2010年07月17日
コバケン先生
昨日は、とても素晴らしいお誘いをいただき、
とても面白い場所へ。
「指揮者の小林研一郎先生の指揮法の授業を受けに行きませんか?」
とお誘いいただいた瞬間「エッ、それって!」と思ったのだが、
やはり場所は私の母校、東京音大。
小林先生(皆親しみを込めてコバケンと呼ぶのだ)は
定期的に東京音大で指揮法の講義をされている。
私も学生時代は何度か受講のチャンスを得たので思いは深い。
そして小林先生といえば、何と言っても私が卒業した年の6月に
合唱団員としてヨーロッパ演奏旅行に参加した時の指揮者が小林先生だったので
その時の思い出が一番大きい。
指揮者とは、その楽団員全員に
その場だけ恋をさせ、全てを信じさせ、ゆだねさせるという
魔法を持っている人だと思う。
何が言いたいかというと
あの「カルミナ・ブラーナ」を歌っている間
私は期間限定で小林先生に恋をしていたし
団員は皆多かれ少なかれそうだったと思う。
それほど、素晴らしい指揮者の魔法にかけられた素晴らしい演奏旅行だった。
空港でも各国の路上でも何人か集まれば自然と歌いはじめていた。
その時その場に先生はいなくても、歌う者の心の先には先生がいた。
ユトレヒトでの演奏会と
五夜連続のアムステルダム・コンセルトヘボウでの演奏会を終えた後の
感動と喪失感はいまでも忘れられない。
この全く同じ船が航海に出ることは、未来永劫ないのだと。
昨日お会いした小林先生は年月が信じられないほど、
逆に以前よりお若く感じるほどエネルギーとオーラで輝いていた。
(かかかかかっこよかった(>_<))
そしその授業の面白さ、魅力ときたら。
あの時の指揮そのままだった。
天才的な感性と、知性と、厳しさと優しさ。
そして時々覗く、可愛らしいほどの素朴さ。
話はどんどん脱線して行くのだが
脱線した先も心の奥までピンと届く話ばかり。
宝物をいくつももらって、
数時間の講義はあっという間だった。
私は嬉しさの余り
気づけばつくしんぼうのように異常に良い姿勢を数時間保ち続けていて
終わった後は学生時代以上にくたびれて
大いに眠くなったのが可笑しかった。
小林先生の奥様があまりにお若くお美しく
センスの良い方なのにもびっくり。
ボケーーー ポワワワーン となってしまった。
オランダで撮った先生とのツーショット写真を
喜んで見てくださったのも嬉しかったあー(>_<)♪
終わった後は、普通なら「さーどこで血中蕎麦粉度上げるか!」
と張り切るところなのだが
(学生時代、学食行かずに行ってたすっごいおかしな店とか、まだあるのかなあ〜)
昨日は深雪ちゃんとデートの予定があったもので♪
写真は今週食べた田舎蕎麦。
今見ると相当黒いなあ〜
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