2010年07月27日
代々木上原「ごとう」
昨日は夕方、
代々木上原でちょっとした打ち合わせがありまして。
打ち合わせ後、夜観に行くライブまでの間に
「晩御飯、どうしましょうか?」
と聞いてくださったのです。
普通なら「そうですね〜・・」とでも言って
下心は隠すはずの私なのだが・・・
「えっ、あっ、おそば・・・?」
ああっ 口が勝手に!!
やっちまった・・・
たしかに血中蕎麦粉度は低めで
脳内蕎麦濃度は意識下で相当高かったのかもしれない。
何たって私は以前、
お茶室で先生と二人きりマンツーマンのお稽古の最中、
お点前をしながら
「先生、このお茶は・・」
と質問するはずのところを
「先生、このお蕎麦は・・」
と言ってしまった人間である。
何もないお茶室のどこにお蕎麦が。
お茶点てながら何考えてたのかバレバレ。
相変わらず痛すぎる。
そして聞き流してくださった私の先生は凄すぎる。
というわけで昨日も、
脳内丸見え事件のおかげで
すぐ近くの「ごとう」へ。
ワーイ♪
大人気の「ごとう」さん、
私たちが入ってちょうど満席に。
ここはいろいろとおつまみが魅力的ではあるが
私は例によって例の如く「もり・太 2色」。
今日のもりは品のいい色白でありながらやや粗挽き。
見つめれば、かすかなかすかな肌色のゆらめきが大変美しい。
かなりキンキンにしめられているため
最初は風味を感じにくかったが
これだけ連日の猛暑だと
パキンパキンに冷えた蕎麦の冷気も心地よい。
でもやっぱり香りを楽しみたくて一生懸命ゆっくり食べて
香りが出てくるのを待ったのだが、
どちらにしろ今日のもりの風味は淡め。
見た目は品が良いが口に含むと
パキパキと潔い、はっきりした輪郭線を持ち
夏にふさわしい粗挽き蕎麦である。
そしてここの田舎は容赦なく太い。
東京においては珍しいほどの極太蕎麦。
赤みを帯びた粗挽きの肌を見入れば
粒と粒の無限のつながりがまばゆい光を放っている。
箸先で香りを寄せるとむわぁ〜と力強い熟成感。
モゴモゴと一生懸命咀嚼するのも久々で楽しい。
このあとは、それはそれは楽しい、素敵なライブに出かけ・・
あー いい夜だったなあー
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