2010年05月24日
大阪・谷町六丁目「そば切り 文目堂」
時の流れは同じはずなのに
まるで止まっているかのように
ゆっくりと流れる時間。
大阪中心部、「谷町六丁目」駅からもすぐの異空間。
暖簾をくぐった瞬間から
この建物に抱かれるように
私の中の時間も止まる。
この空間で、初めてこの蕎麦に対峙した時のことは忘れない。
「細切り」。
かすかに緑がかった、きめ細かいクリーミーな肌。
その美しさに目を見張り、息をひそめて箸先にたぐると・・・
あああ、こんなにも。
こんなにも気高く、それでいて力強い香りを
ふんだんにまとっていてくれるとは。
細打ちのしなやかな蕎麦は口の中で心地よくほどけ
噛みしめると意外にもしっかりとしたコシを楽しませてくれる。
そして「粗挽き」、
この宇宙。
野趣、などという言葉は通り越して
荒々しさすら感じる肌を持ちつつも、その姿は品格と洗練を感じさせ、
ざるの中央に気高くそびえていた。
むわぁっと熟成感のある香りは
限界の濃厚さで周りの空気を染め、
たぐりあげればこちらから香りを寄せずとも
鼻腔に飛び込んでくる。
口に含むと思った通り、「細切り」以上の強靭なコシ。
歯が届かぬほどの歯ごたえと、粗い粒達のジャリ感の楽しさ。
こんなにも美しい空間で、こんな夢が見られるとは。
一つ一つが選びぬかれた器の類も、
礼儀正しくもどこか世慣れぬ雰囲気も、
何もかもが文目堂の夢の中。
文目堂。
その名を思うだけで、心があの夢に帰ってゆくのだ。
この記事へのトラックバック
そば紀行 からに の抜粋ですか
テルテル坊主 てる坊 明〜日笑顔にさせてくれ
なんか変な文だな・・
アタシャ 文目
失礼 文盲 凡愚さ
相変わらず壊れ気味の楽しいコメントありがとうございます。関西楽しいですよね〜!ほんと、西にも楽しい蕎麦の風が吹いています。
清清しくて、潔い感じのお店ですね。
あ〜たぐりたい。
今夜はお蕎麦に決めました(@_@)
お蕎麦ウズウズ、させちゃいましたね!私もしょっちゅうなのでよ〜くわかります(^.^)。御家族御用達店も未だにウズウズしていますが本当〜に情報出てこないですね〜 (>_<) 手打ちなのでしょうか、気になるところですがどちらにしても行ってみたいです!
仕事が終わらず・・・
しかも職場が渋谷のため、美味しいお蕎麦にありつけませんでした・・・(T_T)
よって。
お蕎麦ウズウズ継続中。
今日こそは!と、強い思いで仕事を片付けておる最中です!(-"-)
あわよくば、お蕎麦とケーキを並べてしまおうかな?
ロウソク立ててね。
HAPPY BIRTHDAY!
お蕎麦が好き過ぎると、パソコンで誕生日が出てきちゃうんだね(・。・)
改めて、お蕎麦スゲーです。
よいお誕生日を!!
*つきみ野お蕎麦は、近くに来たら声を掛けてくださいな〜
きゃーっ、おめでとうコメント、感激です・・じーん (;_;)
ありがとうございます☆!!
お蕎麦ウズウズは長くなるほど期待も高まっちゃいますから(その気持ほんとにわかるのです)katsumiさんがおいしいお蕎麦に出会えるか、本気で応援しちゃいます!!