2014年10月07日

栃木・那須町「ほし」


「山の中の林の中に、こんな素敵なお蕎麦屋さんがあったらいいな」
という理想のお店。

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あまりにも美しくかぐわしい山の空気。(なんっっていい香りーー!!)

簡素でゆったりとした佇まい。

店の前に立っただけで心がやすらぐ。

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店内もまた素晴らしい。
吹き抜けの空間と大きく取られた窓。

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窓いっぱいの緑は店の中にまで入り込んでくるかのように
この木の空間を青々と染めている。
私まで青く染まるような気持ち。





自然を愛し、素朴な食べ物を愛する店主だけに
この店の自慢は「蕎麦」と「素朴な山里料理」。
店主が朝から山に入って採ってきたきのこや山菜、
そして無農薬の地野菜を美味しく食べさせてくれるのだ。



入り口にあった「たまごたけ」の可愛さにビックリ!!
もちろんこれも店主が山で採ってきた本物のきのこ。
絵本の中にだってこんなに可愛いきのこはないのではないかしら。
後ろにこびとさんが隠れていそう〜(≧∇≦)♡

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メニュー本の一部は手作りの「山菜・きのこ図鑑」のようになっている。

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これは何とこの店の奥さんの手によるもの。
イラストも文章も本当に素敵で、
見ているだけで私まで山と親しくなれたような気持ちになる。
お山の楽しさにウキウキしてしまう。



お昼はランチの「山里コース」を頼んでいる人がほとんどだが
壁には美味しそうなメニューもいろいろ。

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「深山のわらび一本漬け」
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どーん!とすごい存在感!
歯ごたえといい香りといい、美味しい〜〜〜〜
素材の味を最大限に生かすさり気ない味付けはさすが「ほし」さん。






ランチの「山里コース」

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心も体もぐにゃんぐにゃんに癒される、山のやさしい食べ物づくし。
素朴で家庭的で、それでいて田舎料理というイメージではない。
作る人のセンスと思いやりが伝わる「山里料理」。

今日のお蕎麦はひきぐるみの「くろがね」と更科の「しろがね」、ともに十割。
二種類のお蕎麦が交互に三つ山盛りになって
賑やかで楽しい眺め!


しかしこの時、久しぶりの「ほし」でしあわせ絶頂にいた私に
「カメラが壊れる」という大悲劇が起きまして・・(lll ̄□ ̄)!! 

幸いほどなくしてなぜか復活したものの、一度は諦め
写真を撮らずにまずお蕎麦から食べ始めてしまった・・・のが、
上の写真の一番奥のお蕎麦です(^^;;)
3つの蕎麦山の量が自然に見えるようこういう角度で撮ってみましたが
遠近法でますます少なく見えているような(^^;;)



「たまごたけと野菜」
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入り口にあった真っ赤な可愛いたまごたけは
火を通すとなんと黄色くなるそう。そしておいっしい〜〜〜!
野菜もきのこも本当においしくて、こんなさりげない一皿にも感激。


「さといもと菊」
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菊を添えるだけでさといもの煮物がこんなに一品に。
淡くさわやかな香り。
緑の中のこの空間で食べると一層美味しく感じる。


上の二つの小皿料理の真ん中に
「イッポンシメジと豚肉の炒め」
というすごく美味しい一品があったのだが・・
カメラ故障事件でうろたえたらしく何故か写真がない〜 (;o;)(;o;)(;o;)

メニュー本の中にあるミニきのこ図鑑によるとイッポンシメジとは
「市販のしめじが大きくなって一本ずつ地面から出ている」
ようなきのこらしい。
それを豚肉と一緒に炒めごま油と味噌で味付けしたという
いかにも山里〜な家庭料理なのだが、これがたいへんに美味しい。
甘い味付けが苦手な私は一般的に味噌炒めというのはあまり得意でないのだが
これは魔法のように別物で美味しい。
イッポンシメジの苦味があとからくるのが最高!

 
ランチコースには「ぬか漬け」がつく。

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ぬか床は80歳だとか!


挽きぐるみ十割「くろがね」
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見るからに香ってくれそうなふっくらとした肌。
産地は栃木だがちょっと北海道の蕎麦を思わせるような
草のような野生の香りが濃厚にふわぁー!とこちらに飛んでくる。
コシ、食感はまさに完璧、王道の蕎麦で、そこからこれまた濃厚な味わいが
じわぁ〜〜〜〜とあふれ出る。
甘みはすっきりとして、山の滋味なる味わいが身体に染み渡り
ああああ おいしいなあ〜〜


更科十割「しろがね」
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なんと更科のほうがずっと太いという珍しい事態。
しかも十割!
ごくわずかな極上の更科だけが持つ美しく澄んだ香りがふわぁ〜
しかも甘さのない美しい香りなのでますます澄んで感じる。
食感がまた凄い。
太切りの肌がぴったりと舌に寄り添うように触れ
噛みしめるとむっちり・・でもない、もちもち・・・でもない、
強いて言えば ぷにぷにっ、に近いような独特の肉厚なコシ、感触。
出会ったことのない美味しさだ。
味わいはごく淡く、ふわーっと天女の羽衣のように美しい香りだけを
追いかける恍惚のひととき。
これが十割とは・・・信じられない!


蕎麦が美味しすぎるため例によって蕎麦つゆを使うチャンスは
蕎麦湯の時にしかないのだが、これがまた大変美味しい。
甘さを抑えたきりっと濃いめの端正な汁。
山里料理だが田舎料理ではないところがここに集約されている。


最後のデザートの可愛らしさ。

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自家製赤紫蘇のゼリーの色の美しいこと!
そしてその上に飾られたパイナップルは「ほしさんだから星型」☆
かっわいー (≧∇≦)♡



こんな素敵なお店ゆえお昼時は相当混雑したが
今は落ち着いて、この店らしい時間が流れている。


小鳥たちの声が林の高みに響いている。


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美味しいお蕎麦と素朴な山里料理の余韻。

自然を愛する店主夫妻が作り上げたこの空間に憩う。



「山の中の林の中に、こんな素敵なお蕎麦屋さんがあったらいいな」


那須の林の中に「ほし」がありますよ〜☆(^o^)☆


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posted by aya at 03:08 | Comment(3) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>栃木 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
先日の海外からのミドリに負けない素晴らしい緑色一杯のブログ記事ありがとうございました!!ラッキー一杯頂きました。
Posted by 平手幹夫 at 2014年10月07日 07:46
やはり「しろがね」がスペシャリティーかな・・

河童は未訪ですか?
河童みたいに緑ですよ・・ 
Posted by 而酔而老 at 2014年10月07日 17:29
平手幹夫さま
こちらにも、いらっしゃいませー♪
緑がラッキーカラーというのが羨ましくなってきた私は自分のラッキーカラーというものを調べてみました。よくわかりませんでした・・だいたい誕生日が二つあるといえばあるので(夜中の0時00分生まれ(^o^))。

而酔而老さま
河童まだなんです!行きたいな〜〜っ
Posted by aya at 2014年10月11日 08:28
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