2012年08月16日

牛込神楽坂「志ま平」


なまあたたかい夕風に吹かれて、
神楽坂。

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一人ではなんとなく入りづらい雰囲気を感じるかもしれないが
その予感は当たっている。

昼間は「せいろ一枚!」も似合う蕎麦屋だが、
夜は蕎麦屋というよりコース主体の料理屋だ。


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が、今夜はこのあと予定があるので蕎麦だけで失礼〜


「そばがき」
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黒塗りの椀にふっくらと、洗練の「そばがき」。
滋味深き香りをほわぁ〜とまとい、口に入れた瞬間の印象はもっちり。
しかしそのうちに、もっちりの中に隙間なく仕込まれた空気感も感じられてくる。
エアリーでありながらふわっふわのほんわり〜というのではなく、
しっかりもっちり食べ応えもあるそばがきだ。


そしてやっぱり毎回これを頼んでしまいます。

「二色せいろ」
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パッと見は、なんとなく素っ気ないような眺め。
しかしそこには確かに小慣れた洗練、風情があるのだ。


「おせいろ」
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するり、密な肌。
みっちりと打ち込まれかなりしっかりした食感だが
平打ちなのでひらひらとして食べやすい。
香りはほとんどないが
淡く漂うような穀物の慎ましき味わいがうれしい。



「深山」
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見るからに香りそうだとは思ったが・・
だだちゃ豆か天狗豆かという、濃厚な香ばしさにびっくり!
いやー、これだけの、この手の香りは久しぶりに出会った。
しかも熟成感は一切なく、意外に甘さもなく、
最高の香ばしさだけを美しく楽しませてくれる。
食感は少し粘土のようなみっちり感があり、かなりの歯応え。
お蕎麦ってすごいなあ、引き出せばこんな香りまで出てくるんだなあー



食後の蕎麦湯。
私にとっては蕎麦湯はお酒で、蕎麦汁がおつまみのようなものなので、
蕎麦湯をゴクリ、蕎麦汁チビリ。
それぞれ別々に楽しむのが私の大切な「蕎麦後」なのだが、
今日は都合でこういうことになった。

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蕎麦湯で割った蕎麦汁。
いわゆる普通の眺めなのだろうが、私には大変珍しい(^^;;)

いやー、こういう飲み方もおいしいなあー
(だからそうするものなんだってば)

最後は葱まで投入して、逆に新鮮な気分になってしまいました。




2010年10月の「志ま平」



posted by aya at 08:15 | Comment(2) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>新宿区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
8月9日、16日、昼間、そば前と蕎麦しっかりおかわりして食べました。
Posted by 桜 at 2012年08月17日 16:12
桜さま
よい時間を過ごされたのでしょうね!
Posted by aya at 2012年08月18日 08:15
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