2010年06月29日

千葉・松戸「松戸の里 手打ち蕎麦 宮前」



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夏休みにはまだ遠くても

ここだけ小さな夏休み。




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夏の日

本家のじいちゃんちに遊びに行ったのは、

私だったっけ 

あれは映画だったっけ。





常磐線「松戸」駅から歩くこと20分。
江戸川の土手まですぐのところに
「手打ちそば」の幟が見えてくる。

「松戸の里 手打ち蕎麦 宮前」。
「里」という言葉がまさにふさわしいのどかな風情。
庭先には「蕎麦道場」の迫力大真面目な看板も。


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お蕎麦は、二八のせいろと十割の田舎。
もちろん両方頼み、
庭の眺めも広々とした店内で
早くもこの店の時間に染まる。



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冷たいお蕎麦の前には蕎麦豆腐を出してくれるのだが
これが実に美味しくてあっという間に食べてしまった。
うん、ここの蕎麦豆腐、大好き!


早くも楽しい気分でくつろいでしまっていただけに
お蕎麦は予想以上に早くやってきたように感じられた。
まずは田舎からだが、
おや?何やらメッセージのようなものが。


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手作りのかわいらしいカード、
「最初の一口はお水で・・」。
すっかりこの店が気に入ってしまっただけに
できれば何でも従いたいのだが
どこまでも従順になれない自分がいつもながら憎たらしい。
すみません、やっぱりお水もつけられませんでした・・

どうしても、お蕎麦さんとはふたりきりで会いたくて。



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その田舎。
ざっくりと粗挽きの、素晴らしい肌。
素朴な輪郭線を描きながらゆたかに重なる様が美しい。

「これはいい!」
一目見てスイッチが鋭く入ったが、
たぐりあげた香りは思ったより穏やかでのんびり。

予想外・・いやいやいや、こののんびり感。
この家、この場所には実にぴったりと似合っているではないか。
素朴な風情、とんがったところのないおおらかな風味。
この家で過ごす時間に、ぴったりと寄り添うような蕎麦なのだ。

あー ほどけちゃうなあー

いいとこ来たなあー




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せいろも香りの方向としては田舎と似ているが
フルフルとしたやさしいコシがあり、風味の点では田舎より淡い。
しかしもはや私はそんな細かいことはどうでもよく、
周りのテーブルのお客さんに大人気の
「穴子天ぷらせいろ」が羨ましくなったりして。



え、天ぷらそばなんて食べるの?
アナタが?




だって今日は、たのしい夏休み。







posted by aya at 23:36 | Comment(2) | TrackBack(0) | 関東の蕎麦>千葉 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
>この家、この場所には実にぴったりと似合っているではないか。
素朴な風情・・・・

のどかな風景とくれば、農家を思い浮べるな。
松戸にあるこんなお店は行きましたか?
「作農そば 藤助」
ここ変!
 店の半分以上が製粉室です
まあついでに「関やど」でしっぽりと風情を味わうのも
 喰う子は育つ
  またはしごか・・・
Posted by 而酔而老 at 2010年07月02日 11:35
藤助は、打ち場の広さも個性的ですが、
蕎麦もまた個性的ですよね〜
穀物の生々しい生命力を感じます。

関やどは、居るだけで癒されますよね。
いつか「角煮そば」、頼んでみたいな〜なんて
野望をいだいています。
角煮なのにあのすっきりシンプルな見た目は画期的!



Posted by aya at 2010年07月03日 10:05
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