2012年05月12日

長野・戸隠「戸隠手打ちそば処 二葉屋」


蕎麦どころとしてあまりにも名高い戸隠。

戸隠高原に近づいていくともうそれこそ「そば」の看板だらけ。
なんと50軒近くもの「お蕎麦屋さん」や「蕎麦を出す宿」があるのだから
その悩ましさもどかしさと言ったらない。
なにしろこちらのお腹はひとつなのだ。

何度か来ているうちにお気に入りの店などもあるが
やはりいろんなお店に行ってみたいということで
今回は中社近くの、初めて行くお店である。


標高1200mの清澄な空気と、
「戸隠手打ちそば処 二葉屋」。

RIMG3480.jpg

店主は夜はショットバーを経営していると聞いていたので
古典的で立派な外観はやや意外だった。
しかも私はこちら側から行ったのでこの写真になったのだが、
実はこの写真は店の裏側で、正面玄関は反対側になっている。
裏側にもきちんと立派な玄関があるのだ。


5月に入っても戸隠の朝は寒い。
お店の人は、ストーブで部屋を暖めて、
お客さんを迎える準備をしている。

RIMG3420.jpg




長野のおもてなし、お漬物。

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二葉屋さんには嬉しいことにお蕎麦屋が2種類ある。
「ザ・戸隠そば」な「ざるそば」と「十割そば」だ。

「ざるそば」
RIMG3424.jpg

来ました来ました、しと〜と横たわる「ぼっち盛り」。

RIMG3441.jpg

ふわぁ〜と淡く漂う香り。
口に含むと蕎麦粉とつなぎの小麦粉の織りなす甘さが
じわぁーとひろがる。
「二葉屋」ではつなぎの小麦も長野産を使用しているのだ。

戸隠そばというのは「水切りをしない」という特徴があるのだが
ここの蕎麦もまるで水と一緒に食べているような水分量である。
そして、よーく見ると写真からでも伝わるかと思いますが、
この蕎麦ものすごい角の立ち方をしています!
みずみずしくやわらかな刀のような。


限定10食(休日は20食)の
「生粉打ちざるそば」
RIMG3460.jpg

ぼっち盛りの「ざるそば」とは打って変わって、
ひらひらと細かく舞うような盛り。 

RIMG3462.jpg

姿からはふわっと軽い蕎麦を想像したが
口に含むとこれまたくっきりはっきり、
すごい角の立ち方をした蕎麦である。意外!
さわやかに浅くひろがっていくような、淡い香り。
ほんのりとした味わい。
パラパラと口中でほどけていくような食感が心地よい。

RIMG3468.jpg

隅から隅まで綺麗に調えられた広い店内を眺めつつ、蕎麦湯。

すっきりと甘さを抑えた汁が澄んだ空気に合う。



店も、私のお腹もあたたまってきた。








posted by aya at 00:12 | Comment(4) | TrackBack(0) | 甲信越の蕎麦>長野 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
今日は忘れなかったぞ!!(笑

スミマセン、今日は変な(含むツマラン)質問です(汗;
『冒頭の写真』について

1)煙突レスストーブの上にポットが乗っていますが、大丈夫なのでしょうか?
(普通はヤカン、ってのが頭に...
古いのかな?

2)時計が10時5分くらいを指していますが、時間が合っている時計だと仮定して、かなり早くから営業されているんですねー!!(驚き
いえ、夜の時間なら分かるのですが…笑

北信三山とか言ったかもしれない、黒姫、戸隠そして飯縄。
中学校の時のバス旅行で聞いた記憶があるんです。

生家からは、天気さえ良ければ妙高、岩菅、鳥甲山が通年見えていました。(冬はいいよぉ〜V

「何某三山」って、好きでした〜。

(すんまっそん、蕎麦ネタナシ...
あ、苗場は近いのになぜか見えんとでしたー(何処弁ダイ?
Posted by よしの at 2012年05月12日 22:22
おやっ!
自分は日曜に黒姫側から足をぱんぱんにしながら(笑)戸隠に登りました。

どうも戸隠のお店って超有名処か観光地チックなお店が多いといった印象だったのですが、
穴場的お店も結構あるんですね。

地元の自転車&蕎麦好きの方に、まず蕎麦好きは入らないと思われるサプライズなお店に案内してもらいました。
(そのうちUPしますw)

(以下よしの様へー高遠様 掲示板じゃないのにすみません。 m(_ _)m )

北信の山は「三山」ではなく「北信五岳」といい
戸隠 黒姫 飯綱 斑尾 妙高 であります。
Posted by aiz at 2012年05月14日 10:12
初めに。
真に悪い〇や〇連中の□▽で、高遠さん、ごめんなさい!
(実は、昔(?)始めたのは当方で...(やっぱりか?

>aiz様

>北信の山は「三山」ではなく「北信五岳」

ですか〜。

なんにしろ、目の当たりにすると訴えるところが大きいですよ。
山は、実は当方登るのはしないのです。
(スキーはスキよ!
そう、aiz様と同じように、「乗り物」で行くにしろ、はた遠見にしろ、
姿かたちを眺めるのが大好きなんだねー。

遠見に美しいのは、妙高山の隣の焼山の三角錐で、真冬の美しさは
たとえようもありませんでした。(数十キロ離れている所から、ですけど...汗;
Posted by よしの at 2012年05月14日 22:28
よしのさま
私も山の眺めが大好きなので山を眺めて育った方が羨ましいです。ずっとその山を眺めて育った人は久々に故郷へ帰ってその稜線を見たら泣けるほど懐かしいのでしょうね。「あの山は自分の山だ」と思うのではないかと思いますし、そう思う資格がある人だと思うのです。その山と一緒に育ったんですもの!いいなあー。

aizさま
さすがは、山にもお詳しいのですね!
戸隠 黒姫 飯綱 斑尾 妙高、聞いただけで蕎麦欲とスキー欲と温泉欲が入り乱れ煩悩のカタマリになってしまいます。
戸隠は奥深いですよねえ〜!お腹が一つでは本当に足りません!!aizさまのレポも是非拝見したいです☆
Posted by aya at 2012年05月16日 06:49
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