2012年08月06日

茨城・久慈郡大子町「月待の滝 もみじ苑」


茨城県久慈郡大子町にある「袋田の滝」。
日本三名瀑のひとつに数えられているだけあって、
その高さ120m・幅73m!

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(゜O゜) すごい。




その「袋田の滝」からも車ですぐの、久慈川と八溝川の合流するあたりに
「見落し八景」と呼ばれる奇岩、絶壁、淵などがある。
中では最も「見落とされにくい」のが「月待の滝」だ。
「もみじ苑」はその「月待の滝」に隣接した蕎麦屋である。


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道路から建物は見えないので見落としてしまいそうだが
赤い毛氈の腰掛が目印。


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目鋭い方は「日本一やさしい裏見の滝」ってなんじゃい、
と思われたことでしょう。

「月待の滝」は滝の裏に回って見ることができる「裏見の滝」。
裏見の滝は国内に数あれど、
「アクセスの良さ」「「駐車場からの近さ」「滝付近の足場の安全さ」
などを考えると、ここは日本一「やさしい」滝なのだそうだ。

確かに、道路から少し下るとすぐに店が見えてくる。

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店舗は2階建てになっていて
それ以外にも茶屋のような離れの建物が。

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こんな観光地らしい雰囲気の店となると、
まあ普通はあんみつとかソフトクリームとかがあって、
蕎麦屋とはいってもメニューに焼きそばとか冷やし中華まであったりするものだ。

そのとおり、この「もみじ苑」のメニューを見てみると、
そばメニューの他に
「フルーツパフェ」「あんみつ」「滝見だんご」「コーヒー」「クリームソーダ」「流しそうめん」
などなど、観光地らしさムンムンである。



しかしここの蕎麦を見くびってはいけない。

何しろ店主はこんな熱い男である。

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蕎麦メニューも

「もりそば」(そばの基本で当店が一番力を入れているそば)
「太切そば」(甘皮が多めに入った太切のもりそば)
「十割そば」(石挽そば粉と地下水だけで打つ少し黒目のそば)

の他に
「石挽そばがき」「ちぎりそば」「おろしそば」「八溝三昧そば」。

また、これは予約のみだが「カラー選別・緑のそば」なんてのもあり、
メニュー説明には
「当店自作のカラー選別機でそばの実を色分けし緑の実だけを集めて作る全国初の選別そば」
とある。



山小屋のような店内。

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でも何といっても、やっぱり滝を望む席に座りたい!
というわけでテラス席に。

どぉーです、この出来すぎた夢のような眺め!

「もりそば」
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ロケーションだけでも素晴らしすぎるのに、
この「もりそば」ときたら・・・

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ウワー!
何ですか このとんでもなくフレッシュな香りは!!

山のような、フィトンチッドのような、
高山植物のような、野草のような・・・(文章はイメージです)

とにかく目をギュッと閉じて上半身斜めになる他は堪能しようのない、
素晴らしすぎる香りである。
この大子町で採れたものを中心とした常陸秋そばだというが、
地のものというのはこんなにもフレッシュに、
ぴちぴち飛び跳ねるように香ってくれるものなのか。

嗚呼もう私は「万歳」と諸手を挙げ閉眼しこのまま固まってもいい。
(それじゃ食べられないのでは)

しかもこの、繊細な、フワッと軽いコシ感。
甘く濃くひろがる味わい。

え〜〜〜、ちょっとこれ、おいしすぎますよ・・
こんな場所でこんな絶品蕎麦が食べられるとは。



全身全霊しあわせまみれの中ふと見上げると、
これまた時を止めたくなるような眺めが。

テラス席の屋根を伝って落ちる、水の輝き。


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「このまま何もせずずっと眺めていたい・・」


と言ったそばから次の蕎麦に喰らいつくのはどうかと思うが、

「十割そば」
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「もりそば」よりやや黒目の肌に
クッキリとした褐色のホシが散りばめられている。

