2013年03月11日
神田「眠庵」八種もりの会
今年の2月は自分でも予想もしなかった
ドラマチックに激しい展開となってしまったのだが
そのドラマが始まったのはまさにこの蕎麦会の夜だった。
いやー、食べ切れなくなった方の分まで大喜びで引き受けて
小盛りとは言えトータル10枚お蕎麦食べた人が
まさかその夜から熱出してICUに五日間コースに突入するとは思いませんよね〜(^_^;)
(潜伏期間がかなりあるので罹患はずっと前なのですが)
でももしこの時これだけの、
もうこれ以上は無理というくらいたくさんの栄養を摂っていなかったら
事態はもっと深刻になっていたかもと思うと、
お蕎麦バンザイ、お蕎麦ありがとう!なのです(^o^)
というわけで一ヶ月の時を越えて、1枚目からご紹介!
いつも通り一枚目のみお店の方の「プロ盛り」。
2枚目以降は各自が小鉢から笊にパカッとあける「セルフパカ盛り」でございます。
1枚目「長野・飯山」2012年、品種は「信濃一号」。
少し乾いたようにも見える、空気をはらんだ軽い重なり。
でも舌触りはしっとりふっくらふるふるっ。
繊細な空気感、そこからふわ〜とあふれるかぐわしさがたまらない。
香りはさわやか系でなく滋味深く染み渡る感じ。
しかし滲み出す味わいはどこまでも澄んで美しく・・・
ああ〜1枚目からうっとりだあああ〜
2枚目「新潟・小千谷」2010年2年熟成、品種は「とよむすめ」。
むっと強く香る綺麗な香り。この感じは珍しい!
それだけ「美しく熟成している」ということなのだろう。
味わいは淡めで、これも全く澄んで美しい。
肌は粗いが舌触りはみずみずしくちゅるっとして
これ以上ないほどやわらか〜〜いコシがいいなあ〜〜
おいしいなあ〜
3枚目「山形・高畑」2012年、品種は「でわかおり」。
おお〜何やらこれはぐっと赤いお蕎麦ですね。
それもそのはず、色彩選別機であぶれた茶色い蕎麦ばかりを集めたものだそうだ。
でも色ではねられたからと言って味が良くないかというとそんなことはありません。
おいしい上に個性的で相当楽しいです!
くにゃふるぷるっとした食感。甘くかぐわしい香りと味わい。
味わいの中の、下の部分をぐっと支える「旨み」がガッチリあるのが
何よりうれしい。おいしい!
4枚目「栃木・益子」2011年1年熟成、品種は「常陸秋そば」。
まずその色の美しさに参加者一同から歓声が!
前の山形が赤かっただけに、そのひんやりと青みがかった色の美しさが際立つ。
箸先にたぐりあげれば、目が覚めるようなふわーっと軽く美しい香りに心打たれ、
さらに口に含んでひたすら参る。ただただ参る。
この澄んだ味わい。どこまでも王道、中庸の食感・・・
うーん、常陸秋そばって本当に凄い。素晴らしすぎる(>_<)
5枚目「宮城・秋保」2012年、秋保在来種。
比較的やさしく美しい味わいの蕎麦続きだった本日だが
ここで初めてのワイルド野郎登場!!
箸先から濃厚に香る野性味溢れる香りに胸が躍る。
ギューッと濃縮されたような旨みが、
舌に乗せた瞬間から舌じゅうに広がるのには
嬉しくて美味しくて思わずニヤニヤニヤ〜と笑ってしまったほど。
コシはしっかりめで食べ応えのある蕎麦だが
あっという間になくなっちゃった!
6枚目「北海道・瀬棚」2012年新蕎麦、品種は「キタワセ」。
すみません、もう美味しすぎてだんだんトランス状態になってきまして
「美味しい」ということ以外何も考えられなくなってきたのですが・・
これまた、舌に濃い〜 みずみずしい〜
ちゅるぷるコシ軽い〜 壊れたぁー
7枚目「大分・豊後高田」2012年新蕎麦、品種は「さちいずみ」。
待ってました! 私の大好きな大好きな、「さちいずみ」さん。
うっはー、やっぱり期待を全く裏切りません。
この香ばしさは素晴らしすぎます!
そこに、たくましさ、甘さ、かぐわしさ、端正さ、
欲しい要素が全てあって、全てが濃い。
ぷるっとみずみずしく軽いコシも素晴らしく、
うーん、やっぱり何度でも惚れ直しちゃうわ〜
さちいずみさんダイスキ!
8枚目「福井・大野」2011年1年熟成、大野在来種。
引き続きトランスでもうなにがなんだかわからないようです。
メモには
ウーワー ムワァー
こいー きれいー ぜんぶこくてすいこまれたい
という、日本語としてどうなのかという走り書きが残されています(^_^;)
この日は参加者が持ち寄ったお酒の種類もすごくて
写真1枚では撮りきれず2枚になってしまったほど。
そして恒例の「本日の丸抜きさん」。
美味しいお蕎麦は丸抜きをかじっても美味しいし、
打ち上がったお蕎麦と丸抜きを見比べてみても面白いんですよ♪
山形
例えば、打ち上がったお蕎麦があんなに赤かった山形は
丸抜きからしてこんなに赤茶色い!
