2013年10月16日
「日本より愛を込めて」勝手に乾麺蕎麦ランキング!!
いきなり何が始まったかとお思いかもしれませんが
わたくし今度イタリアとスペインに行くのであります。
大学時代の魅力的な同級生2人がミラノとバルセロナで歌っているので
その二人を訪ねるのが楽しみ!
で、困ったのが持っていくお土産。
海外生活が長い二人は美味しい日本食に飢えているわけですが
二人揃って料理は上手だわ舌もセンスも鋭いわで
そんじょそこらのものは持って行かれません。
じゃあやっぱり私ならではってことで、すごーく美味しいお蕎麦を持って行きたい!
・・と思ったのですが、やはり手打ち蕎麦を持って行くのは不可能のようで・・(>人<;)
てなわけで、ワタシ決めました!
「手に入る限りの美味しそうな乾麺蕎麦を全部買い集めて、
一番美味しいと思ったものを持って行こう!!」
長年手打ち蕎麦を偏愛する私はどう考えてもお蕎麦を食べ過ぎなので
基本的に「自宅ではお蕎麦と名のつくものを禁止」としている。
(栄養の偏りと食べ過ぎによるアレルギー発症を防ぐため)
蕎麦茶も自分で焼く蕎麦パンケーキも、
とにかく蕎麦が入っていればなんでも美味しく感じてしまう私だが
自宅には蕎麦茶も蕎麦粉も持ち込み厳禁!
なのでもちろん家ではお蕎麦を食べない。
乾麺については何も知らない。
そんな私が今回買い集めた14種!!
じゃじゃーーーん!!
・・・アホですね。 (^_^;)
もはや致死量なのでは?とか心配されちゃいそうですが
えっへっへ、何せ相手は他でもない「お蕎麦♡」ですからね〜(^o^)♪
ウチで一番大きなお鍋にお湯をたーっぷり、
大きな冷水ボウルと氷水の締め水ボウルも準備万端!
日本より、二人への思いをこめて、蕎麦への愛をこめて、
はじめますよ〜!(^o^)
エントリー No.1
かじの「元祖 十割そば」
原材料: そば粉
乾麺で完全十割、しかも食塩無添加。黒っぽい平打ちで、ムンと甘い香りが濃厚!やや粉っぽいが味わいも濃く美味しい。これは比較的手に入りやすいし、田舎っぽいお蕎麦が好きな人にはおススメの乾麺です。
エントリー No.2
かじの 「 十割そば本舗 国産の十割そば」
原材料: そば粉
No.1と同じメーカーで同じ十割。違うのはこちらは北海道産そば粉100%という表記があること。こちらはやや赤みを帯びた肌で、味わいや香りはNo.1に似て濃厚で美味しい。こちらの方が細い分粉っぽさが目立たないこともあって私は好き〜♪
エントリー No.3
五木食品「挽亭 生粉打そば」
原材料:そば粉、小麦粉
不思議な事に商品名は生粉打そば(一般的には十割そばの意味)なのに原材料名に小麦粉が入っている。打ち粉ってことにしとこう(^^)
パッケージに「麺のつやにこだわり」とある通り透明感のあるピカピカした肌に無数の星が飛んでいる。繊細な細打ちで柔らかいがどこかポキポキした食感。香りは滋味深いがやや淡く、味わいもしっかりあるがNo.1、2よりは薄いかな?
エントリー No.4
滝沢食品「滝沢更科 十割そば」
原材料: そば粉
やや赤みを帯びた黒っぽい肌に無数の細かいホシ。
おーっこれは大変香ばしいです!味わいもこれまた香ばしく、濃厚でおいしい。今までで一番好きかもー!おいしい粉の味わいもやや粉っぽいところもNo.1と似ているが、No.1より細いし私は好み。すこしポキポキする硬さがあるので次回は表示より長めに茹でてみよう。
エントリー No.5
かじの 「 十割そば本舗 伝統の二八そば」
原材料: そば粉、小麦粉、食塩
No.1、2と同じメーカーの二八バージョン。香りは濃厚で美味しいのだが小麦粉が入るといきなり乾麺っぽさが前面に出てしまうから不思議。なめらかで粉っぽくないところはNo.1、2より美味しいので、いわゆる田舎っぽいお蕎麦が嫌いな人にはこちらがオススメ。
エントリー No.6
「油屋清右衛門 信州そば」
原材料:そば粉、小麦粉、小麦たんぱく、食塩
いわゆる乾麺らしい見た目。香りはあまりよくないのだが甘みがあり、何より食塩入り乾麺としては塩辛くないのがいい。味わいは淡く、繊細な食感がつるつる食べやすい蕎麦。
エントリー No.7
「油屋清右衛門 戸隠そば」
原材料:そば粉、小麦粉、小麦たんぱく、食塩
No.6「信州そば」とそっくりで何が違うのだかわかりづらいのだが
あちらは「厳選されたそば粉を使用」
こちらは「厳選されたそば粉をたっぷり使用した二八作り」
とあるのでNo.6のほうは蕎麦粉八割以下ということがここで判明(^^;)
味としての違いは判別しづらいがこちらNo.7の方が素朴で繊細な印象、
No.6のほうが大衆的で食べやすい感じ。
エントリー No.8
「油屋清右衛門 風味たっぷり 信州そば」
原材料:そば粉、小麦粉、小麦たんぱく、食塩
No.6と同じメーカーで酷似の商品名、違いを探すとこちらは「風味たっぷり」の文字がある。見た目はこれまたいかにも乾麺!食感もつるっつるでいかにも乾麺!しかし味わいはなかなか濃厚で粉の甘みがある。「風味たっぷり」の文字に嘘はなかった(^o^)
小麦粉が多いのか茹でやすく見た目も整っている。ザ・おいしい乾麺!という感じかな?
