2010年09月04日
浅草「丹想庵 健次郎」
昨日は、平山みき姫にお誘い頂き、
以前仕事でご一緒したこともある
「だるま食堂」のライブへ♪
なんたって会場が面白い。
ライブタイトルが面白い。
会場: 浅草見番
だるま食堂「浅草の女」
だるま食堂さんは相変わらず唯一無二の可笑しさ楽しさだったし
(畳の会場につき網タイツ&靴なしのボインボインは必見だったかも!)
見番という場所にも初めて足を踏み入れ面白かった〜
そして終演後はすぐ近所のこちらで
浅草裏、「丹想庵 健次郎」。
店構えは料亭のようでちょっと構えてしまうが
奥に長い町家のような造りの店内は
品の良い居酒屋風。
堅苦しくない和の情緒で実によい雰囲気。
ああ日本って素敵な国だなあ。
お蕎麦は10食限定の「田舎」がまだあったので
「もり」と「田舎」の2種もりに♪
ウワァーーーーイ!!
本日の「もり」は北海道。
意図的なのかたまたまなのか
「田舎」は普通に小山盛りなのに対し「もり」はへぎ蕎麦のように
束ねたような形のまま盛られている。
箸先にたぐると寄せずとも伝わる、
「熟成だ!」。
力強い香りにつつまれて口に含めば
パッキパキに尖ったような鋭い輪郭に新鮮に驚かされる。
1本1本の端正な角が口中を流れるように撫で、
噛みしめれば熟成らしい濃厚な味わいが舌の上に広がる。
「もり」に比べるとやや赤みを帯びた「田舎」は新潟の蕎麦。
見た目からするとこちらの方が熟成に見える気もするのだが
こちらは熟成ではないようだ。
クッキリハッキリ輪郭線の「もり」と比べると
じわっと優しい歯ざわり。
とは言えやや太めでコシもしっかりあるので
噛みしめる楽しみが味わえる。
香りは淡くとも噛みしめると味わいが出てくる蕎麦は、いい。
2枚を並べて比べると、この通り。
色や、肌の質感の違いが歴然だ。
遙か北海道と新潟という離れた地で、
全く違う人に育てられた蕎麦が
今宵こうしてひとつ皿になかよくギュッと並べられ
わたしの一つ胃の中に収まっていく。
遥かな大地を見やるように遠い目で皿の中をじっと見つめ
そのことにジーンと感動する私・・って変なのでしょうか。
はい、変なんですね。
お隣のみき姫は「ぶっかけ」を。
ゴマたっぷり、薬味たっぷりの豪華版!
親切で気さくな歌姫、
「おいしいから一口食べてみて!」とのことで頂きましたが
うーん、ゴマ&紫蘇の組み合わせに弱い私には
かなり悩殺なぶっかけ。
あーあ、お腹がふたつあったらなあ。
あー楽しかった♪
ごちそうさまでしたー!
さーんきゅう、さーんきゅう
ってだるまさんたちの声が聞こえる〜(^o^)
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私にとっての今の蕎麦、否、蕎麦屋はまさにそれで、腹を満たす食事では無くなってきた。
哲学者よろしく蕎麦を喰うも良し、腹を満たすために喰うも良し。それぞれの楽しみがあろう。
しばらく前のとある休日、伺いました・・・
せっかくの休日、楽しみたかった・・・定食しかなく・・ 蕎麦は喰いたかったが・・・せっかくの休日・・・
私には蕎麦前、その肴、風情、空気・・そして蕎麦。全てが せっかくの休日のため。
食しそびれました・・・
至近距離の扇子のお店で憩ってしまいました。
もーっ而酔而老さまらしいなあ、定食イヤって(^_^;)
定食しかないならたまにはそんな空気に飲まれてがっつり健康的な栄養摂ってほしいなあ、と思ってしまいますが「蕎麦屋ロマンティスト」の而酔而老さまには、無理ですよね(^o^)
蕎麦原理主義と呼ばれた彩子より
某日、「庄栄」にてノンビリと蕎麦前をと「焼味噌と掻き揚げと蕎麦豆腐とビールと・・」 私のオーダーを制するが如くにおかみさん「最後にお蕎麦食べるんなら、絶対掻き揚げ天ざるとか海老天ざるにして、天ぷらだけを先にした方が安くて!徳ですよ!!」 そう!!有無を言わさず定食に振る、おかみさん、いや、オバチャンの優しさ・・ 当然言いなり、言われるがままにたのみました。
かように従順、温和な私です
「蕎麦屋アナーキスト」ではございません
悪しからず、蕎麦原人さま
私の書き方が悪くお気を悪くされたのでしたらごめんなさい。細身で、あまりたくさん召し上がらない而酔而老さまをいつも心配しておりまするので・・(>_<)
従順、温和でない而酔而老さまなんて見たことありませんが、食べる量をなるべくセーブしようとしているのは何度も見たことあります(^_^;)
蕎麦の味が今ひとつだとしても、店の人の人柄や居心地の良さに滅法弱く、そんな店をニコニコ応援するお姿は、蕎麦の味で星をつけたりする実際主義?とは違い私から見ると「ロマンティスト」で、とっても素敵なのです。
それにしても庄栄のおばちゃんいいなあー
ああ今日行きたくなっちゃった!