山はもう冬支度。

紅葉した木々は背伸びするようにして、
その最後の色を日差しに輝かせている。
今日は大好きな方々と、大笑い大はしゃぎのピクニック気分♪
森のトンネルに入っていくかのような、「時香忘」の入り口。

一見簡素だが贅沢な建物だ。



木曽らしく、「中乗りさん」とお通し。

蕎麦以外のおつまみメニューは
「そばがき」「焼きそばがき」「自家製スモークベーコン」のみ。
しかも今日は残念ながら「自家製スモークベーコン」は売り切れなので
「蕎麦がき」「焼き蕎麦がき」「蕎麦」と、
もう私が蕎麦になってしまいそうな蕎麦づくし!
(いつものことでは・・・?)
「蕎麦がき」

ギチッ ボソッ と極めて素朴で密な食感。
ふわとろエアリー、なんていうのとは対局にある蕎麦がきだ。
予想に反して蕎麦らしい香りと味は殆ど感じられず
「原始の食べ物」という言葉が浮かぶようなつつましさ。
「焼き蕎麦がき」

香ばしく焼かれた「焼き蕎麦がき」。
こちらも蕎麦の香りはあまりないが、
焼かれた分、穀物の滋味深い味わいが感じられる。
甘みのない質素なイメージは「蕎麦がき」そのままで
ギチッ ボソッ とした個性はさらに強い。

この器 すき。
「極粗挽き おやまぼくち もり蕎麦」

来ましたー、「時香忘」のまんまる盛り(^o^)

わ、わ、今日はまた大変に素晴らしい香り!
「国内で一番荒い蕎麦粉」とメニュー説明にあるザックザクの超粗挽き肌から
ふわ〜〜〜とただようかぐわしさ。
フレッシュで、野性的で、
それでいて美しく全てをまとめるようなまろやかな香りにしばし恍惚。
粗挽きの肌はザラザラながらぬるぬるでつるつるのため
流麗な食感を楽しむうち口中がひんやり鮮やかに洗われるよう。
噛みしめるとこれまたまろやかな穀物の味わいがあふれ、
香りはだんだんヨモギめいてきた。
下に敷かれている葉っぱのせいかと何度も確かめたがどうも違う。
あとから追いかけてきた山の香り。
うーん、今日は今まで4回程来た「時香忘」の蕎麦の中でも一番の感激!
大好きな方々と、木々に囲まれたこんなに場所でこんなに美味しいお蕎麦が食べられて、
もう心も顔もゆるみっぱなし。
しあわせだなあー
たくさん笑ってたくさんしゃべるとお腹も空きまして、
こんなのも頼んでみました。
「極粗挽き おやまぼくち いかすみ蕎麦」

圧巻のまっくろそばすけ。
いか墨が練りこまれた蕎麦ではなく、
先程の「もり蕎麦」をいか墨で和えた蕎麦である。

色が色だけにアップにするとものすごい迫力だが
味はさっぱりしたイカスミパスタのよう。
甘めの味付けにワサビがよく合い、これはお酒のおつまみにもぴったりな蕎麦だ。
「時香忘」でゆっくりお酒を飲みたい方は、
最初に「いかすみ蕎麦」をとっておつまみにする作戦、おすすめですよ〜

入り口のギャラリースペースにあったライトにひとめぼれ。
かわいい・・(>_<)
2011年9月の「時香忘」
これから寝るんですが、ゆうべ遅くに帰宅しまして、洗濯や片付けを終えたら今になっちゃいました。
1泊2日で倉敷のお店を8軒訪ね歩くという無茶な旅でした。
でも、旅蕎麦も面白いですね。たまにしか無理ですが。
長野、行く予定あるんですよ。
う〜ん、木曽町か……。また8軒くらいになっちゃったりして。
1泊2日8軒もすごいですがそれが倉敷というのも凄すぎます。移動時間だけでも大変なのに〜
長野いらっしゃるときはオススメさせてくださ〜い♪
ギャラリー併設となれば、そばと芸術と森林浴なんて3大魅惑のスポットじゃないですか〜!
たまりませんね〜。
スペインに「Selgas Cano Architecture Office」という建築事務所があるのですが、
ここの建物のコンセプト恐ろしく魅力的でして、
こんな「そば屋」さんが存在したら素敵過ぎると妄想してます(笑
もちろん素材感とかは無視して「和」の空間でね。
Selgas Cano Architecture Office、めちゃめちゃ感動しました!!スペインのデザインがもともと好きな私ですがこんなのがあったとは。写真を見ているだけでものすごく癒されました。素材感このままでも絶対お蕎麦おいしいです。ほんと、夢見ちゃいますね〜〜〜〜
自分の好きなものに、同じように感じてもらえると嬉しくなっちゃいますね〜(笑
妄想のツボに共感いただきありがとうございます!
マドリッドには仲の良い友人も住んでいるので今度聞いてみようと思います。次回彼女を訪ねたときに行けたらすごい!雨の日も素敵そう〜(^o^)