2012年08月24日
愛知・名古屋市名東区藤が丘「手打蕎麦切り 蕎野」
モダンなエントランスと瓦屋根の、一風変わった外観。
店名は「蕎野(そーや)」と読む。
カウンターとテーブル席の小さな店にはビートルズが流れている。
バイトらしい店員さんに「どうぞー」と案内され
カウンターに座る。
厨房との間にはお酒や焼酎が林立している。
夏季限定の蕎麦メニュー
「冷かけそば」
「冷かけたぬき」
「冷かけ月見とろろ」
「そぼろと揚げなすの冷かけ」
うーん夏季限定だけでもいろいろあるなあ。
ランチセットの「丼セット」の充実も凄い。
蕎麦と組み合わせて、
「鶏つくね丼」「焼き鳥丼(鴨)」「かきあげ丼(たれ・しお)」
「地鶏そぼろ丼」「地鶏ユッケ丼(たれ・しお)」「とろろ御飯(卵黄入り)」
「地鶏ユッケ卵黄御飯」「そぼろ納豆御飯」・・・
これだけいろいろあって、しかも値段は840~1050円。
だんだん不安になってくる。
・・居酒屋さんぽいお店なのかな?
お蕎麦、おいしいかなあ・・・
「もりそば」
んー・・・
なんとなく気持ちがアガらない風貌である。
どことなく、やる気の無さそうな印象・・?
も、申し訳ございませんでした!!
えーっ ちょっとこれはびっくり、嬉しいびっくりですよ。
めちゃくちゃおいしいんですけどーーー!!
よくよく見ればさっきまでの私の目は節穴以下でございました。
不規則に揺れる素朴な輪郭線。
その肌に浮かぶ白き陰影、茶やオレンジのホシも
見つめれば見つめるほどまぶしい。
何より、淡く美しい香りをまとった蕎麦の、その食感が素晴らしすぎる。
絶妙のざらつき、ふんわりと軽くやさしいコシ。
これは東京・神田「眠庵」の極上やさしいコシを思わせる部分もあるが、
それよりはもう一歩しっかりしたコシ加減だ。
そのやさしさを噛みしめてひろがる、淡く美しい香りと味わい。
私はもう完全にノックアウトされた。
3分前には予想だにしなかった展開・・
はあああ 参りました。
おいしいよう〜
生卵+蕎麦に弱い私、
こちらもちょっと味見。
「冷かけ月見とろろ」
とろろの中の揚げ玉カリカリ、生卵のとろ〜りゆたかな味わい、
そこにネギが効いてニクイ組み合わせ!
こんなんうみゃーに決まっとるがー
こりゃうみゃーでかんわー(^o^)!
ここの汁はちょっといりこ出汁のような濃さと甘さがあるのだが、
それがこの「冷かけ月見とろろ」にはよく合う。
BGMはずっとビートルズ。
昼時大繁盛の店内は少々せわしないが、
私の好きな"Here, There And Everywhere"が
蕎麦湯の湯気をゆっくりと空気に溶かしてくれる。
これも気になったぞ!
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「居酒屋さんっぽいお店なのかな!」
「カツ煮あるんだろうな!」
……と期待が高まったのですが、
落ち着くとこに落ち着いた感じで終わりましたな。
トム・ソーヤの名を冠するお店なら、
もう少し酒呑み対応にも冒険心を。
この間、都内で、私もBGMがビートルズのお店で蕎麦を食べました。たまにありますね。
BGM別にお店のデータを分類してみるのも面白そうですが、最近気になっているのが『店内BGMがラジオ放送のお店の御主人に“何故この放送局なのですか?”と理由をきいてみること』です。
それはともかく、あー、暑い。
相変わらず反対側を邁進してますものですみません(^^;;)TCさまがおいでになったら、もっといろんな楽しい発見があるお店だと思いますよ〜
ラジオ放送については、先日ラジオをかけているお店で訊いてみたら「ラジオって面白いですか?」と逆に聞き返されて可笑しかったです。「勧められて聴き始めたんですがまだどの局が面白いのかとかしらないので」と言っていました。
まだ聴き始めばかりのようでした。たしかに、馴染むまでは内輪盛り上がりのように聞こえる番組も多いのかも?私も高校時代にハマった(超内輪ノリの)番組があって録音まだ持ってます!