2012年05月24日
東十条「蕎麦茶屋 和久」
東十条駅から程近い、マンションの1階。
赤を基調としているせいか、なんだかパッと見は
ラーメン屋みたいである。
もやしソバ、とかが美味しそうである。
店内の雰囲気もごくごく気楽である。
テレビの音、非常にオープンな印象の冷蔵庫やポット類、
「ありがとう〜ございまぁ〜〜す」
というおじちゃんの声。
やっぱりもやしソバを注文したくなってくる。
しかし壁のメニューを見れば
お、と姿勢が伸びる。
「江戸流手打ちそば 十割そば」
「御膳そば」
「変わりそば切り」
「田舎せいろ 荒挽き太打ちです」
などのメニューの横に、堂々と、誇らしく
「福井 大野産 平成23年福井在来種」
とある。
ハハーーーッ
m(_ _)m
もやしソバとか言ってふざけて申し訳ありませんでしたっ。
では、姿勢正して心澄ませて注文を。
「田舎せいろ 荒挽き太打ち」と、
「江戸流手打ちそば 十割そば」と、
あと
「せいろそば(二八)」を辛味大根おろしつきの
「辛味そば」でください!
「田舎せいろ 荒挽き太打ち」
おおー
太打ちと名乗ったからには、お主本気で太いな!
こっこれが・・・
おいしい!! めちゃらくちゃらにおいしい!!
甘皮のたくましい濃厚な香りが、まったくいやらしくなく
それどころか非常に美しい白い香りのベールを纏って
最高の形でこちらにやって来る。
うーん、このたくましさにしてこの美しさは凄い。
食感はこの太さだけにモグモグ系だが固さはなく
モチッとしたコシを楽しめる。
とにかく味も香りもすんばらしい。おいしいー!
「江戸流手打ちそば 十割そば」
宙を舞う剣先が描く残像が如き、流麗ライン。
お主・・さすがは江戸流・・・(意味なく侍)
これが・・・またまた素晴らしい!!(>_<)
蕎麦という穀物の香りの素晴らしさを濃縮したようなものが
ムン、と強く押し出してくるかのようにこちらにやってくる。
すべらかで密な肌は見ての通り直線的なラインで口中をめぐり、
噛みしめるとしっかりしたコシで応えてくる。
そこからひろがる甘みと味わい・・
うわぁー これもおいしい!!
「辛味そば(二八)」
二八のお蕎麦は二段重ねのせいろで。
そしてなんと、辛味大根おろしだけかと思ったら
その上に天ぷらもついていてびっくり。
二八の「せいろ」はぐっとやわらか、ふにゃんとした食感。
香りも味も淡めだが、この蕎麦にはおろしや天ぷらなどが実によく絡む。
剣先ラインな江戸流十割そばではこうはいかないだろう。
店内には近所の人が入れ替わり立ち代り訪れ、
テレビはスポーツニュースの時間である。
今日は侍並みにカッコイイ人と食べたから、
余計美味しかったなぁ〜
ウキャ (≧∇≦)
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お品書きの写真、aya様の写真の方が遥かに綺麗!(汗;;
HPのことで感心したのは、東十条駅から同店に至る間の道案内写真集。
いいっすねえ、これわ〜。抜群!!
同店の途上にあるお店も一挙に大紹介!心が広いや。道に迷ったら連絡して
ください、だって。泣かせるなぁ。田舎モンのおいらにゃ、限りなくあったけーよー。(TOT)
さて、「田舎」の表情が、タダモノではありませぬ!(蕎麦の方の田舎、です、念のため)
何者じゃ! 名を名乗れぃ!!と仰せになるお気持ち、さもありなんなん。
私もHP見ました!ウワーこれは、泣かせるあたたかさですね〜!
ますます、よいお店です。