
元禄の世から変わらぬ姿の観音堂。
東京音羽、空が広いことに驚く。

お参りのあとはもちろんここへ!
「笊そば 蕎すけ」。

拙著「蕎麦こい日記」打ち合わせで
個室スペースを使わせてもらって以来だから
ひっさしぶりだなぁ〜
ちょうどランチタイムだったので店内はほぼ満員。
サラリーマンのお客さん達は圧倒的に
「天ぷら+ご飯+小鉢+蕎麦」のランチセットの注文が多い。
ご飯はシラスと青豆が混ぜてあっておいしそうだ。
驚いたのはお店の迅速さ、手際のよさ。
新しく注文が入ると、ホールスタッフも厨房も最速スピードで対応。
ランチセットなどはお盆の上に全部セットしてから運ぶのではなく
小鉢、ごはん、など、準備できた順から次々運ばれていた。
そんな中で「笊そば一枚」という私の注文は
厨房の流れを乱さないだろうか・・
はみ出し者は意外と遅くなったりするものだけど・・

こっれがまた驚くほど、あっという間に来た。
すごい!

笊の真ん中に、美しくととえられた姿。
見るからに「おいしそう!」と思った肌からは
フワァーッと爽やかな穀物の香りが漂い、
さっき見た青空が目に浮かぶ。
口に含むとちょっとムニュンと伸びるようなつながりがあり
爽やかな香りの中でそのコシを楽しむ。
はぁー 初蕎麦じゃないけど
初詣の後だけに初蕎麦気分。
うれしいなー
ふと周りを見わたせば
あれだけ賑やかに混んでいた店内が様変わりしていた。

温かいお蕎麦をゆっくり楽しんでいた上品な老婦人が帰る。
店内にはあと、個室で盛大に真昼の新年会?らしい
重役風のサラリーマングループだけ。
少しずつ薄らいでいく新年の雰囲気が
まだそこここにあるのを喜びながら
護国寺の蕎麦屋に座っていた。
