2011年12月30日
湯島「古式蕎麦」
年の瀬だね〜〜え
黒いね〜え
わかっているのに毎回驚くこの黒さ。
ジトーーーーーー
ぬめるような細かいざらつき。
食感としては濃厚な胡麻豆腐に似ているかもしれない。
香りは、香ばしいを通り越して渋いお香のようなイメージすら感じるほど。
あまり理解されない感覚だと思うが私はいつも潮のような香りの成分も感じる。
決して生臭いとかいうことではなく、
大地というよりは潮のような力強さを感じる香りなのだ。
「もりそば」もあるが、ここではやっぱり
おろしと醤油で食べる「古式蕎麦」。
蕎麦だけでもガツンとおいしいが古式蕎麦はやっぱり美味しい。
気楽なサンダル履きのおっちゃんとスーツ姿のお友達の二人連れ。
サンダル履きのおっちゃんは近所の人で
「スーツ姿の友あり遠方より来たる」らしい。
これからの若い人は大変だ、と心配してくれている。
話は雇用保険から次に買うゴルフクラブに流れていく。
テレビの音。
おばちゃんの甲斐甲斐しく働く音。
変わらぬこの店らしさがただ懐かしくて、ありがたい。
変わらぬ、と書いたが
進化?し続けるのは店主の腹囲であろうか。
私が大学生だった頃と比べるとかなり存在感を増している。
そういう私も、きっといろいろ変わったのだろうな。
湯島の夜が、晦日に向けて黒くなってゆく。
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