パッケージの風情は断然No.6、7のほうがいいのだが、味わいで言えばこのNo.8のほうがおすすめです。
エントリー No.9
長坂更科 布屋太兵衛 「太兵衛そば 極(きわみ)」
原材料:そば粉、小麦粉、小麦蛋白、食塩
白っぽくあかるい肌がすんなりときれい。食感も味も素麺ぽいといえば素麺ぽいのだが、ツルツルすぎない食感に何やら上品なオモムキがある。味わいも高級素麺のようなおいしいきれいな小麦と塩の味。よく考えるとパッケージも高級素麺ぽい?
エントリー No.10
成城石井「挽きぐるみそば」
原材料:そば粉、小麦粉、小麦蛋白、食塩
北海道産蕎麦粉、北海道産小麦粉使用。蕎麦粉の割合は5割と低めながら、絶妙なバランスを突いてきていると思う。赤黒い肌からはたくましい蕎麦のかぐわしさと小麦粉の甘い香りが漂い、1の「かじの 元祖 十割そば」に似た田舎らしい味わいが濃厚。5割でこれはすごい。しかし塩分がかなり強いので冷水で締める時思い切り洗いまくることをお勧めします。蕎麦湯は塩辛くて飲みづらいかも。
エントリー No.11
小嶋屋総本店「布乃利そば」
原材料:そば粉、小麦粉、海藻(ふのり)、食塩
ふのりの香り爆発!とぅるんとぅるんで他の蕎麦のように山盛りにならず重い水分でぐったりと流れて重なる感じ。舌触りといい、味、香りといい、これは小嶋屋のお店で食べる味にかなり近いのでは?とてもおいしい新潟の味。
エントリー No.12
おびなた「蕎麦通のそば」
原材料:そば粉、小麦粉、食塩、海藻
戸隠のメーカーが作っているのだから当たり前といえば当たり前なのだが「戸隠の水で練り上げました」なんて言われるとうれしくなってしまうではないか。
海藻が入っているだけあってへぎそばのようにぬる〜ん、とぅる〜んとしている。ふっくら山盛りにならず水分で重く束になる感じ。極細で香りも味もへぎそばというより素麺に近いかんじ。つるつるして細いそばが好きな私の母はこれ好きかも!ちなみにこれは近所のファミマで買いました(^o^)
エントリー No.13
新得物産「北海道新得 八割そば」
原材料:そば粉、小麦粉、小麦蛋白、食塩
蕎麦粉の名産地として有名な新得のメーカーが道内産蕎麦粉と道内産小麦粉で作った二八蕎麦。素朴なパッケージといい、何だか好感持っちゃうなあ〜(^o^)
黒っぽい肌が独特の独立感を持って刀のようにシューっとシャープなラインを描いてかさなっている。いかにも香ってくれそう、と思ったらやはり濃厚な香り!ちょっとたくまし過ぎるような、濃すぎるような印象を受けたのはやはり塩分のせいかも。塩分を感じるとどうしても乾麺ぽいしつこさを感じてしまうのだ。これも冷水で締める時にしつこいほどすすぐともっと美味しく食べられそうだ。
エントリー No.14
新得物産「北海道 十勝八割そば」
原材料:そば粉、小麦粉、小麦蛋白、食塩
No.13 と同じメーカーで同じ原材料、同じ二八の割合だが、こちらの方がちょっと香りがいい気がする・・?食感はこちらの方がやさしく、味わい濃厚。塩分はしつこいほどすすいだのでこちらの方が美味しく感じた。
「北海道の山あいにあるほんとうに小さなそば工場ですが、北海道産そば粉しか使わないこと、その為に関連会社である新得物産サホロ農園で春の播種から秋の刈り取りまで行っています」。うーん、好感持っちゃうなあ〜(^o^)
<総括>
と、いうわけで!14種を食べ比べまくった結果、
私が美味しいと思った個人的ベスト3を発表します!
