2013年04月12日
秋田・仙北市田沢湖「そば五郎」
<秋田・仙北市 蕎麦の旅その7>
楽しくも超濃厚だった仙北蕎麦の旅もいよいよ終わり。
蕎麦以外にもいろいろと素敵な出会いがあり(後日ご紹介いたします(^^))
最終日の夕刻、「田沢湖」駅から「スーパーこまち」に乗って東京へ帰ることになった。
初めてやってきた「田沢湖」駅。
駅舎は美術館か何かのように立派なガラス張りで、
駅前は公園のように広々としている。
店らしい店も見当たらず・・・
あ あれはなにかな?
駅の前庭(?)をはさんで真正面に建つ、
おみやげ物産館「田沢湖市(いち)」。
しかもなんだか見逃せない幟があるではないですか。
「田沢湖地蕎麦」
「十割そば処 そば五郎」
手打ちとは書いていないから機械かなぁとは思うけど、
今じゃすっかり仙北愛溢れる私としては見逃せないですよ、
「田沢湖地蕎麦」!
店内は地元名物、秋田名物がズラリと並んで賑やかな雰囲気。
こんなところにお蕎麦屋さんがあるのかなあ・・
あった(^o^)
じゃあせっかくだしちょっと入ってみるべ、
駅蕎麦みたいな感じかな?
・・と入ってびっくりこの雰囲気。
ええーー?
えええーーー!?
いかにもありがちな「なんちゃってレトロ調インテリア」などではなく、
本物だけが持つ静かな迫力。
突然の展開に面食らう私であったが、実はこの物産館の建物は
鎧畑地区(玉川温泉に行く途中)の「浦山家」が
まるごと移築されたものなのであった。
特に「そば五郎」の店内部分は
襖絵や違い棚など細部まで当時の姿がそのまま再現され
旧家のずっしりとした趣が感じられる。
駅前のおみやげ物産館の中でこの雰囲気。
斬新すぎて素晴らしすぎてむしろ笑えてくるほど。
物産館の中の蕎麦屋でこれをやりますか!
すごいなあー あーびっくりした(^o^)
ってなわけで
「地鶏せいろ」
ピカピカ輝く肌に浮かぶ細かなホシ。
やはり手打ちではないようだが平打ちというところに思い入れを感じる。
熱々の地鶏のつけ汁が湯気を立てているところを申し訳ないが、
まずはどうしても、海苔のかかっていないところを引っ張り出して
お蕎麦だけ食べてみたい私をお許しください・・
むうぅと香る甘い香り。
そしてツルッツルの食感が何とも独特である。
表面がツルッツルな上ピーンと張ったような不思議な膜感?があり
言葉は悪いがちょっとビニールのような舌触りがユニークだ。
平打ちのヒラヒラツルツルが口中で心地よく
ムニュとなめらかなコシを噛みしめると粉の香りと甘さがさらに深まる。
しかもこれが地粉使用の十割とはさらに素晴らしいではないか。
地鶏の汁につけると食感がぐっと優しくなり
その中でのツルツル感がまたいい。
また、ねぎに加えて海苔を入れてくれたところが海苔好きの私には嬉しい。
あたたまった海苔の香りっていいですよね〜
そしてなんと、後から知ったのだが
この「そば五郎」にはもうひとつの顔があり
それがまた大人気らしいのだ。
「毎月22、23、24日は三日間 ラーメン五郎」!!
通常の営業でも「あっさり中華」という、蕎麦屋のラーメンをやっているのだが
(私が行ったときは売り切れでした(>_<))
毎月22、23、24日に食べられる「ラーメン五郎」は
店主入魂自家製麺の、いわゆる二郎系のラーメン。
しかもタダモノの二郎系ではなく細麺で勝負する日ありがっつり太麺の日ありで、
「牛テールラーメン」「熊本ラーメン」「背脂ラーメン」など
その時々のメニューを狙って遠方からくるファンも多いらしい。
私が行ったのは25日だったので、惜しい!
その上店内で気になっていたこのメニューも
すごーく美味しいとあとから聞き・・
鶏だし辛味油の「がっつり五郎」
え、平太麺? しかも十割蕎麦??
どうやら一回来ただけでは全貌が全くつかめないこのお店。
最初から最後までどこかぶっ飛んだ「熱さ」を感じて何とも可笑しい。面白い。
「また来るぜ五郎!!」
と言い残し、赤い新幹線に乗った私であった・・・(-. -)♪
(毎月22日は「田沢湖市の日」。
各店舗で特売や限定商品の発売、やってます!)
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