2010年06月01日
大阪・四ツ橋「ぼっかけや」
こんな私でもたまには「固く決意」することがある。
「ぼっかけや」に行ったら、
「ぼっかけや」に行ったら、
次こそは「ぶっかけそば」を頼むんだ!
広々とした四つ橋筋のひとすじ裏。
高速沿いのやや寂しい裏通りに
何やらたのしげな小さな店がある。
店名の「ぼっかけや」は
そのまま「ぶっかけそば」の意味。
手打ち蕎麦の上にかつおぶしとネギ、大根をぶっかけた「ぶっかけそば」と
お酒を主役に掲げるユニークな店だ。
蕎麦は二八と十割とあるのだが
残念ながら今日は十割はもう売り切れ。
しかも二八もあと一食というではないか。
お昼は二時半までで、
まだ一時半を少し回ったところだというのに、
すごいぞ大阪蕎麦熱波。
さて本日はお蕎麦が二八のみということはわかったが、
注文はどうしよう。
やはりここは「ぶっかけそば」に魂を注ぐ店。
たまには素直に「ぶっかけそば」を頼むべきなのではないか。
そう、そうに違いない。
そうだ、そうしよう。
ぶっかけを・・・
ぶっかけそばを頼むぞ・・・・
さあ言え、自分!!
頑張れ自分!!
「ご注文はお決まりですか?」
「はっ。・・・エート・・・
・・もりそばください・・・」
アーやっちゃった。
というわけでまたしても
「もりそば」を頼んでしまった私。
もはやこれは持病であり、どうしてもどうしても、
お蕎麦さんとはふたりきりで会いたい気持ちが優ってしまうのだ。
「ぼっかけや」の「もりそば」はしっとり、やや太めの蕎麦。
箸先の香りはごく淡く、穀物らしい粉の香りである。
太めではあるがふっくらとした軽さがあり、
素朴な風情の輪郭線ながらすべすべと品のよい舌触りだ。
しかし蕎麦だけで味わうにはどうしてもパンチに欠ける部分は否めない。
だんだんと物足りなさを覚え始めた時
「そうだぶっかけやさんなのだから、汁も味わってみよう」
と思いついた。
早速ひとたぐり、汁につけてみると・・・
お
おいしいー
なんだか汁がやたらと美味しい。
単に私好みということなのだろうが、
何度つけても「うーんおいしい」と何度でも思ってしまう出汁の美味しさ。
シマッタ・・・
今日ばっかりは、「もりそば」はやめとけばよかった。
やっぱり素直に「ぶっかけそば」にしとけばよかった。
この美味しい汁と大根おろし(大好物)と鰹節とネギで、
このあっさりふっくらした蕎麦を食べたら・・・
そんなのおいしいに決まっているではないか!!
ここではやはり、「ぶっかけそば」を頼むべきではないか!!
というわけで、冒頭の「固い決意」に至ったのである。
さて、次回私が無事「ぶっかけそば」を注文出来るのか否か・・・
はーい、私、できない方に100まんえん〜
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