1位
No.4 滝沢食品「滝沢更科 十割そば」!!
2位
No.2 かじの 「 十割そば本舗 国産の十割そば」!!
3位
No.1 かじの「元祖 十割そば」!!
なんと、乾麺界においては
圧倒的に二八より十割の方が美味しいという結果に至りました。
小麦粉が入ると茹でている時点から
何故か乾麺ぽ〜い香りが漂ってきてしまうんですよね・・不思議!
塩分も印象を大きく左右してしまうもので、今回食べたものは十割のものは塩分なし、
二八のものは食塩添加だったのでどうしても塩辛くなってしまう。
これが手打ちそばなら、必ずしも十割のほうが美味しいとは限らないので
ちょっと結果としてつまらない感じもします。
と、いうわけで
「意外な美味しさにビックリしたで賞」発表!!
(ネーミングセンスが(^_^;))
No.10 成城石井「挽きぐるみそば」
これは蕎麦粉5割にして驚きの風味でした。
冷水で締める時に塩分をうんと洗えばとっても美味しい乾麺だと思います。
お店で食べる手打ちそばなら、十割も二八も白い蕎麦も黒い蕎麦も、
粗挽きも微粉もそれぞれに好きな私ですが
乾麺界においてはやはり「十割」が
蕎麦の味をなににも邪魔されずに味わうことができるんですね〜
そして乾麺界の十割はなぜか黒い田舎っぽい蕎麦が多いので
結局黒っぽい田舎っぽい蕎麦ばかりがランクインしてしまいました。
でももちろんこれは私の感覚ですから、
例えばもともと「蕎麦より素麺派」の方なら
ほぼ逆のランキングになると思います!
というわけで、ミラノとバルセロナには
1位と2位のものを何束か持って行くつもりです!!
そして違うタイプのものもということで
No.10、No.12あたりも持って行こうかな?(^o^)
もとこ〜!りょう〜!
いっぱい持って行くから、待っててね〜!!
「熱いリクエストにお応えして第二弾!
高遠彩子の勝手に蕎麦ランキングVol.2」
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何じゃ!! 麺を干しゃ〜良いんじゃ〜ねえか!!
誰にも負けへんで!!
酔った上の乱切り蕎麦(それは、それは!! 超乱切り!!! エッ!? マカロニ? エッ!? 素麺? エッ!?きしめん? エッ!?煮込みうどん? エッ!?ふじおかの蕎麦? エッ!?小諸そば?・・・・・・ 延々と続く・・・)
其奴らを干せば良いんだろ!
ネ〜〜ッ ネ〜〜ッ ネ〜〜〜ッ
これって 切り干し大根?
いやっ! これはきっと 裁断を間違ったモップの先だろう・・・
ン〜〜〜ンッ
奥深し!!
乾麺
http://aizukougen.com/bussan.html
まぁ、檜枝岐は決して秘境ではないと言っておきますが。
あ、でも十割がいいのか。
この麺を味噌仕立てのつゆで食べる温蕎麦は我が家の冬の定番です。
味噌仕立てのつゆったって、生味噌タイプのインスタント味噌汁を
ややお湯多めで作り、めんつゆの素を足して、好きな具を乗せるだけ。
いっぱい食べちゃう。
ミラノかぁ。私はシチリアにいっぺん行ってみたい。
知り合いはいない。
気をつけて行って来てね!
えーっなんと全く同じとは!!びっくり、感動です!ハイタッチ!!
而麺而乾さま
私も乾麺作ったことありますよ〜スカートの上で!お店でたら人に指摘されて乾いてました〜自家乾麺(^^)
TCさま
乾麺は全く知らないまま来ましたがいろいろあるのですねえ、檜枝岐のも面白そう!イタリアは何都市か周りまして、蕎麦体験もする予定です️
tanakaさま
乾麺界も迷い込んで見たら楽しかったです(^O^)♪
いつも「元祖 十割そば」派でしたが、他も試してみます。
乾麺だけど茹で汁(そば湯)をポットにいれて少しずつ頂くのが好きなの。
詳細度日本一の乾麺レポートをありがとうございました。
私も蕎麦湯はポットに入れます〜♪しかもポット2つも用意します(* ̄∇ ̄*)なので塩辛いと悲しいのです。「元祖 十割そば」なら美味しいし蕎麦湯も塩分なしでいいですね!
岩手のお蕎麦ですか〜美味しそうですね*(^o^)
YTさま
はじめまして!あけましておめでとう・・というには遅くなってしまいました(^^;;)「芯せいろ」ってまた個性的なネイミングですねえ〜芯がありそうに思っちゃいますよね。でもあのかじので十割ですから美味しそうです!!