2015年03月05日

神奈川・秦野「手打そば くりはら」


今日は楽しい雛祭り♪

尊敬する大先輩、大好きなアノ方と、
大好きな「くりはら」にお出かけ〜♡*\(^o^)/*


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ぽかぽかとあたたかい早春の日差しの中、
またこの家に帰ってくることができた喜び。

あたりには甘い香りが幸せのように満ちている。
見上げるとそこここに、紅白の梅の花がちらほらとつぼみをほころばせている。


昼時の混雑でしばらく待つことになったが
梅の香り、鳥の声、やわらかな早春の風。
こんな楽しい待ち時間はなかなかない。


玄関。

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遠い記憶の中のような家。

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甲斐甲斐しい店員さんの明るい声に導かれテーブル席に。

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白梅と雛人形。
ああ〜かわいいなあ 楽しいなあ
雛祭りってこんなにウキウキするものだったかな?


もうウキウキしすぎて頭がいつも以上にパーだが
メニューを選ぶ時は一生懸命冷静に考える。

ほっこり分厚い和紙で作られた「くりはら」のメニュー。

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うっふん、アレとアレは、絶対いきますよね〜 (≧∇≦)♡



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「くりはら」で出される野菜はくりはらさんちの畑で採れたものや
その他できるだけ農薬を使わない自然な農法による野菜ばかり。


「刺身こんにゃく」
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だーい好きな、「くりはら」のこんにゃく。
プリプリつるつるした市販のこんにゃくとは全く別物!!
和玉芋から手造りしているだけに
表面は荒くジャクジャク〜〜ッとして、ふるふる〜とやさしくやわらかい。
おいしい〜〜なんでこんなにも違うんだろう!!

しかも添えられてきたのはなんと「くりはら」手造りのお醤油。
ああ〜心あたたまっちゃうなあ・・・



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天ぷらの野菜もくりはらさんの畑の物や地元の野菜中心。
なんとこの中の「さつまいも」を作っている農家さんが偶然お隣の席に居たりして
またまた和む〜 ますますおいしい〜




「ソバ掻き」
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最近インド旅行に行ってきたという店主夫妻。
「ブラックソルト」という珍しいものを添えてくれた。
(またここの店主夫妻のステキさといったら・・絵本級の癒しの世界(>_<)♡)

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ふわぁ〜と漂う正統派、王道の蕎麦のかぐわしさ。
いい香りだなあ〜と一口ぱくっと食べたら・・

( °o°)

( °o°)

( °o°)!!!

ナンデスカこのものすごい味の濃さはぁーーーーー!!!!
もっちりふっくらした食べ応えのある食感。
その中からあふれる・・どころではない。
その肌が舌に触れただけで舌の奥までぎゅうううーーー!!と押し込まれるような
強烈な旨みの濃さである。
食べ物の旨み成分グルタミン酸をはっきり感じすぎて
塩分も入っているような錯覚を覚えるほどの濃さ。
(これはお茶室でいただく上質な煎茶でも感じる感覚)

せっかくのブラックソルトを使いたい使いたいと思いつつ
とにかくそのまんまが濃厚でおいしすぎて全然使えない。
聞けば今日の「ソバ掻き」は、少量だけ手に入った奥出雲の小粒の蕎麦ということで
さすがというかなんというか、とにかくものすごいものを食べてしまった。

でもやっぱりせっかくのブラックソルト。
最後の一口だけつけてみたら・・・わ〜お!すごい硫黄の味、温泉たまご味!
私の人生のそばがき体験の中でもはじめての食べ方、初めての美味しさだ。
これ、できることなら定番化してもいいんじゃないかなあ〜〜




「手碾きざる」
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「ソバ掻き」にメロメロだった私の心を一瞬にして奪う、この景色。
玄関脇の蕎麦打ち部屋でくりはらさんが毎日重い石臼を
ゴリゴリ〜ゴリゴリ〜と回して碾いて打っている手碾きの十割蕎麦だ。
今日は新潟、津南町の蕎麦。

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うわー・・・
なんと、神々しいまでのこの姿。

むっちりふっくら、みずみずしい粗挽き肌。
ありそうでなかなかない、この稀有なる美。

太打ちとまではいかないやや太めで、密度が濃いのに陽に透ける感じもある。
そこに浮かぶ蕎麦粒子たちに私は目を見張る。
静謐でストイックなイメージのかぐわしさが
ふーっと鼻腔から私の脳を染め軽くノックアウトする。
むっちりふっくらした肌は「細かな荒さ」で口中を刺激し
その中から滋味深い味わいが静かにこぼれ始め・・

ああ〜〜おいしい〜〜〜おいしいよう〜〜〜

同じことを何度も言うのはやめようと思うのだが一口食べるごとに
口が勝手に「おいしいぃいぃ〜〜」と言ってしまう。



「せいろ」
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笊の上におおらかにひろがってやってきた瑞々しい姿。

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白やオレンジの蕎麦粒子を無数にたたえたやや平打ちの素朴な肌。
手繰り上げると見た目以上に重量感があり、見た目以上に密なつるつるした舌触りだ。
素朴でありながらつるっと食べられるところが「くりはら」らしい個性。
「手碾きざる」とは違う長野県筑北村の蕎麦だが香りの方向は似ていて
静謐でややストイックなイメージの香りが素晴らしい。
味わいはこちらの方が甘みがあるせいか「手碾きざる」以上に濃く感じ
もうとにかく美味しくて美味しくて
相当お腹いっぱいなのだが夢中で食べてしまう。


ああーっ
超濃厚蕎麦湯もすごく美味しかったのに
ウカレすぎて写真取り忘れちゃった・・!!


この「くりはら」は拙著「蕎麦こい日記」でも紹介させていただいたのだが
今日は偶然、もう一軒「蕎麦こい日記」で紹介している某埼玉の超名店ご夫妻が
同じ時間に「くりはら」に来ていて嬉しいビックリ!!
ご縁というもののありがたさ嬉しさにしみじみとしてしまった。


楽しい雛祭りはまだまだ続く〜♪

このあとは私がだーい好きな温泉に行って、
最後は止まらないキ○ガイセッションへ!!



楽しい一日は胸の中ではずっと終わらない。





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2012年4月の「手打そば くりはら」


posted by aya at 09:06 | Comment(1) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>神奈川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
わしゃのテリトリ〜〜じゃぞっ!っとマ〜〜キングしてきたのに・・
何者かが侵略してきおった・・
 こともあろうか我が生誕の記念日を一日おいてとは 由々しきことじゃ。しかもほんの数日前に攻め込んだ後に・・ いつぞやはお雛様でもないのに雛人形に出会ったし。
まっ、それはさておき
あのお店は私の感性ではどこにもない面白い風を感じるお店です。
いかにもの古民家を改修して今風にとも感じられないし、古民家風(本当に古いが)しつらえた流行り物のお店でもないし、設計屋がいかにもと作ったちょっと・・の感じでもないし・・
お庭は別とすれば、本当に普通に自然に力まずに店主が思ったがままに、本当に店主その物のような、時に、風に、香りに、思いに、造られてきたお店に感じられます。
もう一つ、もう随分になるのに、時間の堆積を余り感じない(良い意味で)
正直、近くにあって欲しいお店です。
「ゆべし」・・・ うまっ・・・
Posted by 而酔而老 at 2015年03月05日 19:25
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