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これまた、先程の「もりそば」に似た最高のかぐわしさ!
しかもこの「十割そば」にはさらにもうひとつ、
ズシッと支えるややひねたような穀物の香りがある。
見た目では差を感じなかったが
口に含むと「もりそば」よりこちらの方が細く、
繊細にぱらぱらとほどける感じが非常に心地よい。
甘みも味わいもジワーッと濃く、
これもどうにもこうにもおいしい〜 おいしいよう〜




「太切そば」
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太切と名乗るからには確かに太いが
角のないやさしい輪郭線からすると結構やわらかそう・・?

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おお〜
これは先の2種とは全く違う、蕎麦の甘皮のぎゅうううと濃厚な、たくましい香り。
しかしそういう蕎麦にありがちな生々しさの全くない、
極めてフレッシュなかぐわしさである。すばらしい!!
見た目の通り角のない輪郭線はふるつるっっと口に入ってくるが
噛むと思いのほかしっかりした歯応え。
モグンモグンと噛みしめて食べる蕎麦である。

蕎麦汁は鰹が濃く凝縮されたような甘めのもの。

お腹いっぱい過ぎて「フルーツパフェ」「あんみつ」などのデザート類には
とても辿り着けないが、
汁と蕎麦湯と、滝の音。


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食後、いよいよ滝を見に行く。
確かに、暗く長いトンネルを抜けた先にある「袋田の滝」に比べれば
ここはすぐそこに滝があるので気軽に簡単に滝に近づくことができる。

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墓でなく「滝の裏へ廻る」。

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水の壁、水の音、水の休日。




夏休み、都心から遠くない天国への脱出をお考えの方は是非〜(^o^)




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posted by aya at 20:57 | Comment(5) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>茨城 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>当店自作のカラー選別機でそばの実を色分けし緑の実だけを集めて作る全国初の選別そば

<当方自慢のカラー選別機で人の色を選別し、素敵な人だけを集めて屯う、全世界初の好き人選別感性機

  ふむ ふむ 
   ayaさん    か・・・
一度で良い! まずくて良い!!
 是が非でも、超〜〜〜〜ッ 蕎麦マニアを集めてやってみたいもんだ
  流し蕎麦

すみません、またもや  戯れた
Posted by 而酔而老 at 2012年08月12日 22:18
「月待の滝 もみじ苑」良いですね。
テラス席の屋根を伝って落ちる水って、雨ですか?それとも、常に水が落ちてるんですか?
今度、行ってみたいです。
Posted by ゆうじろう at 2012年08月13日 10:18
而酔而老さま
相変わらずって言うか今回はまた一際アホな書き込み!素晴らしいです!!(^o^)
でも流し蕎麦は香りが少なあんまり感じられなさそうだな〜

拾い上げた蕎麦の水を何とかして程よく切って香りを見つけるべく、コソコソ隅に移動する人がいそう・・・私ですが。


ゆうじろうさま
こんにちは〜こちらにコメントありがとうございます。
しかも鋭いご指摘!この水は雨ではなく常時こうして流しているものなのですが、それをどうやっているのかお店の人に聞いたのによく覚えていなくて書けなかったんですよね〜(^^;;)(そもそも理解できていなかったのでは?!)。
素敵な場所なので是非一度いらしてくださいませ☆


Posted by aya at 2012年08月13日 23:33
月待の滝!!!
袋田の滝に気をとられて、いまさら気が付いたのですが、
行ってみたかった裏見の滝なんですよ〜
まさか、直ぐ横にこんなお店があるとは!

茨城でこの絶景のなか常陸秋蕎麦すすって・・・
考えただけで興奮してきました(笑
Posted by やまもと at 2012年08月15日 23:10
やまもとさま
そうなんですそうなんです♪
日本一おいしい裏見の滝、是非!
Posted by aya at 2012年08月17日 08:07
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