もともと賑やかな場所ではあるが
近年観光地化しますます人の増えた神楽坂。
人と一緒にお蕎麦屋さんもぼんぼん増えたのは嬉しい限り。
蕎麦選択肢が多すぎて
「私が神楽坂で蕎麦以外のものを食べる日が
いつか来るのだろうか 否来ないであろう」
と予言者のように思ってしまうほどである。
裏道のお蕎麦屋さんは、
「どの路地から入るんだっけ?」
とわからなくなってしまったりもするが、
神楽坂のセブンイレブンの裏あたり、と覚えればわかりやすい。
「芸者新路(げいしゃしんみち)」という粋な名前の路地。
2階を見あげれば、
「soba dining 和み」。

ここで面白いのはなんといっても
「十割」「シルク」「赤米」「二八」
と4種類も蕎麦があるところ。
さあ2階に上がってみよう!

静かだな・・
扉を開けて、

あら素敵。
それにしても静かだな・・
やっているのかな?
ごめんくださ〜い・・・

「ハーイ!」
と元気よく愛想のいい店員さんに迎えられ
席に案内してもらえた。
すっきりとしたミニマムデザインのインテリアを
やわらかな照明が照らす。
すぐそばにカウンターがあるのだが
お店の人も実に感じがよく、居心地の良い空間だ。
お蕎麦は「シルク」と「赤米」が食べ比べできる
セットがあるのが嬉しいところ。
「2色そば」

おー赤米、ほんとに赤い。
メニューには
「福島県会津産のそば粉に京都産の食用シルク(絹)を混ぜ合わせ打った蕎麦」
「福島県会津産のそば粉に石川産の赤米を混ぜ合わせ打った蕎麦」
とある。
ワクワクするなあ〜♪

手前がシルク。
たぐり上げて驚く。
この、フワンフワンの軽さ!
すべらかな空気感のある食感もまさに初体験だ。
シルクを混ぜるとこんなふうになるんですねえ、面白いなあ。
ふわりと香る二八の濃い香りの中、
フワンフワンのシルクのゆめ。
右側は赤米。
これが意外と一番気に入ってしまった。
するすると軽やかな蕎麦ながら、しっかりとした歯ごたえ。
何よりも、玄米のような独特の香りと味わい深さがたまらなくおいしい。
当たり前かもしれないがこんなお蕎麦は初めて食べた。
いやー、これは初体験にしてひとめぼれですよ。
そういえば私、昔良く玄米を炊いていた頃
赤米を混ぜるのが好きだったのを思い出した。
「十割」


先程の2種類がかろやかな食感だっただけに
蕎麦粉100%の十割はさぞみっちりギッチリ感じられるかな?
と思いきや、これまた軽やかな食感である。
女性店主が打つ、優しく軽やかな食感の蕎麦。
今日の十割はかなり熟成感が強い風味。
次回は二八も是非食べてみたいところだ。
ちなみに「ランチセット」というのもございまして、
好きなお蕎麦に+100円で
「選べるおにぎり2個+選べる日替わり一品料理」
がついてくるという楽しいもの。
+300円だとハーブティーとケーキもつく。
これが+100円コース。

おかわり蕎麦が「おいかけ」ってメニューに書いてあったのが
面白かったな〜
聞いただけで3枚くらい追いかけたくなる響き!(^o^)
色々とお話ししてくださる気さくな店主から伺いましたが、このお店は産地の「会津かおり」を用いて打つ十割そば。さらしなよりやや蕎麦色(っていうかな?)がかっていて、すべすべモッチリ感が強く、しかも結構なコシの強さがある。
粉を見せていただいたところ、(やはり)かなり細かなもので、粗挽きの対極の印象。味わいは甘やか。篩い分けた部分しか使わないとのことでした。
こちら(千変万化の神楽坂)のお店のはどうだったのかしらん、と。
名店揃いなのにこのエリアには最近ご無沙汰で、飯田橋あたりでお昼なんていう時も、
坂を上って行く時間がなかったり、その気にならなかったり、その気になった時は雨だったりで(笑)、
ついつい坂の下のリンク先のお店が駅近なうえに中休みもなしと便利なこともあって、
そこで止まってしまいがちなんですが、機会を作ってこのセットをお目当てに行ってみたいです。
Z33さま
おにぎりに弱い!わかります〜〜。なんで丸めただけで、と思いますが、握ってあるとお米の魅力が倍増しますよね。御清水庵宮川の「もさもさおにぎりくん」も魅力的です☆
リンク先のお店はもう随分行ってないのですが、中休みなしだったんですね。いいことを聞きました〜
よしのさま
この日は十割はかなり熟成な感じで、シルクと赤米の個性がとても楽しく美味しかったので、会津を楽しむ感じではなかったですね・・。会津のかおりの個性というのは確かにありますが、同じ店で違う日に食べると全然違ったりもするので、私のようなただ食べるだけの人間には蕎麦粉ワールドはふしぎワールドです〜