2011年05月14日

神田「眠庵」手挽き蕎麦


浮気者の私が、今週2回も同じお店に行ったのは・・

月曜日に行った時に今週2日間限定で手挽きをやると
聞いてしまったから。

そんなこと聞いたら!行きますとも!ホイホイ!(^^;;)



怪我により店主休養中とは言え、あとをまもる方々によって
相変わらずユルーく楽しく営業中の、神田「眠庵」。


私が愛してやまない定番おつまみは今日はお休みして
珍しく「自家製納豆」に。

RIMG3497.jpg

臭みも粘りもおだやかなのだがじんわり、非常に美味しい。
おつまみにするにはベストな発酵具合だ。
実は今月下旬誕生日の私、
ヨーグルトメーカーをプレゼントしてもらえることになっておりまして(きゃー♪)
温度設定次第では納豆もできるらしく
今日の納豆を見てさらに楽しみになってきた!


さあ今日はもうお蕎麦にいっちゃうもんね。
「手挽き蕎麦」は最後のお楽しみにして
今日ある蕎麦は全部食べたいと欲張る。(いつもだが)

1枚目は、月曜日も食べた栃木。

RIMG3514.jpg

ああああ・・・
すばらしい。
この香ばしさ、かぐわしさ。
食べる前から「おいしいー!」と叫ばずにいられない(叫びました)。
全体のパンチは月曜日より弱く感じるがそれでもすんばらしい。
いつもの眠庵(店主の蕎麦)と大きく違うのは
なんと言っても見た目と食感。
香りはいかにも眠庵らしい突き抜け方なのだが 
こちらはくっきりとした輪郭線を持ち、つるつるの食感。
粗挽きではあるが表面に水分をたっぷりとまとっているため非常にすべらかなのだ。



2枚目も月曜日と同じ、宮崎。

RIMG3537.jpg

栃木と比べるとキメが細かく、
太めの輪郭が何となくほのぼのした印象の蕎麦。
香りはこれまた「眠庵」らしく、スーパーかぐわしい!!
香ばしい系の栃木よりもふっくらした穀物感を感じる香り。
太めだが重たくないつるりとした食感、噛みしめてひろがる風味は
どこか会津の蕎麦を思わせる。
通い慣れた店で出逢う、いつもと全く違う蕎麦。
実に新鮮で楽しい。



さていよいよ、ジャジャジャジャーーーーン!!

本日のお目当て御本尊、
これが
「いさと(市川)の石臼で手挽きした福井」
である。
ああなんて面白い。


RIMG3541.jpg


うわ 
なんですかこれーーーーっ
予想を大きく上回る、大変に個性的な姿。
楽しすぎます!!

まずこの太さよりも、肌の透明感が凄い。
粗挽き感や輪郭線は
富士市の「こばやし」
を思わせるが
どこかフワンとした、軽やかな感じは肌の透明感がなすものか。
大好きな、白く揺らめくかげろうのようなホシは
目を細めずに入られない恍惚の眺めだ。


RIMG3555.jpg

どきどきとひとたぐり・・

あれ

「眠庵」の福井にしては香りは大変におとなしい・・・か?
(いつもの「眠庵」の福井の香りが凄すぎるからだが)

しかしふるふるとした肌から品良くただよう香りは
非常に美しく、深く、私の感動メーターを振り切らせるには十分であった。
これまた食べる前から「おいしいぃーー!」。
今度は叫ばず「つぶやく」。
(隣にお客さんが入ってきたため(^^;;))


口に含むとこれまた。
栃木も宮崎もそうだったように、
「眠庵・店主不在バージョン」の持ち味の
「すべらかなつるつる感」が存分に生かされたフルフルのつるつる。
これだけの太打ち・粗挽きながら口の中をめぐる感触は実に軽やか。
なんとも稀有な魅力を持った蕎麦だ。

何より感激したのは、噛みしめる内にどんどん溢れ出してきた
福井らしい濃厚な香りと味わい。
きゃー 今頃出てきてくれるんですかー
ううううう シビレまする・・・

これは、東京の人にも新鮮で美味しいが、
太打ち好きでつるつる感を好む傾向にある関西では
「神な蕎麦」になっちゃうんじゃないかな〜


いつもの場所で出会えた、
見たことのない蕎麦。

あー楽しかった!




2011年3月の「眠庵」
2011年2月の「八種もりの会」
2010年11月の「八種もりの会」
2010年9月の「八種もりの会」
2010年7月の「八種もりの会」
2010年4月の「八種もりの会」
posted by aya at 12:09 | Comment(3) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>千代田区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
まさに某氏の名言「蕎麦が取り持つ 人の環 人の縁」ですな。
斯様に他店も結びつけば・・・
 茹で太郎で食べる、小諸そば
  中清で食べる、日曜庵
   薮で食べる、更級・・
    なんか  変 !!
同じ蕎麦で打っても、打ち手の色、特徴をもった蕎麦になる
それは、あたかもピアノであり、ギターであり、サックスであり・・
微妙な指の動き、心の込め方、その時の精神状態・・・etc.
 まさに蕎麦と打ち手のハーモニーであり、コラボレーションであり、格闘であり・・
  深遠なり 蕎麦 
Posted by 而酔而老 at 2011年05月16日 17:39
追伸
>まさに蕎麦と打ち手のハーモニーであり、コラボレーションであり、格闘であり・・
意味合いはチョット異にするが
<まさに喰い手と打ち手のハーモニーであり、コラボレーションであり、格闘であり・・
そして同じく
<微妙な喰い手の食べ方(嗅ぐか、噛みしだくか、喉越しの飲み込みか)、食する蕎麦への心の込め方、その時の精神状態・・・etc.

 喰い手にとっても深遠なり 蕎麦
Posted by 而酔而老 at 2011年05月16日 21:45
而酔而老さま
私はいつでもお蕎麦としあわせ。誠心誠意向き合い、相思相愛の仲と自分では思っていますが、それだけに、ものすごく後悔するのは「お蕎麦を食べ過ぎて気持ち悪くなったとき」。もっ申し訳ねえっ1本1本に謝りてぇっ 次回はもっとセーブして大事に食べるから許しておくれよぉ・・・という猛反省をします(^^;;)

Posted by aya at 2011年05月19日 08:48
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