2011年04月15日

吉祥寺東急・催事出店「達磨」


何ヶ月も前から楽しみにしていた
吉祥寺東急「諸国名店とうまいもの大会」への「達磨」の出店!

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お蕎麦が好きな人には必携の良書、
「茨城のそば屋さん 常陸秋そば50店」
の著者である粉川健さんにお誘いいただき
楽しい蕎麦の集いに参加してきました!

「達磨」の蕎麦をより感動的に堪能すべく、前日から蕎麦抜きを試みるも失敗。
(前日も2軒行っちゃった)

しかし「達磨の朝」を迎えた私は生まれ変わったように新鮮!
「達磨」の蕎麦を迎えるべく血中蕎麦粉度は自動的に下がりまくり、
今日はこんなにも嬉しい気持ちで「達磨」の蕎麦に会える。
嗚呼自分のしあわせが怖い!


本日のメニューはこのようになっております。

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広島まで行かなくても「達磨」の蕎麦がこの値段で食べられる。
この私の感激は筆舌に尽くせるものではない。


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福岡名菓「ひよこ」ではございません。
(偶然くちばしがついてた!)
「達磨」の蕎麦味噌は卵が入ってるそうで
何ともまろやかな深みがありおいしい〜



そして


私の眼前に。

待ち焦がれた蕎麦、「達磨」のもりそば。

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見た目、非常にさりげないです。

見た目だけでどれが「達磨」の蕎麦か当てろと言われても全くわかりません。
強いて言えばどこかふうわり、飄々とした印象の、激しい主張のない蕎麦だ。

しかし、一度たぐり、口に含めば。

言ってしまおう。
私は100枚のせいろの中からでも
この蕎麦を見つけることができると思う。
(きゃー言っちゃった)

それほどの感激が、全身を吹き抜けるのだ。

私は、たぐりあげた瞬間「美味しい!」と小さく叫んだ。
中央のみを小さく攻めてくるような、正統派の美しい香り。
香ばしいとか甘いとかフレッシュなとか、
私が色々な蕎麦の香りに感じる個性の、どの言葉も要らない。
ふわぁ〜とか、むわぁ〜とかいう言葉もどこか違う。
美しく正しいものだけが、整えられた形でキュッとコンパクトにこちらに届く感じなのだ。
例えれば、風呂敷で美しく包まれたものを大広間の真ん中でスッと差し出されたような。

香りだけですでに降参、叫んだきりただただ首を振るばかりだったが
口に含みその感激は最高潮に。


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(写真はおかわりした2枚目)

箸先で感じた香りが、大きな風のように口中を吹き抜け
すべてを染める。
そのさわやかさ、かぐわしさ。

噛みしめて更に。

蕎麦の「コシ」という言葉があるが
「コシとは、こういうものだったのか!」と目が覚めるような食感。


噛み締めた最初の印象は、限りなくやさしく軽い。
天使か赤ちゃんかと表現してよいフワほにょ感である。
しかし驚くべきは、そこから次々と生まれる「弾むようなコシ」である。
何故、かようにやさしい、はかなさすら感じる蕎麦の中から
こんなにも軽やかな、大きく弾むようなコシが生まれ得るのか。
何度口に含んで噛みしめ見つめても
新鮮に驚かずにいられないほどの、奇跡のような食感である。


しかし面白いもので、全ての条件が同じ蕎麦でも
茹で方によって印象は微かに違う光彩を帯びてくる。

1枚目は極上天使のフワほにょ弾む蕎麦だったが、
おかわりした2枚目はそれよりもぐっと重量感を増し
きっちり密な、すべらかな肌を持っていた。
かぐわしさとコシ加減は1枚目同様の素晴らしさ。
どちらがいいかと言われても全く選べないが、
どんな時もその日最初に食べた蕎麦の感動の方が大きいのは事実である。


「3枚目、食べる人〜」
「はぁーい!」

えっ 私一人ですか!?

すみません、高遠、暴走します!
今日のこのしあわせに感謝しつつ、いただきます!

