2013年04月02日

秋田・仙北市角館町「そば処 すが家」


<秋田・仙北市 蕎麦の旅その3>

「あの人を思うとドキドキしてしまう」というのは多分恋だが
「あの人を思うとニヤニヤしてしまう」というのは多分恋ではない。


私は「そば処 すが家」を胸に思い浮かべただけで
ニヤニヤせずにはいられない。


畑と田んぼに囲まれた店で食べる美味しいお蕎麦、

そして店主の人柄、秋田の言葉!


奥羽山脈の麓にある、農家が営む蕎麦屋「そば処 すが家」。

RIMG7617.jpg


店のすぐ前はこんな風景!(田んぼ)

RIMG7626.jpg


そして店の裏は蕎麦畑。

RIMG7629.jpg


ああー 洗われちゃうなー
肺も、心も。

RIMG7635.jpg


店内は囲炉裏席あり、民芸風の装飾あり、
ほっこりくつろげる雰囲気。  

RIMG7606.jpg

RIMG7551.jpg

あれ?あれはもしや?

RIMG7554.jpg

せいろでつくった時計だ!
「こつこつと こつこつこつの つみかさね」。
かっわいいなあ(^^)
畑では蕎麦を「育て」、店では蕎麦を「打つ」店主は手先が器用らしく、
思い立ったらなんでもすぐ作っちゃうタイプらしい。
「いいべ?オラがつぐったんだ」
ニコーッと笑うその笑顔。

ちょっと会話を交わしただけで
私はしばらくニヤニヤが止まらなくなってしまうので
結局ニヤニヤしっぱなしだ。




「十割そば」
RIMG7565.jpg

お蕎麦を頼むといろいろおかずもついてくる。
田舎の家に遊びに来たみたいで和むなあ〜

ところが、のんきに和んでいる場合ではなくなった。

RIMG7570.jpg

じんわりやわらかそうに重なる肌・・・
そこから漂う香りの素晴らしさ!
滋味深い、野性味ある、どこか質素なイメージの香りが
ムーーーと新鮮にふんだんに押し寄せてくる。
ウワーン素晴らしいよう〜・・と感激しつつ口に含んでさらにシビれる。
なめらかな肌のやわらかな舌触り、ぷるっとしたコシの中から
旨みが濃すぎて渋みすら感じそうな、ぎゅううううと濃い味わいが口いっぱいにひろがる。

「富士一号」という、東京ではまず見かけることのないこの品種のたくましさが
最高に美味しい形で今ここにある。
おいしいぃ〜〜〜〜おいしすぎる!

「すが家」さんたら、そんな何でもなさそうにニコーッとしながら
こんなお蕎麦作っちゃって・・・
ああまたニヤニヤが止まらない・・



「二八そば」
RIMG7580.jpg

RIMG7587.jpg

十割より明るめの、ふっくら柔らかそうな肌。
淡い香り、すっきりとした味わいの後から
上品な甘みが追いかけてくる。
肌のなめらかさ、やわらかさは十割以上で、
噛みしめるとやさしいコシが受け止めてくれるのがとてもいい。
昆布だしがぎゅっと効いた蕎麦つゆによく合う蕎麦だ。


ついているおかずは
「玉子焼き」「蕎麦豆腐」「干し柿」。
RIMG7590.jpg

美味しいと聞いていた「玉子焼き」は噂通り、本当に美味しい。
奇をてらわぬ「普通の玉子焼き」なのだが
程よい甘さ、味付け具合、なんとも「いいあんべ(按配)」なのだ。
なめらかぷるぷるの蕎麦豆腐も味わい深くて
うーーん、「すが家」さんは、なんでも上手なんだなあ〜(ニヤニヤニヤニヤ)



デザートは「蕎麦アイス」。
これも「すが家」さん考案、手作りのデザートだ。

RIMG7596.jpg

きゃ〜〜蕎麦茶をかけるのは反則です〜〜
蕎麦茶の香ばしさが好きすぎる私。


メニューは他に自家菜園の野菜を使った「天ぷらそば」や「ぶっかけそば」「とろろそば」、
予約の「そば会席」などもあって、
農家を営みつつよくこれだけのことができるものだと感心せずにはいられない。

さらに「そば処 すが家」にはうどんもあるのだ。

そのうどんもすごく美味しいらしく
平日限定の、手打ちそばと手打ちうどんの合盛「銭神セット」狙いの常連さんも多いらしい。
(ちなみに「銭神」とはこのあたりの古い地名。民話の世界だ〜)


次回はうどんも食べたいし、
「すが家」さんの育てた野菜も食べたい。


ああ 「そば処 すが家」、

また行きたいなあー
(ニヤニヤニヤニヤ(^^))




posted by aya at 23:34 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東北の蕎麦>秋田 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック