2011年12月27日

外苑前「勢揃坂 蕎 ぎん清」


店名は「勢揃坂 蕎 ぎん清(せいぞろいざか そば ぎんせい)」である。

勢揃坂というのは店の前の道から続く坂の名前。
「後三年の役(永保三年、1083年)で八幡太郎義家が奥州征伐に向かう時、
ここで軍勢を揃えて出陣して行ったと言われる」、
渋谷区内に残っている古道のひとつだそうだ。

最寄り駅は外苑前。
静かでおしゃれなエリアというイメージと
やけに歴史がかった店名のバランスが面白い。



スタイリッシュな店内。

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まるでバーのような眺め。
しかしカウンター内をよく見れば、
鉄器の急須が鮮やかな色違いでたくさん並べられていたり
大きな招き猫のユニークな看板?が飾られていたり
楽しい和のインテリアになっている。

働いている女性たちもおしゃれそうな人ばかりなのだが
全員が私服の上に純白の割烹着を着ているのが唐突で面白い。
よく料亭の厨房などで見かける白割烹着ではなく
昭和のお母さんが達が着ていたような婦人用割烹着。
ここで見る白割烹着は、衣装のように新鮮である。



偶然空いた時間だったので、
無理を言って夜のメニューを頼ませてもらってしまった。

だって、こんないいセットを見ちゃったら。

「福島の酒肴三品セット」
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泉川(純米吟醸)
国権(特別純米 夢の香)
あぶくま(純米吟醸 山田錦)

にしん山椒漬け(大根おろしを添えてぽん酢で)
紅葉漬け(鮭の麹漬け)
豆腐胡麻味噌漬け

これで1000円。しかも東北支援企画!
・・今日行きたくなっちゃうでしょう?



しかもその後に出会える蕎麦がいい。

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これまた意外な、美しい微粉の蕎麦が現れるのだ。
何となく店内のイメージからは、今流行りの粗挽きが出てきそうな気がしていたのだが
潔いほどなめらかできめ細かい肌である。

ウム、これは確かに「勢揃坂 蕎 ぎん清」という店名のイメージ通りの蕎麦だ。
渋谷区神宮前で出会う、浮世絵のような美人肌。

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たぐりあげると正統派のかぐわしい蕎麦の香りがふっとただよい
流麗な舌触りとふっくらしたコシが美しい!とにかく美しい蕎麦だ。
食べすすむうち、かぐわしい蕎麦の香りと旨味に全身が浸ったようになってきて
ああああ これは すばらしいですよ しあわせですよ・・


この上、店主は三重県出身なので
三重県産の食材や伊勢志摩直送の海の幸なども楽しめる。
これはまた夜ぜひ来なくては。




「勢揃坂 蕎 ぎん清」・・・

覚えておこう。(時代劇風)



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posted by aya at 10:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>渋谷区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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