延々と広がるお蕎麦不毛地帯というのも悩ましいが
名店同士が近すぎるというのもこれまた大変悩ましい問題である。
しかもそのそれぞれの店お蕎麦が
数種あるとか1枚の量がたっぷりだとか
つまみがすごく美味しいとかだと
人類に胃がひとつしかないことを呪うばかりである。
(それは違うような・・)
浦和と言えば名店「庵 浮雨」がある街。
「分上野藪 かねこ」だってある街。
そして、その私の愛して止まない「庵 浮雨」から
あまりに近すぎることで悩ましい老舗が
「梅玉(ばいぎょく)」なのである。

まず、その外観からして素晴らしい。
駅からもすぐの賑やかな交差点、
今時らしいビルに挟まれつつ、
店の正面いっぱいに大きく掲げられた梅の紋。
ドーン!「梅玉」。
格好いいったらありゃしない。
いよっ!待ってました!梅玉!
と歌舞伎ファンよろしく掛け声で応援したくなる、
鮮やかな決め姿である。
店内はいわゆる老舗店よりも一段照明が落とされ
昭和の映画のようなやすらぎのある空間。
ここでコンビニや量販店の過剰照明を思うと、
それだけで目が眩みそうだ。


2枚重ねでやってくる「せいろ」は
いかにも老舗な店の外観イメージからすると、ぐっと気骨ある印象。
見るからに密度の濃そうな黒めの蕎麦は
素朴で不規則なラインを描き丸い笊の中におさまっている。
1本1本にハリがあるため
蕎麦と蕎麦の間に豊かに空気をはらむように重なっているのが
なんともいい眺めだ。
箸先で香りを寄せると
むわぁ〜・・
力強い、野趣に富んだ香りが脳にまで届く。
待ちきれず口に含むと見たとおりの密度の濃さ。
これまた好物の、中国の「干豆腐」にも似た
しっかりとしたつながりで
噛みしめるとややネチッとするような歯ざわりが楽しめる。
噛むほどに濃厚な甘み、味わいが広がり、
かぐわしい香りは途切れることなく私じゅうを染め・・
あああ
じゃなかった、
いよっ!梅玉!大好きですよ!
秋になったらまたあの十割も打ってくれるらしいので
それも待ち遠しいなあ・・
さてっ
ぷうたろさまにご挨拶にいきますか〜♪
ちょうど昨日の夜、KTGさまのお話を友人にしていたところなのでうれしいです♪今日もお早いですね〜(^o^)
「トマト蕎麦」も「クリーム花巻蕎麦」もまだなのです。種物にまで手が回らない運命を背負った私ですが、庵 浮雨のはどれも美味しくてこれまた悩ましい限り・・
あっでも、「隠れトマトの冷やかけ(私の勝手な呼び名)」は試食したことあります!美味しくてびっくりしました〜