2013年06月19日

西八王子「蕎酔庵 いっこう」


図抜けている。

「蕎酔庵 いっこう」を思うとどうしても「図抜けている」、と思う。


とびきりおいしい蕎麦。
他のどこにもないものを生み出し続けるエネルギー。
卓越した感性、美意識・・


なーんていうと小難しそうだが
お店はのーんびりと居心地よく、小難しさとは対極にある。

そのバランスが素晴らしすぎる!



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西八王子の住宅街、自宅改造のお店。



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門から玄関までの小さな露地スペースも、
「いっこう」らしい楽しい趣。


本日使用されているの蕎麦粉の産地も、
張り紙などではなく、こんな手作りの看板でお知らせしてくれる。

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屋根がついているのが何とも可愛らしい。

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今日は一番乗りなので「いっこう」を贅沢に独り占め。

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早速この湯呑に一目惚れ!
(「いっこう」の器はほぼ全て店主の自作なのですよ〜)

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う、う、美しいいぃ〜〜〜〜
少しピンクがかった肌の「甘美な素朴」。
うっすらつけられた十字のラインと丸みを帯びたスクエア型のバランス。
うっとり、お茶で酔っ払いそうだ!


「東北泉」
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なんとこの店でいまだに頼んだことがないメニューがあることに気がついた。

「そばみそ」
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おもいっきり焦げ目がつけてある!
西京味噌、胡桃、刻み葱、鰹節入り。

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焼かれた葱と胡桃が香ばしく、ザクザクジャキジャキとした食感が楽しい。
甘さも味もしっかり濃いめで柚の香りがきかせてある。


「喜久酔」
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この酒器も好きすぎる。もうメロメロの喜久酔で彩酔。




「そばがき」
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蕎麦湯の中でとろけるあなた。

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ほわ〜と淡く漂うかぐわしさの中
とろとろドロドロ〜とそのまま流れるような食感。
今日はいつもより粗挽き感が少なくきめ細かな舌触りで
味も香りも淡めかな?


薬味の小皿もカワイイなあ〜

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「鴨焼き」
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持ち手部分が個性的なこの器ももちろん店主作。
鴨と野菜もデザインの一部のように盛られている。

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ローストビーフのような、やわらかいハムのような「いっこう」の鴨焼き、
好きだなあ〜♪
じゅうじゅう焼かれたナス、葱、ししとうの香り。
器のデザインのせいもあって今ここでバーベキューしてるみたい。



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この湯呑も大好き!
形といい、肌といい、内側と外側の色のコンビネーションといい
もうもう「いっこう」さんはどこまで私を酔わせたら気が済むのでしょう・・・

しかも店主も奥さんもいつもニコニコ飾らない人柄が素晴らしく、
うううう 言葉になりませぬ・・


その上、本日はすごいニュースがありまして
なんといっこうさんに新メニューが。
「いっこう」のお蕎麦「粗碾き三兄弟」、
「せいろ」「粗びき」「十割」の三種類が一度に食べられる
「3種盛り蕎麦」というメニューが出来たんです!

じゃーん。

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しかもですよ、このメニュー、私も出演させていただいだ
「SOBA FORUM in麺産業店」を「いっこう」さんが観に来てくださったことが
きっかけとなって誕生したなんて・・ひゃ〜〜嬉しすぎます!

あのトークイベントでは私、結果的に結構暴走?してしまいまして・・。
「やはりお蕎麦屋さんで、彩りのきれいな盛りつけのメニューがあるといいですね!」
という全体の流れに対し
「そ、そうですね・・でもあの〜、私はもりそばの眺め、肌の美しさがやはり・・」
さらに
「ということで、やはり女性はデザート付きのセットメニューがあると嬉しいですよね!」
という全体の流れに対し
「は、はあ、そですね・・でもあの〜やっぱり2種盛りとか3種盛りとかあると
 初めての人でも食べ比べできると思うし、私は一番嬉しいです・・」
という何とも融通の利かないゲストになっちゃったんですが〜(^o^;)



だって3種盛りって嬉しいじゃないですか!

