2011年08月16日
神奈川・鴨宮「手打ち蕎麦 萬人」
小田原市鴨宮の住宅街に
私が大好きな店がある。
大好きなくせに、何度行っても軽く迷子になる。
鴨宮中学校の側ということはわかっているのだが
店に近づくと方向を失ってしまい
「あら? らららら?」と言っていると
なんだか突然現れる不思議な店。いや「家」だ。
ごく普通の住宅を蕎麦屋に改装した店舗。
とは言え、私が初めて来た頃に比べれば
随分店舗らしくなってきた気がする。
店内もすっかり蕎麦屋らしい趣だ。
ここはお蕎麦も美味しいがつまみも美味しい。
まずは
「そばがき」
うわぁ
今日のはまた一段と素晴らしい!
これ以上ないほど馥郁たる香ばしい香り、
とろぉりふわふわの食感がたまらない、
絶品の粗挽きそばがき。
「おいしい〜・・おいしい〜〜」と唸りつつ箸が止まらず
ひとりで全部食べてしまいたいほどであった。
「だし巻き卵」
このだし巻きがまた、何ということはないようでいて
やたらと美味しい。
私が理想とする京都風あっさりでも繊細薄味でもないのだが
卵のうまみが濃厚に感じられる、ガツンと美味しいだし巻き卵。
おろしに混ぜられた紫蘇もとてもいい。
ここは華やかで楽しいランチセットが色々あり
お昼時はやはりそれらが大人気。
そんな中「せいろ蕎麦ください」という私の言葉は
相変わらず浮いている。
「せいろ蕎麦」
来たぁ・・・
私の大好きな「萬人」の「せいろ蕎麦」。
本日は福井県坂井市丸岡町の丸岡在来種である。
見るからに美味しそうな肌にドキドキしながら箸先にたぐりあげれば、
あああ、まさに先程の「そばがき」と同じ、馥郁たるかぐわしさ。
このまま食べなくても満足なほどすでにうっとりなのだが、
噛みしめてその感激は更に深む。
じわぁーとひろがる素朴な穀物の味わい,甘み。
ああー 美味しいよう・・・
すみませーん、「せいろ蕎麦」もう一枚くださーい(^o^)
2枚目を待つ私の目の前には全く別の、
パリのクレープリーのような世界が広がっております。
「そば粉のガレットランチ」のガレット。
ほわぁー おいしそう!
モンパルナスのジョスランでの大感激を思い出してしまったではないか。
蕎麦粉が入っていると何故か麻薬のように反応してしまう私。
ランチセットの本日のデザートは
「白玉ぜんざい」。
鹿児島産本わらび粉と徳島産和三盆のみで作られた
「自家製極上わらび餅」というのもあるらしい。
「とろモチッの新食感」だって!
そして最後のお楽しみ、
蕎麦湯の演出がまた素晴らしすぎる。
ロイヤルコペンハーゲンBlue Flutedシリーズの
ミルクピッチャーとカップ!
Blue Flutedも蕎麦湯も大好きな私にはたまらない演出だ。
「田舎せいろ」が予約制になってしまったらしいのはちょいと残念だが
次回はしっかり予約して行けばいいのだー
とは言えなんだかんだいつも突然「立ち寄る」ので
なかなか難しいのだが・・・
2日前までに予約が必要な「おまかせコース」というのも気になるなあ〜
この記事へのコメント
コメントを書く
この記事へのトラックバック