何かと人と集まることの多い年末年始。
「大人数の宴会OKで、みんなで集まるからできたら山手線圏内で、
おつまみも種物も豊富で、リーズナブルだけどお蕎麦がすごく美味しい店ってない?」
なかなか難しい質問ではあるが・・
あるんですあるんです、いい〜お店が!

「そば」!!
どんなに酩酊していても見過ごすことはないであろう大きな看板。
ここは冒頭に書いたような条件が揃っている貴重な名店だけに
通常はワイワイガヤガヤ、それはそれは賑やかな活気あふれる店である。
しかし「昭月庵」通・・いやファンの私は、
落ち着いた時間を狙いに狙いまして・・

広々、昭和の映画の中のような「昭月庵」。
貸切気分で贅沢だなあ〜

ここはメニューがこれでもかという程多くて本当に楽しい。
今日のおすすめだけでもこんなにある!
秋刀魚 (たたき、塩焼き、竜田揚げ)
刺身(三種盛り、〆鯖、サーモンのハラス、辛味大根で食べる鰯)
焼き物(エイヒレ炙り、明太子炙り、薩摩揚炙り、銀鱈西京焼き)
天ぷら(小海老のかき揚げ、あなご、芝海老のかき揚げ、白きす)
三種類のかき揚げ盛り合わせ
鰯(照り焼き、カマ塩焼き)
芝海老のから揚げ
鴨(塩焼き、冶部煮、柳川風、鴨出汁豆腐、竜田揚げ、陶板焼き、焼きうどん)
地鶏(塩焼き、から揚げ)
ポテトサラダ、水菜とジャコのサラダ、揚げだし豆腐 湯豆腐
(ハアハア・・・中略)
きのこ(天ぷら盛り合わせ、サーモン入りホイル焼き)
この他定番のおつまみメニューもあって
ここは竜宮城かというほど足りないものは何もない宴会パラダイス。
大人数だったらそれこそどれもこれも頼みたいが
今日は厳選せねば。
「刺身三種盛り」

〆鯖もサーモンもカンパチも脂が乗って美味しい。
「銀鱈西京焼き」

「辛味大根のしらすおろし」

「〆張鶴 純米吟醸」

これを頼んでから「今月の地酒」というメニューがあるのに気づいたのだが(11種類も!)
〆張鶴もやっぱりおいしい。
ちなみに「昭月庵」には
「焼酎5種類飲み放題2時間1000円」
という素晴らしいものがありまして、これは親友深雪ちゃんのお気に入りでした♪
さらにこれが2時間500円になっちゃうサービスデーがあるのだからすご過ぎる!
さらに、そば・うどん・御飯物の充実にも目を見張る。
外に掲げてあるメニュー。

一体ここの店主はどれだけ頑張ってくれちゃったら気が済むのでしょう。
こんな、居酒屋並におつまみがいっぱいあって、
カレー丼、カツ丼、鍋焼うどんまであるようなお店が、
「十割生粉打ちせいろ」
「田舎風玄挽せいろ」
「二八せいろ」
とお蕎麦を三種類も打ってくれていてそれがみんなおいしい。
どうしたことだ。
一体いつ寝ているのかと心配になってしまうではないか!
「十割生粉打ちせいろ」


パキッパキッとした輪郭線。
しっかり固めの歯ざわり。
たぐりあげるとかぐわしい香りが淡くそこはかとなく漂い
噛みしめるとそれがパーッと、まさに「香り立つ」。
素朴でありながら凛とした、なんとも美しい香りだ。
味わいも軽やかに広がる感じで、うれしがりながらモグモグ〜
「田舎風玄挽せいろ」

こちらはぐっと黒く、いかにもたくましい香りがムンムン・・

おっと、意外にも箸先から漂う香りはこれも淡め。
しっとりとした粗挽きの肌は、かみしめると微かな粘度を持ち
全体の印象は非常に端整である。
甘皮のたくましい香りと味わいが口中でずんずんと濃くなり
それが全く嫌味なく上品であるところが素晴らしい!おいしい〜


二八らしい甘い粉の香り。
しかしよくあるこういう香りとは一線を画す、
品のある端整なかぐわしさが私を魅了する。
すべすべした肌とやや重量感のあるしっかりした舌触り。
噛みしめて受け止めてくれる弾力。
そこから広がる甘く上品なかぐわしさ・・・
さあみなさん一緒に驚いてください。
このおいしい手打ちの二八が、これで500円なんです。
こんな500円があっていいんですか!!
また今日は寒いだけに、外の張り紙にもあった
「鴨出汁」というメニューが気になってたまらない。
「鴨出汁鍋」「鴨出汁蕎麦」「鴨出汁煮込みうどん」「鴨出汁せいろ」
うん?「鴨出汁せいろ750円」って安すぎませんか?
あ、「鴨せいろ1200円」てのもある・・・
鴨出汁のほうは出汁だけとか(^^)
気になっていたし頼んでみよう!

これがまたおいしい〜
「鴨出汁」という名もうなずける出汁の美味しさ。
脂っこくなく葱の香りもよく、底の方に鴨さんもちゃんといました。

ほらね。
「煮肉」好きの私はこういうお肉こそ好きなので、嬉しいメニューだ。
皆で集まってお鍋よし、居酒屋メニュー頼みまくりもよし、
飲み放題よし、私のように蕎麦浸りもよし、
お腹空いた人は先にカツ丼食べちゃってもよし・・
みんなでワイワイ「昭月庵」、行きませんかー?
日本酒:福井の酒?と焼酎:富乃宝山と栃尾焼と穴子天ぷらを頼みました。
穴子天には、くるりと揚げた骨もついてきました。
中央のテーブルにはコップとはしが10人分用意されており、
少しするとおじさんの群れがやってきました。
年末の日本のサラリーマンの風物詩です。
ばばさんチームの楽しいひとときが目に浮かぶようでその場にはいなかった私まで本当に楽しい体験でしたよ!いいお店ですよね〜♪
Fatricefarmさま
昭月庵の醍醐味!いい時間を過ごされましたね〜!素晴らしいリポート、何度も読みかえしてしまいました。素敵なコメントありがとうございます♪