いかにも京成線沿線らしい下町情緒あふれる町、堀切菖蒲園。
駅から数分で歩ける範囲に
居酒屋好きやモツ好きの聖地のような店が点在し、
それらがみんな普通の住宅と並んで町に溶け込んでいるのが面白い。
そんな「堀切菖蒲園」駅のすぐそばに
新しく蕎麦屋が出来た。
このあたりに美味しいお蕎麦屋さんがあったらいいなと思っていた私には
嬉しいニュース。
「手打ち蕎麦 人と木」。

趣ある扉に洒落た暖簾がよく似合う、
和の心意気の伝わる外観。
何より、そこに乗り付けたママチャリ2台に私はシビレる。
いいじゃあないですか、
早くもご近所に愛されている証拠!
店内も居心地の良い軽い雰囲気ながら
和の情緒が上手に取り入れられている。
こんな棚で空間を飾りながら
上手に間仕切りしているのもとてもいい。

そして「せいろ蕎麦」。


ほおおっ
なんだかちょっと縮れておりますよ。
くるくると細かく散らして盛られた美しい姿、
「盛り技」の妙にまず目を見張る。
更に見入ればゆらめくような、穀物の自然の色あいの感じられる肌。
うん、これは美味しそうですよ!
箸先で寄せた香りはやや熟成感のあるしっかりとした香り。
そして口に含むと、かなり強いコシのある固めの蕎麦である。
くるくるひらひらした見た目に反して食べ応えがあり、
モグモグとしっかり噛みしめるうちに蕎麦の甘みが濃厚になってくる。
気がつくと、入り口のところに今入ってきたらしいお客さんが立っている。
いかにも「ご近所の人」といった雰囲気の二人連れ。
片方のおば(ぁ)ちゃんはクマのアップリケがたくさんついた
ピンクの割烹着を着ている。
おばちゃん、大きな声で
「はぁー 昨日に引き続き、」
と言いながらドスンと壁際のテーブルに腰を下ろす。
やって来たお店の人も至極普通の声で、
「あ、そう、そこ? どーぞ。」
と答える。
・・・またまたシビレたね。
もちろんこのお客さんはご近所の常連さんだからこそだと思うが
私にお蕎麦を出してくれた時もマニュアル通りでない、
飾らないが心の伝わる接客だなあと思っていたのだ。
しかもご近所さんが2日続けて来てくれるお店。
実は冒頭の写真は帰り際に撮ったものなので
あの2台のママチャリはこのおばちゃん達の愛車だ。
私も次回は是非ママチャリで乗り付けたい店である。
(何時間かかるんだー!)
一度訪れてみたいです。
新しい蕎麦屋といえば、恵比寿に「あらこや」という真っ白な蕎麦屋がオープンしてました。
そば刺しが美味しかったので、機会があれば是非。
人知れず蠢き神出鬼没に顔を出す、それはあたかもモグラ叩きのモグラの如きか。
大きな瞳で周りをうかがい、意を得たりと飛び出すその珍獣。下町の地図に穴を開けゆく・・ アッチにホイ、コッチにホイと・・
我がテリトリーに見え隠れする怪しげなもの影
しかしてその正体は アジャーッ ayaしめだったか
それにつけても臭覚鋭く良く見つけるは、歩くは、今後お師匠さまと呼ばねば。
路地裏の中々良いお店ですよね、人と木
次は何処が登場かな・・
「あらこや」は気になっていましたが手打ちじゃないのがちょっとさみしいところなのですよね・・。でも25¢さまにそば刺しが美味しいと伺っては気になります。そば刺しは蕎麦よりよく香ることが多いですよね!
わぁーたのしい。移動中はゴゴゴゴゴ〜っとずっと地下を掘り進み、「ぽこ」「ぽこっ」と顔出すところが全部お蕎麦屋さんだったらたのしいのにな。
なんども行くところはもう道が出来ているから掘らなくてもいいの。