2011年07月23日

神奈川・藤沢「手打ちそば 酒処 ゆたか」(アートな迷宮)


数年に一度出会う、不思議な店にまた出会った。

外観は普通といえば普通なのだ。

藤沢駅北側の路地。


RIMG3894.jpg

純和風のしつらい。
扉の上の看板にしても垣根にしても
全体に手作りの感じなのが寂れた庵風だ。



店内も一見するとまあ普通の蕎麦屋の体である。

しかしどこか不思議な感じが・・


RIMG3856.jpg


店主手作りという無垢の木の机。
壁の版画もオブジェも全て店主の作。
版画を縁取るように描かれた灰色の雲はなんとも不思議な迫力を持って
こちらにまで及んできそうだ。


店主は彫刻家で版画家で武道家。
私の胃痛を即座になおした姿は治療家にも見えた。

彫刻だ版画だと言ったって趣味の延長のようなレベルでなく
巨大な作品を大きなビルや公園に数多く発表している芸術家だ。



化粧室までの通路は迷宮ギャラリー。

RIMG3859.jpg


RIMG3863.jpg


RIMG3865.jpg


RIMG3873.jpg



よく見れば店全体が店主の作品ギャラリーである。

RIMG3885.jpg


私はこれがすき。
RIMG3876.jpg

巨大な彫刻作品になるはずだったもののミニチュアで
向こうを覗くとペン先?に何かが見えるデザインらしい。



彫刻作品、版画作品を何千と生みつつ?

その上イスラエルの大学で3年間歴史を教え、
カリフォルニア州立ロングビーチ大学で4年間美学を教えていたとか?

有名なCMやミュージカルに出演したり(それはたまたまらしいが)
戯曲を発表したり??


聞けば聞くほど頭がハテナでいっぱいになる店だが
武道家らしい見事な体躯の上にのっかった笑顔は
こちらのハテナ顔をよそに、
驚くほど素朴で感じがよく福島県人らしいあたたかさに満ちている。


そんなアーティストが作るがっつり蕎麦ランチ「牛筋小丼セット」。

RIMG3832.jpg

RIMG3837.jpg

かなり熟成感たっぷりの二八蕎麦。




美しい翡翠色がアーティストらしい「翡翠そば」。

RIMG3820.jpg

RIMG3828.jpg

インゲン豆と枝豆をペーストにしたソースに生クリームまであしらわれ、
店のアートと同じくらい不思議な蕎麦の形である。


食後には蕎麦を使った甘味つき。

RIMG3852.jpg



その他のメニューとして
「オムレツそば」
「そばニョッキイタリアントマト」
という文字を目撃したのだが・・


迷い込んだアートな庵は、まだまだ奥が深そうだ。











posted by aya at 11:28 | Comment(2) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>神奈川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
これ。。美しい。
とても惹かれます。
Posted by 25¢ at 2011年07月25日 12:42
25¢さま
見た目の美しさも大切ですよね〜!
Posted by aya at 2011年07月28日 18:40
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック