2015年05月08日

熊谷「蕎麦 藍」


私がどれほどこの店を愛しているかは筆舌に尽くし難い。

東京の人は「熊谷?ちょっと遠いな〜」と思うかもしれない。
でも遠かろうとなんだろうと、
たとえ九州からでも北海道からでも行くことを強くお薦めしたくなる店。

なんなら私が皆さんを集めて東京駅とか新宿駅とかから大型バスを運転して
「蕎麦藍ツアー」を敢行したいとまで思う程の、私のこの藍への激愛。
(※ちなみに普通免許すら持ってません(^^;;))

そんな私の激情をよそに、
熊谷駅から乗ったバスを降りると、そこには広い青空と麦畑がのんびりひろがっている。

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バス停からはすぐ。
ほーらもう看板が見えちゃった!

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来ちゃったあ〜〜〜
私の愛する「蕎麦 藍」に!!!

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掲載店は東京の店がほとんどの拙著「蕎麦こい日記」において
唯一埼玉のお蕎麦屋さんとして紹介させていただいた「蕎麦 藍」。


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相変わらずの佇まいにほっと和む・・と書きたいが
和むどころか嬉しさあまってスーパーハイ、
でも一応大人なのでそれをセーブするのに精一杯だ。



玄関は二重の作りになっていて
のれんをくぐるとこんなスペースがあり奥に店の入り口がある。

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ほっこりと可愛らしく、明るい清潔感にあふれた店内。

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私にはこの雰囲気からしてもうたまらない。
ありそうでなかなかない、と思う。
家庭的にほっこりしているのだけど、隅々まですっきり綺麗で居心地がいい。




メニューの体裁もとても素敵。

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何もコーティングされていない、和紙の風情が素朴でいい。

活字の読みやすさと手作りのあたたかみのいいとこ取りで
素晴らしいバランス!

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メニュー本以外にも黒板におすすめメニューがあるので
もうワクワクソワソワキョロキョロ!
ここはお蕎麦はもちろん、おつまみもお酒も最高過ぎて・・

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で、まずはこうでしょう!!

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「蕎麦 藍」の窓辺にて、「開運」・・
ああ〜〜しあわせですねえ〜
開運は素晴らしいお酒ですねえ〜(≧∇≦)/



お酒と一緒にやってきたお漬物の可愛いこと。

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奥さんが静岡出身の「蕎麦 藍」らしい可愛らしさ。



おつまみは一日6皿限定の「本日のおまかせ料理」にする。

まずはじめに「自家製豆腐」がやってきて、そのあと
「おからの唐揚げ・菜の花とウドのサラダ・セリのお浸し・そばだんご(ひしお醤油)」
というプレートがやってくるという内容。


「自家製豆腐」
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おぼろ豆腐のような柔らかさの中に感じる素朴な質感。
さっぱりとした中に豆の味わいがじわ〜とある、まさに私好みのタイプ!
おいしいい〜〜
最近使い出したという埼玉県小川町の青山在来大豆。



そしてこのプレートがやってきた瞬間、私はおもちゃの猿のようになってしまいました。
(嬉しくて手を叩いて止まらない)

「おからのから揚げ・菜の花とウドのサラダ・セリのお浸し・そばだんご(ひしお醤油)」
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ひだまりの中眺める、この家庭的な美味しそうさ、素朴な美しさ・・
やっぱり「蕎麦 藍」は「ありそうでなかなかない店」!

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おからのから揚げは、軽いけど密な食感で素朴なケーキのような感じも。
家庭的な味つけが素直においしい。

ウドのサラダもドレッシング?がおいしい。
ルッコラ好きの私の頭の上で「ルッコラセンサー」が嬉しくピコピコしてしまう。

せりの香りも大好物。素晴らしい春の香り!

