2010年05月30日
大阪・谷町九丁目「そば 月山」
谷町筋は谷町九丁目付近をポケーと歩いていると・・
おお?
なにやら見捨ててはおけぬ看板が。
古びた木板の風情。
まるで雪の山中で出会った道しるべのようである。
奥へ入ってみると、
気がつけば体が勝手に中へ入り、
口が勝手に「細打ちそば!」と注文していた。
これがラーメン屋だったら
メニューも難解だし(私にとっては)こうはいかない。
やり慣れていることというのは寝ていても出来そうで
怖いくらいである。
店内はまるっきり山形の居酒屋。
空間が広々としているのもますます本場っぽいではないか。
メニューには私の大好きな山形のおつまみが目白押し。
うははー たーのしーい。
たっぷりと表面に水気をまとい
ずっしりと重たげに重なる蕎麦。
粗挽きの肌に黒く大きなホシがまばらに飛んでいるのが美しい。
たぐりあげた箸先の香りはほぼないのだが、
口に含むとこれまた楽しい。
つるつるとし舌触りの中に
見たとおりののザラ粒感がまばらに感じられ
その粒を噛みしめる時に、
一瞬ライ麦のような香ばしい空気が生まれるのだ。
昼はこの細打ちの二八のみだが
夜は限定で「十割板そば」というメニューもあるそうなので
そんなの聞いたら絶対に夜も来ないではいられないではないか。
大阪、おちおちぼんやり歩けぬ
デンジャラスシティーである。
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なにせ周りは口が悪い人だらけで(^○^)