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ウハッ (≧∇≦)

これまたおいしすぎる〜
そして面白い〜

これは1枚目と2枚目の中間のような印象。
深さのあるざるに、ふんわりふっくら盛られた蕎麦は
凛と密な肌に軽やかなやさしい食感を秘めている。


なんだか「愛・爆発」で長々ごちゃごちゃ申しましたが
本当はなんでもいいんです。
とにかく私はしあわせでいっぱいで、もう泣いてもいいくらいだったんですが
それは意味不明な上迷惑なのでポーカーフェイスで大人しく食べておりました。
(これのどこがポーカーフェイスなのか↓しかも四季桜で真っ赤っか)

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(粉川さん撮影)


3枚を堪能し、身も心も蕎麦オーラで洗い清められふにゃふにゃになり、
そっと見に行った高橋名人の蕎麦打ち実演。


ここからあの繊細な美しい蕎麦が織りなされ生まれていることが
不思議なほど力強い姿。

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魂漲る動きに名人の迸る生き様を見たようで
あらためて衝撃を受ける。立ちつくす。
誰にも真似のできない高いところで、
だるまさんはただただひたすらお蕎麦を打っている。

名人の姿も素晴らしければ、
名人を師と仰ぐ人々の純粋な姿も眼を見張るほど美しい。
人が人を、ひたと尊敬する姿は美しい。


ご一緒くださった皆様、素晴らしき一日を、ありがとうございました。


そして高橋名人、「達磨」スタッフの方々、
余震が続く中、長丁場おつかれさまでした!



この記事へのコメント
>言ってしまおう。
私は100枚のせいろの中からでも
この蕎麦を見つけることができると思う。

ヒャッ ヒャク 100枚・・・(@o@)っ!!!
ギャルソネ ならぬ ギャルアジャ〜ッ の世界どすな
堪忍しておくれやす、うち そないに食べはる姿見と〜無いおすえ。
楚々と、上品に
 鼻をテカテカ光らせて
  取ったらあかんどすへの勢いで
   ガルガルお食べになる姿がお似合いどすよ 
      (☆_★) ???
Posted by 而酔而老 どすへ at 2011年04月15日 16:29
はじめまして。蕎麦の食べ歩きが大好きで、高遠さんの著書、ブログに大いに助けられています。会場で生のご尊顔を拝見しました。蕎麦、もり汁に感動、高遠さんにお会いできたことに更に感動しました。これからも益々のご活躍をお祈りしています。
Posted by t.honma at 2011年04月15日 18:54
この催し、時間の都合がつかず行けずじまい。。
楽しいひと時だったのでしょうね。
Posted by 25¢ at 2011年04月16日 19:00
而酔而老 どす平さま
食べている時の鼻はテカテカですが食べ終わった時の鼻の頭は、激突させたお蕎麦が乾いて「カピカピ」でございます。
アレー言っちゃった!

t.honmaさま
はじめまして!あの時、あの会場にいらしたのですね〜!おそば美味しかったですよねえええ!目しょぼしょぼ倒れ気味で美味しがっていた(であろう)私はお恥ずかしゅうございますが・・・(^_^;)


25¢さま
今回は残念でしたね。でもまたきっと、東京に来てくれますから!私も次回が楽しみです♪





Posted by aya at 2011年04月16日 22:44
花神はいかがでしたか(笑)

それにしても高橋さんのそばは何度食べても全く飽きがこないですね。私はこの期間に6回行きました(笑)

PS.火曜日は、逗子の「おかむら」さんが手伝いにいらしていた日ですね。
Posted by tatenon at 2011年04月21日 21:03
tatenonさま
花神大変結構でございました。おかげさまであの写真のようなゆでダコに〜♪
私は過去の達磨出店で1ぺんに6枚食べた女性を知っていますが(私ではありません(^_^;))、期間中6回行くと行くのも脱帽です。羨ましいー!
Posted by aya at 2011年04月22日 10:43
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