2011年12月14日
宝町「銀座うどん 流石 琳」(「ざるそば」だ!)
昭和通りにあった「流石」がうどん屋になった。
「流石 琳」という店名である。
蕎麦屋としての「流石」は「流石本店」として裏通りに移転したので
私が「流石 琳」に行くことはないかと思っていたが
うどん好きの友人から「うどんが美味しいから行こうよ!」と誘われてしまった。
うどんかぁ・・・とあまり嬉しい顔もできずにいたら
聞けば何と蕎麦もあるのだという。
そりゃ知らんかった、行きまひょ行きまひょ!
ひと気のない昭和通りに一生懸命せり出た看板。
蕎麦屋時代より看板が大きくなって、
入り口もなんとなく親しみやすい雰囲気になっている。
参考までに、これが「流石」だったころ。
こっちのほうが好きだけど、ちょっと敷居が高そうなイメージなのかな?
地下に降りると、入口扉は変わっていない。
店内のインテリア等もほぼ何も変わっていないのだが
あれま、うどん屋さんは大変に賑わっております。
なんだか私は非常に面白くないです。
みんなそんなにうどんのほうが好きですか!
お蕎麦じゃダメでしたか!
うどんに対して完全にヤキモチである。
まあそれは冗談として、店が繁盛するのはいいことだ。
うどんだ蕎麦だということよりも、
きっと入口の雰囲気や価格などの影響も大きいのだろう。
価格といったが、メニューを見ると「流石 琳」のうどんは
「ざるうどん 700円」からある。
「流石」の蕎麦が「ざるそば 1000円」「玄挽きそば 1500円」という
ゴージャスな設定だったことからすると
これまた親しみやすくなっているのだ。
うどん屋であるから、
「ざるうどん」「ごま汁うどん」「釜揚げうどん」「桜海老のかき揚げうどん」
など端から端までうどんメニューが豊富に並び、
私は何だか不安になってくる。
でもありましたありました、最後に蕎麦のページが。
生粉打ち十割そば、とはじめに書いてあり
「ざるそば」「鴨ねぎそば」「かけそば」
「鴨なんそば」「合盛(うどん+蕎麦)」がある。
せっかくうどん屋に来たのだし、「合盛」にしてみようという
柔軟な心を持ち合わせていないところが私である。
ああうれしいなお蕎麦だお蕎麦だ、
すみませーん、「ざるそば」ください!
ここで今年3月蕎麦屋時代の「流石」を回想させて欲しい。
あの夜は、こんな素敵な三種の蕎麦だったのだ。
そしてこの度うどん屋となった「流石 琳」。
こんなことをしながら「蕎麦前」「うどん前」?のひとときを楽しむ。
「焼き穴子」
「焼き野菜」
自然薯がじんわりと実に美味しい。
他に、万願寺、紫大根など。
そしてこちらが、関西出身の友人おすすめ「きざみうどん」。
細切りネギと油揚げがたっぷり。
この手のうどんにうるさい友人曰く「品が良すぎない出汁がたまらない」そうで
へええ〜意外〜。
そして待ってました、「ざるそば」。
うわぁぁ
ほんとに、「ざるそば」だ!
って何言ってんだと思われそうだが
今まで「お皿にうず高く小山盛り」が当たり前だと思っていた「流石」の蕎麦が
笊の上にひろびろ広げられてくる眺めが新鮮だったのだ。
細かなさざなみのような美しい盛りつけ。
手繰り上げるとふわー!
フレッシュな美しい香りがたまらない。
正統派のかぐわしさ。つるりなめらかな肌。
細かく全方向にほどけていく繊細な束。
ふんわりとした食感とふっくらした味わい。
さりげなくゆたかな弾力。
もう褒めちぎっているが何ともかんともおいしいのだ!
すばらしい。
賑やかな店内を見回すと、
意外とお蕎麦を頼んでいる人も多くて嬉しくなる。
ヨシヨシ、お蕎麦、人気だな。
お蕎麦が愛されていると我が事のように嬉しくなる私。
また来まーす、お蕎麦食べに♪
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