そばだんごには「ひしお醤油」という珍しい、伝統的な糀の調味料が添えられている。
やや甘めで発酵の感じがもろみ味噌みたい。
そばだんごはむっちりした食感で蕎麦の風味はあまりしない、と思いきや
やや粉っぽい中に蕎麦の香りと味わいがムンと感じられてきて嬉しい〜〜


さてここで皆様には盛大にビックリしていただきたい。
「自家製豆腐」とこの賑やか美味しいプレートがセットになった「本日のおまかせ料理」、
なんと580円なんです!!( °o°)
手間がかかるので一日6皿限定しかできないそうだが
それよりなにより安すぎませんか・・
素材の素晴らしさとひとつひとつのメニューの丁寧さを思うと
のけぞる価格設定である。
「蕎麦 藍」さん・・どこまで私を骨抜きにするのですか・・


しかしまだまだグニャグニャになっている場合ではない。
お酒だってちゃんと「おちょこ半分以下」でセーブして
清い瞳とお腹で私はこの後のお楽しみに備えているのだ。


「そばがき」
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ウホホホ〜〜〜♪
絶景かな絶景かな 秩父の「こいけ」さん譲りのプチ水餃子スタイル♪

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ふはぁ〜〜〜
フレッシュな香りが素晴らしい!!
エアリー感はなくやや生の粉の感じがあり、
ねとーりとろぉり、口の中で固形がとろける感じ。
これまた大好きな秦野の「くりはら」さんが育てた蕎麦粉。



そしていよいよこの時が・・・
落ち着け私、今この時を大事にしよう、
大好きな人との大切な逢瀬のひとときが
奇声をあげて汗かいて一瞬で過ぎてしまわぬよう・・・



一枚目「長野・筑北村」
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来た〜・・来ちゃった〜・・・

あああ ときめきでどうにかなる。

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( °o°)

(>_<)

(>_<)

あろうことか、食べる前からのそのあまりのかぐわしさに上半身が支えきれなくなった。
なんという美しい香ばしさ!!
嬉しくて笑いが止まらなくなるような素晴らしい香り。
しかもこのとんでもない味の濃厚さは何なんですか!
なんとも美しくおいしい味わいが、じわ〜〜と舌に伝わりつづけてくるこのしあわせ。
輪郭線はややつるりとはっきりしているのだが食感は柔らかく、
ふっくらやわらかな最高のコシがある。
もう何がどうでも、とにかく完璧すぎて最高すぎて口がきけない。目が開かない。
しばらくすると香りが変化し全体の印象が全く違ってきたのも面白い。
美しいフレッシュさの中から、いかにも長野らしい、強い野生が顔を出してきた。

わおーん

わおーん

もう遠吠するしかないしあわせ・・・




二枚目「富山」
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おお〜
こちらの方が緑がかってさらにフレッシュなイメージ。

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わー!
期待通り、いやそれ以上にフレッシュな、澄んだ青い香り!!
こちらのほうが輪郭線はさらにはっきりして、食感もむっちりしっかり目。
それをかみしめると富山にしては上品な味わいがふんだんに、濃厚に溢れ出す。
ちょっ ちょっ ちょっ
何をどうしたらこんなお蕎麦になっちゃうのですか?
おかしくないですか?
もう私帰りたくないよう〜
とか意味分からない愛の言葉を唱える私。
だってだって、こんなにおいしいんだもん・・大好きなんだもん・・

わおーん

わおーん




「そば茶のミルクプリン」
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蕎麦藍はデザートもすべて手作り。
どのメニューもまさにこの店らしく、
素材の良さ、家庭的なやさしいほっこり感が感じられるものばかり。
くどさがなくさっぱりとしていて、蕎麦茶の香ばしさがたまらない。
黒蜜の上に散りばめられた蕎麦の実が特に嬉しい私(^^)



立地は決して便利とは言えないけれど、だから何だ。ぱんだがなんだ。
「一番が決められない女好きのような蕎麦好き」
を自称する私(一番じゃない子もそれぞれに可愛い♡)を
こんなにも惹きつける「蕎麦 藍」の魅力は、やはり何と言っても蕎麦。
そして「泣けるほどほのぼのとした家庭的な雰囲気」と「プロの洗練」のバランスだろう。
この絶妙なバランスに私は弱い。
いつもブログのほとんどが遠吠えで終わっている
代田橋「まるやま」の魅力にも似ているかもしれない。




みなさ〜ん、
熊谷は池袋から湘南新宿ラインで54分♪
熊谷駅北口のファミマ前から「妻沼行き」か「太田ゆき」のバスに乗り、
「中奈良」下車ですぐ「蕎麦 藍」で〜す!

無免許の私が運転する大型バスツアーより安全快適ですので是非お気軽に♪ (≧∇≦)/







posted by aya at 14:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>埼玉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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