2010年10月26日

赤城高原「喜楽庵」


赤城のお山は蕎麦の山。

手打ち蕎麦の幟だらけで右に気とられ左を振り返り
大忙しのドライブウェイ。

その中に一際・・・いやいや、看板は非常〜〜に普通な「喜楽庵」。

しかしよーく見ていれば
開店時間前から駐車場に車が集まる謎の人気店ということがわかるのだ。
何やら珍しいポルシェ様もギュインと乗り付ける有様。

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天井が高く広々とした店内は、
石の質感、木の曲線がなんともダイナミックな空間。
この雰囲気、非常に私好みである。

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午前中の光の差し込む窓際に運ばれてきた蕎麦は
のびのびとゆるやかに笊の上に広がってやってきた。

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白っぽく、見るからにふんわりとした空気感を持つ美しい蕎麦。
箸先にたぐると・・アレ、あまり香らない。
と思ったらどうやら偶然私の蕎麦だけ、最初かなり水切れが悪かったようで
香りも味わいも水の膜の向こうにある感じになってしまっていたのだが
程よく水が切れてくると俄然むわぁーとした香りを放ち始めた。
見た目の通りのふわっとしたコシが穏やかな気持にさせてくれる蕎麦。


帰りがけに玄関付近を見ると
土付きのままの見事な野菜がごろごろ入った箱が、どかーんと豪快に置いてある。
現在は「畑で現役」という店主が作った無農薬野菜を、なんと欲しい人にはお土産にくれるのだ。
ビニール袋と「一人一袋まで」との文字。
畑に立つ人らしい飾らぬ親切がストレートに伝わるではないか。


袋一杯の茄子とじゃが芋を手に店を出ると
赤城の山の空気が胸を洗ってくれているかのようだった。





posted by aya at 07:13 | Comment(2) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>群馬 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
風ライン沿いにあるお店の中では一番好きです。と言うより赤城山のそば店で一番好きですね。
この日は田舎そばは打ってなかったですか?
Posted by Z33 at 2010年10月26日 08:20
Z33さま
お店の人にも聞いたのですが田舎はありませんでした。「今日はない」というより最近はやってない、というニュアンスに聞こえました。
現在畑をしている店主が店にいた頃まであったのか、それがいつごろなのかよくわからないのですが、2年くらい前でしょうかね?
是非食べたかったです。




Posted by aya at 2010年10月26日 08:43
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