2010年09月15日

大森「いさ美庵」( 蕎麦屋の時間)


いつも行く店にいつもと違う時間に行き
驚くことがある。

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大森「いさ美庵」。
暖簾に浮かぶ「手打」の文字の美しいことよ。
冬は確か紺地に白の染め抜きだったはずだが、
夏場は白地が、清々しい。
しばらくここに立ち愛でていたいほど、
私にとっては美しい景色である。

そして、この扉を開ければ、いつものように
のんびり広々、くつろぎの「いさ美庵」時間が広がっている・・
と思いきや!
ガラガラガラーと、
一度開けた扉を閉めようかと思ってしまった。

なんと隅から隅まで、ビッチリ見事に満員である。
そうか、お昼時はこういうお店だったんだ。

呆然とする私に店員さんが大きな声で、親切に
「ハイお客様!お二階、いかがですか〜!」
えっ二階なんてあったの!
それすら知らなかった私。
でも入れるのならありがたや、と二階に上がっていくと・・・

なんとー!二階も満員ではござらぬか!
二階は広々座敷席で、席数は少ないものの、
辛うじて手前の小さな座卓を残して後は満席。
大森駅付近は大きな企業が多いとは言え
長年知っているはずの「いさ美庵」が全く違う店のようで
ただただ驚くばかり。



RIMG2405.jpg

RIMG2415.jpg


「いさ美庵」の蕎麦はやや平打ち。
滑らかで密度の濃い、しっかりとした蕎麦だが、
平打ちだけに歯ざわりはしなやか。
今日は香りはそれほど濃厚ではないが
微かに熟成感を帯びた甘い香りと味わいで楽しませてくれる。

ここでは一度、(もう10年ほども前だが)
目がさめるようなそれはそれはかぐわしい蕎麦を一度食べている。
一つ素晴らしい作品に出た女優の映画をずっと追うように
美しい夢は、いつまでも追い続けてしまうものだ。



次回はまた、いつもののんびり時間に、
おじゃましますよ〜







posted by aya at 13:19 | Comment(2) | TrackBack(0) | 東京の蕎麦>品川区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
深水です。
昨夜のイエロービジョン、楽しかったです。
明日は蕎麦好きの友人に会うので、
高遠さんのご本を持って行って自慢します♪
Posted by fukamiaya at 2010年09月16日 16:42
深水さん
先日は私もとても楽しかったです!新鮮なセッションでしたね。本お買い上げいただきましてありがとうございます!「音のする魚」もお邪魔しました。深水さんちで、ほわわんとしてしまいました〜(^o^)



Posted by aya at 2010年09月17日 09:24
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