2011年11月29日
浅草「並木藪蕎麦」(初めての、並木藪)
先週行ったばかりなのにまた藪に行く。
今日は大志を抱いてやってきた。
並木藪において生まれて初めて
「ざるそば」以外のものを頼んでみようという
私にとっては大冒険企画!
何にしようか迷った挙句「花巻そば」に決めたのだが
可笑しいことに、私なぜか「緊張」しているではないですか・・
「すみませ〜ん、ざる一枚!」なら寝てても言えるが
この私があったかい蕎麦ですよ・・初めてですよ・・
さあ元気よく頼もう。
「すみませ〜ん!」
ここまでは良かった。
「はまなき蕎麦ください」
( ̄∇ ̄;)!!
はっきりと大きな声で言ってしまった瞬間から
すでに私の頭には沖縄の「浜」で「泣き」ながら歌う爺のやせた姿が浮かんでいた。
泣きながら歌う浜唄のようなイメージ。
「浜泣き蕎麦」って・・・しょっぱそうだ・・・
その、
「花巻そば」
花巻そばには蓋がついていること(常識)すら知らなかった私。
どんだけ偏った蕎麦人生を送っているのでしょう。
この蓋を開けた時にひろがる海苔の香りこそが
花巻の醍醐味なんだそうで
注文時に引き続きまたまた緊張するではないか。
ほいっ
ほわぁ〜〜〜〜〜〜ん
なるほど!!
こりゃ確かにすばらしいですよ!
オイシイに決まってますよ!
特に海苔好きの私にはたまりません。
並木藪でざる以外のものを一口分けてもらったことは何度もあるが
全部食べるのは初めてである。
東京らしい黒い濃い汁に浸ったあたかかい蕎麦。
温蕎麦ゆえ甘くふっくらと感じられる蕎麦が美味しいが、
やはりいつも汁をつけずに「ざるそば」を食べている私には塩辛い。
今まではそういう印象しかなかった。
ところが食べ進むうちにこの汁の「スッキリさ」に驚かされてくる。
出汁が非常に品良くスッキリと美しいので、塩分はしっかりなのだが
最後までスルスルッと軽く食べられてしまう。
へええ こんなふうに美味しいものなんだ!
でもでも、やっぱりどうしても
好きな人に会わずに帰ることが忍びなくなってきた私。
うふ。
「ざるそば」
あああ 会いたかった・・・
美味しいねえ どうしてこんなに美味しいかねえ
むんとした香りも、かろやかスルスル長い姿も、じわーっとくる味わいも
大好きだー!!
・・・というわけで
次回はまた「ざるそば」を頼んでしまうと思いますので
記念に「花巻そば」の蓋の裏も撮影してまいりました。
2011年11月の「並木藪蕎麦date♡」
2011年10月の「完成!新・並木藪蕎麦」
2011年2月の「改装前最後の、並木藪蕎麦」