2010年05月05日
浅草「尾張屋」
このブログ初の事態となっております。
蕎麦の上に海苔が・・・
しかも今回だけでなく、ここでは私は必ず、
「もり」でなく「ざる」を注文するという
間違いなく、全国でただ一軒の店である。
理由は他でもない。
この店は、相当小さい頃から来ているはずの
マイ・ファースト蕎麦屋なのだ。
私の両親は特に蕎麦好きではないので
何故私一人がこうなってしまったのかは全く謎。
私が蕎麦好きになったこととこの店とは
特に関係がない(と本人は思っている)のだが・・
ここでは、小さい頃からざると決まっているので
それはもうどうにもこうにもざるに決まっているのだ。
とにかくこの店の売りは、
天ぷらそばであり天丼であり、
丼からはみ出す大きな海老天であり、
蕎麦はやや白めの機械切りである。
朝から晩まで通し営業、
観光客も常連も相席でにぎやかにひしめき合う、
永井荷風も通った下町の老舗なのである。
尾張屋の「もり」と「ざる」の違いは海苔だけでなく
「ざる」には鶉の卵がついてくる。
「生卵と海苔」という組み合わせは私の大・大好物。
いや考えてみればこの店によって
私の大好物と決定した可能性も高い。
この店の甘い辛い汁と、海苔と、鶉と、
小麦の香りの美味しいお蕎麦が、
全部一緒になって口の中に入ってくると、
私はそれはそれはほっとするのである。
尾張屋の「ざる」は、
「たった今焼いて手でちぎりました」
と言わんばかりのピカピカの大きめの海苔がぱっぱっぱっと美しく散っているのも
大いに気に入っているところ。
と言っても他店の「ざる」はほとんど見たことがないので
単なる身内(?)贔屓なのかも知れないが・・
どの季節、どんな時間に行っても
ここには「尾張屋」の時間がほぼ同じように流れていて、
ほぼ同じこの味に会える安心感。
毎回迷うことなくざるを注文し、
ピカピカの海苔を愛で鶉の卵を汁に落とし、
もちろん蕎麦は汁にドボンとつけるのだ!
やはり私にとっては、全国にただ一軒の店である。
この記事へのトラックバック
【浅草】尾張屋
Excerpt: 久しぶりの浅草。 情緒あふれる下町も、最近は近くに東京スカイツリー建設中だったり、新しい風がどんどん入ってきています。 そんな浅草の地にある老舗の蕎麦屋さん。 ゴリ蔵は休日の昼間にお蕎麦屋さ..
Weblog: 東京の美味しいグルメ
Tracked: 2010-05-23 22:09
あらっ すごいリクエストを戴いてしまいました(^o^)
浅草のことは局部的にしか知らないのですが、ターシャさまのリクエストとあっては是非とも視野に入れさせていただきます♪
>橋泰彦さん
>
>お気に入りの店、うなづけます。浅草に行った時、ざるそばいただこうと思います。