さすがは色選によって(ある意味)「選ばれし茶色達」。
大分
私の大好きなさちいずみさんは、丸抜きも美しいなあ〜
福井
「眠庵」の福井はいつも美しい緑!
今回もまたお蕎麦やお酒が美味しいばかりでなく、
参加者の盛り上がりが凄くていろいろな「事件」あり(!)、笑いあり、
楽しかったな〜
「眠庵」の蕎麦会は常連だけの集まりというわけではなく、
「お店に何度か来ているお客さんで、お蕎麦好きな方」
を中心に、いつも違うメンバーが参加しています。
興味がある方は一度「眠庵」にお蕎麦食べに行ってみてくださいね♪
2012年12月の「八種もりの会」
2012年11月の「八種もりの会」
2012年9月の「八種もりの会」
2012年7月の「八種もりの会」
2012年5月の「八種もりの会」
2012年3月の「八種もりの会」
2012年2月の「八種もりの会」
2011年12月の「八種もりの会」
神田「眠庵」
神田「眠庵」(豆のスープ)
2011年11月の「八種もりの会」
2011年9月の「八種もりの会」
2011年7月の「六種もりの会」
2011年5月の「眠庵」手挽き蕎麦
2011年3月の「眠庵」
2011年2月の「八種もりの会」
2010年11月の「八種もりの会」
2010年9月の「八種もりの会」
2010年7月の「八種もりの会」
2010年4月の「八種もりの会」
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> まさかその夜から熱出すとは思いませんよね〜
いえ、実際の理由がどうかは置いといて、
「お蕎麦10枚も食べた人が夜に熱出した」というのは、
世間一般では
「ほら、言わんこっちゃない」で普通のコトですよ。
ま、「お腹痛くなったんでしょ」って思われちゃってるんですけど。
当方、11日は浅草でした。
3月は11日・12日・13日・14日と個人的な予定が続くので忙しないです。
あ、確定申告もあった……。
>色選によって(ある意味)「選ばれし茶色…」
ネガティブではあれ、至言です。以前ご紹介いただいた、韓国産でしたか?やはり赤い蕎麦があった。
あれだってきっと色選別機にかかれば全て弾かれていたでしょう。
でも、熱焼け・日焼けでなければ、持ち味なのでしょう。会津方面にも似たような所があるし。
眠庵さんは自家製粉されているとすれば、設備を納めるスペースとかあるんですかね?
(いや、素朴な疑問ですが、お店の人に聞くべきですね 汗;
さあて、お願いしていた丸抜きを取りに行かなきゃ!です。(2種類)
出来栄えはどうだろう?(期待と不安の交錯!
自分も二回眠庵さんに伺いました絶対二種もり頼みます本当に美味しい蕎麦ばかりで楽しいです
蕎麦8種類食べれて美味しいお酒飲めて高遠さんがうらやましいです
暇出来たら、まだ行ってない、ラ・ストラアダさん行かなくちゃ笑
確かにどのくらいの盛りか実際食べたことのない方には普通盛り10枚と取れる書き方だなぁと思い、「小盛り」という言葉を補足しました。それでも実際食べきれない人がいるんですから結構な量なんですが(^_^;)
よしのさま
赤さも極まれば個性ですよね。私は以前「見た目は赤くないけど味が赤い」と思ったお蕎麦が、家に帰って写真をパソコンの画面で見たら驚くほど赤かったという経験があります。照明や前後の蕎麦によっても感じ方は変わるし微妙な世界ですね〜
23才さま
私も眠庵ではかならず二種盛です!「もり」を頼む方がいると「欲の少ない謙虚で立派な人」に見えてしまいます。欲望の塊なもので(^_^;)
「ら・すとらあだ」さんもきっと感動しますよ〜
えっ、そうなんですか!
とっても貴重な情報をありがとうございます。
> 興味がある方は一度「眠庵」にお蕎麦食べに行ってみてくださいね♪
すご〜っく行きたいんです(^^)
八種もりの会も行ってみたい・・
なのですが、行けそうな時は予約満員でいまだお店にも入れてません (^^;;
いつに成ったら入店出来るんだろう・・・
不確実も楽しみのうち!?
おひとりでしたら、そんなに何回も入れないということはないんじゃないかと思うのですが・・お蕎麦の神様がジラしているのかも?その分さらに美味しく感じることは私が保証します(^o^)!
いや、以前2人で行こうと思ってWEBで住所確認したら「本日満員」と書かれてて、実際に入れなかったのですが、それ以降「満員」=「断念」の思考回路になっていた節が(^^;;
>その分さらに美味しく感じることは私が保証します(^o^)!
そんなこと言われたら行きたくなっちゃうじゃないですか〜!
あっち方面に用事がある時には立ち寄ってみます。