2010年10月13日

神奈川・本厚木「石臼挽そば 石の森」「手打ちそば 初空」



本厚木まで来たからには
ハシゴしなけりゃ損ソン。
天高き秋晴れのハシゴ日和である。

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「石臼挽そば 石の森」。
不思議な魅力を持った店名だと思っていたら
今日お店の人に聞いてやっと判明。
店主の出身地である宮城県登米市の地名からとったそうだ。
漫画家の石ノ森章太郎氏も同じ石森の出身だそうである。
「石の森」、ひんやりと趣深い名前だ。




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やや黄味を帯びた明るい白い肌の蕎麦は
繊細な細切り。
丸いせいろ2つに並べられた演出も含めて
なかなか個性的な眺めである。

ウリを連想させるような爽やかな香りを淡くまとっているが、
やはりこの蕎麦の醍醐味は香りではなく食感だ。
極細切りながらしっかりとしたコシを持ち、
かといってツルツルとはしていないので
噛み締めるとシャクシャクとした独特の、
繊細な感触が歯に伝わってくる。


個人的には壁に見つけたこんなメニュー名に、
店主の遊び心を感じて嬉しくなったり。
初恋はキスと野菜の味なのだ。

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2軒めは、「手打ちそば 初空」。

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「初空」は「元旦の空」という意味では冬の季語だが、
こちらの店名の由来はもう一つの意味の方。
メニューにも花のイメージカットに添えて
「初めてその季節らしく感じる空を初空といいます」
と書いてある。
ここもまた、趣深い店名ではないか。


店はサラリーマンや女性の一人客でも入りやすい、
気取りのない雰囲気の店である。

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裾野ひろびろ、ドーンとおおらかな山盛り。
明るく澄んだすべらかな肌だけに、淡白な印象を受けたが
箸先で感じたフレッシュな香りが嬉しい。
今日は甘みがあまり感じられなかったが
この蕎麦は何より、ふんわりとした絶妙のコシがいい。
コシが強いわけではない、歯を優しく受け止める絶妙の弾力。

「石臼挽そば 石の森」の独特のシャクシャク感を思うと
香りより食感で勝負、なところに地域性を感じなくもない。
(実際「この沿線、この駅付近の数店の共通点」というのは
 よく感じるものなのだ)


地域性といえば、

「石の森」には
「ビール(中)一本又は地酒一合+三点の肴とせいろそば付」という内容の
「ほろ酔セット」(1360円)というのがあるし

「初空」には
「串揚げセット(6本+揚げ蕎麦付)+ビール小ビンor日本酒or焼酎+もりそば」という内容の
「おひとり様セット」(1500円)というのがある。


本厚木、なかなか乙な街である。


posted by aya at 09:50 | Comment(0) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>神奈川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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