2015年06月10日

群馬・昭和村「壱乃蔵」


静かな、昭和村の夜。

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県道沿いにぽうっと灯る明かりに「そば」の文字が浮かんでいる。


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自家製粉手打ち、昭和村産の「奥利根高原蕎麦」。
いいですねえ〜



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純和風の外観、ほっこり和風の店内だが
入り口に入った瞬間いきなりいい〜感じの音楽に身を包まれた。
Jack Johnson.
建物のせいかやけに音がよくて、店の雰囲気との意外さもあって
なんだかすごく楽しい気分に!



店の奥さんに「音楽、いいですねー」と言ってみると、
「うふふ〜お客さんに合わせてるんです。
 外から入っていらっしゃるのを見て、あ 若い方だーと思ったので。
 いつもは演歌とかなんですよ〜」
そうだったんだ!
アハッ 何だか自由でゆるくていいなあ〜〜♪


メニューを見るとここはうどんもあるみたい。

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お蕎麦だけでなくうどんも地粉、
お米も地米で、利根沼田産こしひかりを土釜で炊いているそう。
素材ひとつひとつへの愛情が伝わってくるメニュー書きだ。

おつまみも揚げ物、焼き物、その他豚キムチからエビマヨまで
それこそ何でもござれの充実ぶり。

私は大好物を見つけてしまったので、いつもながらですがコレいきます!


「もつ煮込み」
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これはっっ

!( ̄□ ̄;)!!

!( ̄□ ̄;)!!

異様に美味しい・・・・

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なんでしょうこの、さっぱりとした味噌汁に浸った
肉厚ブワンブワンで大きなもつ肉の美味しさは!
臭みゼロで、野菜もいっぱい。
大根、ちぎりこんにゃく、にんじん。
いくらでも食べたくなるほど美味しい、ヘルシー系もつ煮込み♪
このためにこのお店に来てもいいと思うほど気に入ってしまった。



「そばがき」
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おお〜 これまたすごい、思い切った黒さと粗挽きっぷり!

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見れば見るほど強烈に激しい、火山岩の如きこの姿。
にもかかわらず香りはおとなしいお餅のような香り+静かに渋く煙る香り。
むっちりもっちりべっとり系でお箸に張り付くのを無理矢理押さえつけて(?)
口に含んでまたびっくり。
突然グワァーーーーッッと超濃厚な味わいが爆発した!!!
まるで出汁か何かで味をつけたような、グルタミン酸系のおいしい濃い旨みである。
「宮古島の雪塩をつけてどうぞ」
と勧められたがつけずとも既に塩味を感じてしまう程の味の濃さ。
こんな強烈な味が穀物から出てくるとは本当にすごい。
これだけの粗挽き、すごいホシだが不思議とざらつきはそう感じず、
もっちりもったり素朴でぽくぽく。
これで400円はありえないお徳さだ。
ついている醤油が不思議な味がしたので訊いてみたら「紫峰」という刺身醤油だった。



「ざるうどん」
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「地粉」という言葉に弱いもので、ついうどんも頼んでしまいました。

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やわらかいけどコシもある、とぅるんとぅるんのうどん。
小麦の味は意外と淡く、さっぱりとぅるりと食べられる。






「ざる蕎麦」
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おお〜「そばがき」同様、思い切り黒い肌!
そしてこの肌は、もしや・・?

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むわぁ〜と香る甘皮のたくましい香り+そして、見て思った通りの熟成味を帯びた香り。
食感はしっかりもぐもぐ系に見えたのだが意外にも優しいやわらかさで
これはお年寄りでも食べやすそう。
説明に
「当店の蕎麦は九割蕎麦です。
 蕎麦の持つ香味や甘味を最大に引き出し、どなたにも美味しく召し上がって頂ける割合です。」
とあるのも頷ける。

確かに、向こうのテーブルでは先程からかなりの高齢と思われる女性が娘さんと二人で
美味しそうにこの黒いお蕎麦を食べている。
その女性が入ってくる時、杖などに対する奥さんのサポートがとても甲斐甲斐しかった。
食べきれなかった分はお持ち帰りパックにしますよと声をかけたりとても親切だ。


蕎麦汁は薄めで、まるでうどんの汁のよう。
関西みたいでとてもおいしい。

「ざる蕎麦」には「こんにゃく」と「おひたし」が自動的についてくる。
こんにゃくはやわらかくてまるでくずきりのよう。
私はこのあたりの地域に多い手作りこんにゃくが大好きなのだがこれもきっと手作りだろう。
こんにゃくもおひたしも柑橘醤油?のような味で食べるのが意外なのだが美味しい。
もつ煮込みも蕎麦汁もそうだが、ここは味付けがみんな美味しい。



最後に、奥さんがこんなものを持ってきてくれた。

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「こごみの塩漬け・・・炒めようかと思ってたんですけど塩抜きして天ぷらにしてみたんです」


嬉しいなあー



小さな、昭和村の夜。





posted by aya at 01:18 | Comment(0) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>群馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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