典・週刊誌・アイドル本・音楽雑誌・料理本・ビニ本・・・etc.
なんと言ってもayaさんとお出かけですから
全部こなしてからayaさんを誘わなければ・・
何年かかるだろう・・・
こんな会話かな
「而酔而老爺さんよ、おいしいね〜〜っ」
「aya婆〜さまよ、本当うまいの・・・ でも、わしの蕎麦はどこへ消えたんだ・・」
まっ、なんかホノボノしますな・・ >^_^<
だいじょうぶ、私が而酔而老さまにあわせてバカ旦那もといバカ女将で行ってあげる!(^o^)
ン〜〜〜ッ
何故だろう??
>而酔而老さまはお昼に行けばいいんですよ!超忙しいからおつまみはオーダーできません!
何故か おつまみの山が お昼から
何故だろう??
結果
もとへの
天岩戸の扉を開けるが如く・・・
いや、玉手箱を開けるが如く・・・
いや、パンドラの箱を開けるが如く・・・
昼から・・・
おきて・ルールは 破る為にあるのかな・・
あはは〜そうだったのですねえ〜
そりゃ大変、どうしたらいいのかな・・
やっぱり大食らいの犬猫同伴しかないですね!(* ̄∇ ̄*)