2011年08月07日
銀座「手打 きだ」
まず場所がとてつもなく便利である。
銀座三丁目、アップルストアの真裏。
そして、土日全滅の銀座エリアにして
この店は火曜日定休というのが誠にありがたい。
三越の中に「箱根暁庵」もできたし
昔に比べれば土日の銀座が呼吸しやすくなったような思いである。
また私の足をこの店に向かわせる要因として
銀座のど真ん中にして、かなりくたびれていても気軽にフラッと寄れる
心安い雰囲気の店であることも大きいだろう。
銀座らしい高級洗練の雰囲気の店もいいし
デパートの中のような賑わい華々しい雰囲気も楽しいが
「ヨレッとフラッと」寄りたい気分の時はここなのだ。
「めごち天」
「じゃこおろし」
フワフワではなくよく干された固めのじゃこ。
お酒のつまみにちびちび楽しめそうだ。
そして、何と言っても嬉しいのは
この店のお蕎麦の種類の豊富さである。
「もり(外二)」
「生粉打ち」
「粗挽き」
「御前更科そば」
「季節の変わりそば」
私としては、やはり最初の3つは外せない。
「もり(外二)」
香ばしい素晴らしい香り!
やわらかいが茹で過ぎのやわらかさでなく、
フワフワ軽い空気感を含んだ弾力のあるやわらかさ。
しっかり濃い穀物の味わいが実に美味しい。
「生粉打ち」
見た目にさほどの違いはなく見えるが
先程の「もり」の空気感とは対照的に
みっちりしっかりとしたコシを持つ十割らしい蕎麦。
どこかクリーミーな印象の白い薫りを淡くまとった
品の良い蕎麦だ。
「粗挽き」
ややざらついた平打ちの肌の
ところどころに浮かぶ黒いホシ。
箸先で寄せた香りは、意外にも「生粉打ち」とほぼ同じ
品の良い白い香り。
しかしかみしめてびっくり、藁のような香ばしい香りが
ふわーっと口中に広がる。
面白い。おいしい〜
土日は早仕舞い(18:30)なのはちょっと切ないが
やはりここは私にとって、土日の銀座のオアシスなのだ。
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