2012年04月28日
白金高輪「三合菴」
なかなか暖かくならない春の雨の日。
開店直後に「三合菴」を訪れると
相変わらず隙のない端整な外観が静かに濡れていた。
ところが、扉を開くと中に人がギッチリ!
(空席待ちのお客さんが立って待っている)
しばらくすると外にも数人の行列が。
ヒヤー
すごい人気である。
しかも客層が、
ハイソっぽいというか食通っぽいというか、
なんともチガウのである。
着いた時間が早かったのでそう待たずに席につくことができた。
しかし、逢いたいと思う気持ちが強いほど
時間はゆっくりと過ぎる。
早く逢いたい。
早く逢いたい。
もうすぐ逢える。
キター!
「そばがき」
蓋を開ければ今生の夢の世界が、
湯気を立てて私を招き入れる。
目の覚めるようなかぐわしさ、
とはこういうことを言うのだろう。
フレッシュで、正統派で、どまんなかの香りの結集。
早くも脳は痺れんばかりだ。
その香りのカタマリを箸に取り、口に含むと
このそばがきの夢はもう雲突き抜けて帰ってこられなくなる。
舌に触れる、極上きめこまやかなぽってり感。
それがとろけてしまう感じでなく、形を表面を保ちつつ
ぽってり感を存分に楽しませてくれるからすごい。
うっとりと噛みしめると、
ウワーン これですー
夢の ぽてフワエアリー・・
こんなにもやわらかふわぽてなのに
とろーんととろけることなく
そのきめこまやかな肌を保ち、
滋味なる味わいを楽しませてくれる。
大好きな大好きな、「三合菴」のそばがき。
あー もう なにがなんだか・・
「せいろ」
ふわりただよう甘いかぐわしさと、かすかな野生。
どこか老成した印象の、ことさらでないかぐわしさは
この蕎麦に凛とした風格をあたえている。
何より、これまた食感が素晴らしいのだ。
やさしくやわらかな印象の肌は
噛みしめると実にさりげない強靭さで応えてくる。
狙い定めたかのような繊細な強さにドキッとする。
あっという間に食べ終わる。
食べ終わったら、
丸顔に蝶ネクタイのこんな楽しい人が現れました
2010年4月の「三合菴」
*2012年5〜7月の出演のお知らせ*
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そうですね、前回のもの、今回のものと蕎麦掻を眼で『ご馳走様〜!!』になり、
なるほど、実験してやろうジャン!ってな気持ちがムラムラッと(笑
多分水溶きの加減が大きいと…
しかし、加減がナニだと○×っとなる...固まらない・・・
挙句の果てが寄せ方の大問題。。。
バカズフミマス。
そばがき研究は底なしなのでしょうね〜
わたし恥ずかしくて踊れないんですがayakoさんブラジリアンロックで上手に踊っていそうです('-^*)ノ
アップテンポはテンションあがって気分良いですよね☆
蝶ネクタイは恵比寿のAria di Tacuboというイタリアンで、ナプキンを畳んでシャツ型にし、ファルファッレに色をつけて蝶ネクタイにしていたのがすごく可愛かったのでそう感じたのかもしれません。
ダンスは自分の部屋なら誰も見ていませんから一度思いっきり踊ってみてくださいねっ♪