神楽坂が蕎麦過ぎる。
もともと名店が多いエリアであったが
近年なぜかお蕎麦屋さんが増える一方。
私にとって大変喜ばしいことであるのは確かなのだが
一方で「どこを歩いてもどうにもこうにもキョロキョロソワソワ」
という落ち着かなさもある。
ついどうしてもハシゴしたくなっちゃうもので・・・
でも今日は訳あってハシゴはしないんだー!
早く帰ってやらねばならぬ「しくだい」があるので
牛込中央通りから路地にひょいと入った「山本」さんちへ。

路地に輝く綺麗な店舗は
パッと見はレストランか、お花が沢山あるのでお花関係のお店にも見えるかも?
「そば」という文字は探さないと見つけられない外観である。

店内は輝かしいまでに明るく綺麗。


こんなにピカーッとした店舗でありながら
店全体の印象としては非常に家庭的であるところがこの店のいいところ。
つい「山本さんち」と呼びたくなってしまうのだ。
家庭的と言っても
お店の人のサービスや出されるメニューは皆きちっとしている。
しかし「家庭の温かみ」というものを感じるような、
お店の人の営業的でないのんびりした話しぶりや
ほっこりした美味しさなのだ。
「本日の煮物」

それぞれを別々に煮た、手間のかけられた煮物。
ギューッと煮しめてあるもの、さらりとしたもの、
ごま油がきいたものなどが綺麗に並べられて
ひとつひとつを味わうのがとても楽しい。
具材を一度に煮た煮物にはない楽しみだ。
しかもですよ、
「今日は一品少ないので100円引きでいいです〜」
こんな手間のかかった美味しい煮物が400円ですか!
う〜んますます美味しく感じちゃいますよ・・
「牛肉のごぼう巻き」

これまた手間を感じる綺麗なメニュー。
甘辛くしっかり煮られた大きめのごぼう巻き、素直に美味しい!
お蕎麦は「大海老天せいろそば」や「小海老天せいろそば」
「つけとろそば」などと少し(たぶん1秒以内(^^;;))迷ったがやはりここに着地。
「せいろそば」

ビシッと隙のない、端正な眺め。
東京では比較的珍しい小山盛りだ。

いびつに揺れる輪郭線、
光を不規則に反射する蕎麦肌の美しさ。
香りや味わいはごくごく淡いのだが、手びねりの陶器のような
手作り感あふれる蕎麦肌の舌触りと噛み締めた歯ざわりがとてもいい。
これは、一秒(以内)迷った「大海老天せいろそば」や「小海老天せいろそば」
「つけとろそば」あたりにすべきだったかなあ〜
この食感の素晴らしさ、肌のざらつきは
絶対種もの等ですごく美味しいに違いない。
って思いつつ、毎回「せいろそば」になっちゃうんですよね〜
アハ(*^ω^*)
さー早く帰ってしくだいしなくっちゃー!