うっわーい

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す、すごい
「いっこう」の「粗碾き三兄弟」が川の字に並んでいる・・
パリとストックホルムとニューヨークにいっぺんに着陸する感じに似ていると言っても
誰にも理解されないだろうが、
どうにも嬉しすぎる。興奮しすぎる。
落ち着いて・・落ち着いて、この喜びを噛みしめよう。




「十割」長野(黒姫)・信濃一号
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ギャ〜〜〜〜〜
全然落ち着けるわけもないこの眺め!!この眺め!!
これ以上ないほど渋く、香ばしく、けむるような最高のかぐわしさ。
ムーッと香る外皮の黒い香り。
全体は黒っぽいが、見つめれば透明感を帯びた肌に無数のホシと陰影が揺らめき
口に含むと独特のふるっとした軽さとみずみずしさが迎えてくれる。
粗碾きのザラザラぼこぼこした粒子がすべすべつるりとした肌の中で心地よい。
味わいはごく澄んでいて、甘みも少なく
滋味なる香ばしい味わいがスーッとひろがっていく。
今日は入店してすぐに
「今日の黒姫はいいんですよ〜」
と店主が嬉しそうに教えてくれたが、
その黒姫をここまで美味しくしてくれちゃうとは・・
参りました。もうへにゃへにゃでございます・・・




「せいろ」福井・福井在来種
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川の字の真ん中、ひときわ涼やかな緑色の肌。
「いっこう」さんは
「この蕎麦は色はいいけど今ひとつ・・」
と教えてくれたが、いやいやいやいや、私はこの蕎麦のそこはかとない魅力に惹きつけられた。
確かに最初の香りはアレ、と淡い。
しかしその次に、なんとも上品、フレッシュで、あまり出会わぬ儚いようなかぐわしさが
ほーーーっと浮かび上がるように満ちてくる。
口中で感じるいびつで、繊細で儚い輪郭線。
見えるような見えないような薄緑色のすりガラスの向こうにある澄んだ夢。
もうどうにも私は壊れています
あたまがなんにもうごきません
ただただ素晴らしく美味しいです・・・(>_<)




「手びき」長野(飯山)・信濃一号
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もうすぐ芽吹くネコヤナギの枝のような、ボコボコゴツゴツ、極粗碾き肌。
白く澄んだ、上品な和菓子のような香りがほんのりと漂い、
ふるふる軽い食感の内側から、淡く上品な甘みがひろがる。
ややつるりぬるりとした肌は口中を滑るようにめぐり
表面のゴツゴツした刺激がなんとも心地よい。




蕎麦後の蕎麦湯。

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この大胆な器もいいなあー



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この湯呑もいいなあぁー




ああ

「いっこう」は、いいなぁー





2012年09月の「蕎酔庵 いっこう」
2011年07月の「蕎酔庵 いっこう」
2010年04月の「蕎酔庵 いっこう」



この記事へのコメント
>>パリとストックホルムとニューヨークにいっぺんに着陸する感じに似ている.....

爆笑!!(^^)/

でもホントayaさんの表現は言い得て妙だなぁー
ここの粗挽きは素晴らしいですからね

Posted by aiz at 2013年06月20日 11:20
aizさま
お返事が大変遅くなりごめんなさい!
aizさまのご感想いつもながらうれしいです〜
それはaizさまもあの興奮と忙しさ?を感じていらっしゃるからですよね!(^o^)
もう思い出しただけでワワワワッと慌てちゃう嬉しさです♪
Posted by aya at 2013年07月09日 20:35
彩子さま
はじめまして。
八王子に住まっておりながらその存在を知らず、彩子さまのブログで知った「いっこう」。
あれから何度通ったことでしょう。
かき揚げと闘い、鰊に驚き、厚焼き玉子に涙して・・・。
毎回注文をしたとたんに
「次回はアレをたべたい、コレも食べたい」と食い意地を張り巡らせていました。
そんないっこうがなくなってしまいました。
西八王子に行くときには、いっこうに寄ってお蕎麦を食べることからスタートだったのに。
お二人がずっとお元気でありますように。
美味しいお蕎麦をおしえてくださった彩子さまといっこうさんに感謝いたします。美味しいお蕎麦委巡り合える幸せ・・・。
Posted by 蕎麦餓鬼 at 2020年09月04日 18:05
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