2012年07月23日

千葉・市原市「花月庵 みのしま」


小湊鉄道線の「海士有木」という駅名を最初に見た時は
多くの人が「え?何?」と頭がハテナだらけになることだろう。

読みは「あまありき」。
私の中では「花月庵 みのしま」の最寄り駅として大変有名な駅である。


私、何だかかんだか、このお店がだーい好きなのだ。

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いつ来てものんびり〜とした店内。

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「本気」と「ユルさ」がいい感じに同居しております。

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 「そばがき」
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和むでしょう、この風情!!
なんともほのぼの、なんともおおらか。
それでいて王道、不動の実力を感じる不思議。
言ってしまえば、私から見たこの店の店主そのままのようなそばがきなのだ。

香りは殊更濃厚ではないが
フレッシュなかぐわしさがフワ〜
何より食感がすんばらしい。
ふわトロ〜 トロドロ〜
ドロが溶けるほどに味が濃くなっていく〜
うーんこのそばがきは最高においしい!!



「せいろ」
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こちらのお蕎麦は自家栽培。
千葉市若葉区で育てた氏家在来種である。
この美しい青緑は早刈りするからだと、あとで店主が教えてくれる。

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流麗に流れ落ちる輪郭線の美。
珍しい蕎麦ゆえ期待を込めて香りを寄せると・・
おお〜、ちょっと瓜系の野菜のような青い爽やかさに加え
なにやら生々しいほどの、雑草のようなたくましい香りが。
見た目以上に密な肌はズシッと重さを感じるが
口に含むとつるぬる〜と流麗に口中をめぐり
なんとも程よい、見事なコシを楽しませてくれる。
自家栽培でこんなお蕎麦作っちゃうなんてすごいなあー



しかも今日は偶然「しそきり」があるというので
それも食べることに。

蕎麦原理主義なんて過激なあだ名をつけられてしまう私。
変わり蕎麦には本来そんなに興味はないのだが
蕎麦教室桜庵のしそきりを食べて以来
「蕎麦ではなくしそきりという食べ物」として好物になってしまった。

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つるすべっとした密な肌に
青々としたしそがいかにもフレッシュな印象。
しその香りがふんだんに、ふぁーーーーー!!
さわやか〜おいしい〜
今日発見したのだが、どうやら私はしそきりは塩で食べるのが好きらしい。
普通のお蕎麦は塩すらつけるのは嫌なのだが、
何故か今日は「これは塩で食べたいっ」と思ってしまいわざわざ頼んでしまった。
うーん、私には汁で食べるより何もつけないより、
しそきりには塩がおいしい〜!
今度しそきりに出会ったらまた試してみよう。




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いかにも今日の、あの野性的な蕎麦から出たらしい
色の濃い香ばしい蕎麦湯。
時々チビリと舌にのせる蕎麦汁。

ここの蕎麦汁は甘みほど良く、
全体のバランスが実に良くて大変美味しい。
そこに蕎麦湯がまた、たまらないなあ〜
と至福の時を楽しんでいると、
何故か突然「インゲンの胡麻和え」をくれる。
なんともさりげなく、自分の子供に食べさせるかのように
置いていってくれる。

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豆が大きくておいしいインゲン。
聞くのを忘れてしまったがきっと地野菜だろう。

この店では、お米も天ぷらに使う野菜も市原産で
地産地消を応援、実行しているのだ。

そんなことも、のんびり〜と教えてくれる店主。
常連さんにも、私のようにたまに訪れる客にも変わらぬ態度で、
その「自然な親切さ」が非常に居心地よい。



大好きな「花月庵 みのしま」があるというだけで
私にとって「海士有木」はやはり大変有名な場所なのだ。













posted by aya at 02:30 | Comment(2) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>千葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
花月庵みのしま、いいですね。
店主もいいけれど、のりこさんという娘さんもなかなかでしょう。
あれこれ話し込んで遅くなったら五井までクルマで送ってくれました。
あちら方面でそば粉に気を遣っているお店の多くはあそこでそば粉についていろいろ教わっているようです。
再訪したい店の一つです。

Posted by ふつ〜 at 2012年07月26日 08:22
ふつ〜さま
娘さんもとっても感じがいいですし、
ちびっこ好きの私は元気いっぱいのお孫さんがかわいくてなりません。

>あちら方面でそば粉に気を遣っているお店の多くはあそこでそば粉についていろいろ教わっているようです。

そうなんですよね〜
でありながら親分ぽい威張った感じが全くない、至極普通の態度を通す店主が、私はひそかに大好きなのです。

Posted by aya at 2012年08月06日 21:34
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