2010年08月20日

立川「無庵」(同じ釜の蕎)


「山下洋輔 檜原村フジの森 JAZZ CONCERT」

いよいよ、明日でございます!

いやー、楽しみです。

屋根のないところ、できれば森があるところで
歌うのが一番好きなわたしには
これ以上ないくらい楽しみなステージです。


昨日はリハの後、
我らがアンシュのお心遣い&名采配で
皆で立川「無庵」へ・・・

こんなに素敵なメンバー、
こんな楽しいシチュエイションでの無庵は新鮮で感激もひとしお。


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無庵らしい洗練の演出に酔わされつつ・・・




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リハで歌いまくって血中蕎麦粉度砂漠レベルだった私。
最初の蕎麦粉である「そばがき」を舌に載せた瞬間
「これは絶対におかしい!」
と確信。
麻薬とか中毒とかとしかいいようのない、
口に含んだ刹那目が開かなくなるほどの恍惚の芳しさ、
二の腕がシビレるような体への染み渡り方・・・
もちろんおかしいのは蕎麦でなく私なのだが。




そしてそして待ちに待ったお蕎麦・・・!



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黒っぽい肌に大きめのホシをふんだんにはらんだ、
本日の「挽きぐるみ」。
不規則に揺れる輪郭線に見入りたどれば
思わず息をこらさずにはいられない。
大切に育まれ作られたものだけが持つ、素朴な気品。

白い陽炎のようなホシをうっすらと浮かべる
この肌の透明感、ツヤは熟成かな?と思ったらまさに。
ムワァ〜と重低音な熟成の香りである。

口に含むと、大小無数のホシの夢。
ざらついた肌は心地よく口内を撫で、
噛みしめると儚く途切れ消えてしまう。
さながら、素朴で壊れやすい素焼きの名碗のような。


コースのお蕎麦は1種類だったのだが
私の慕情?気迫?が伝わってしまったのか
もう1枚、生粉打ちに出会えたー!

これまたなんと気高い眺めだろう。
繊細な輪郭線、軽みを持ったその重なり。
蕎麦と蕎麦の間に繊細にはらむ空気にすらときめいてしまう。


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しかし美しいのは姿ばかりではなかった。

その芳しい、クリーミーとでも言ってしまいほどまろやかな
蕎麦という穀物の新鮮な香り。
何よりその歯ざわりが、にくい。
舌触りはどこまでも控えめなやさしさを持ちながら
噛みしめる最後の最後で ふっ、 と噛み切らせないコシに驚かされる。
柔和な顔の武術の達人に出会ったかのような
しかし凄みよりもその柔和さに和まされる心憎さ。



皆で「同じ釜の蕎麦を食い」まして、
楽しい時間、美味しいもので明日のコンサートへの栄養注入完了ー!


実はこの後はこんな面白い展開にもなったのだが・・
(笑った笑った!)

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@めし おさけ くぼかた(^o^)♪



ではでは、明日、檜原村でお会いしましょう!








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