雨の日の蕎麦は特別に美味しい気がするのは
気のせいだろうか。
否そんなこと言ったら雪の日なんてもっと美味しい気がするし
暑かろうがヒョウが降ろうが食後だろうが（！）
お蕎麦はいつだって美味しいのだが、
雨の日は、いつも思うのだ。
こんな夜の蕎麦は美味しい。
根津「よし房 凜」。
店の前に立っただけで、これから出会える蕎麦への期待で
ニヤ〜と笑いたくなるほど大好きなお店。
しかし一応顔を引き締めて入店し、極めて落ち着いたふりで
「せいろ」と「田舎」を注文する。
ああー
もう対峙しただけでうっとり。
おいしいねえ〜
素晴らしいねえ〜
挙動不審にならないよう注意するのが面倒でつらい。
ひとたぐり。
冷気に乗って力強い蕎麦の香りが鼻腔に伝わる瞬間。
口に含むと・・・うーん今日も凜さん締まってます！
固めの肌は噛み切ることを簡単には許さず、
弾力というものはあまりないのだから
コシがないという表現もできるのかもしれないが
ところがどっこい、この歯触りがまた絶妙でありまして。
食感はしっかりとしているのだがその肌の表面は
みずみずしくぬめるような感触を持ち
このぬめりとしっかりのバランスが唸る程素晴らしい。
何より嬉しいのが噛みしめるごとに舌の上に広がる
とびきり濃厚な蕎麦の味。
ああ目がショボショボになっている・・・もう知らない・・
しかもこんなに素敵なお店で、
こんなに美しい笊に盛られた、
こんっなにおいしいお蕎麦が
この値段でこんなにたっぷり盛られているというのは
一体どういうことなのでしょうか。
うーーーん！
心ゆくまでせいろを堪能し最後の一口を食べ終えたその時、
絶妙なタイミングで運ばれてきた、田舎。
ムワァ〜
力強い、たまらない香り。
熟成系の香りだが、品を失わぬどっしりした風味である。
田舎もまた表面にぬめるようなみずみずしさを持ち
舌の上にひろがる味わいの濃さときたら・・・
私は、あまりにも蕎麦酔いし、
先程からずっと頭の中でひたすら同じことをつぶやき続けていた。
「凜さん・・・凜さんよ・・・うーーん、凜さん・・・」
雨の夜、凜の魔法にかかったのだ。
ところで、あやさまは「どこの蕎麦が一番好きか？」と聞かれた時、何と答えてますか？一つに決めるのは難しいですよね(^_^)あやさまの本を知るまでは「じゆうさん」か「みわ」か「まるやま」と答えて誤魔化していたのですが、今、もしそれを聞かれた時何と答えるかでマジに悩んでます(^_^;)というのも誤魔化せるのも3つが限界かと思うので、例えば「中清」「いっとく」「土屋」「松風庵」「辻そば」を加えただけでも8件を列挙することになり(>_<)、質問の答になって無いばかりか、「優柔不断」で「支離滅裂」かつ「しったかぶり」の感じがする上、相手がお店を知らなかったら「意味不明」の「念仏」か「お経」で、その瞬間から私は相手にとって「外国人」かむしろ「宇宙人」になってしまいます(T_T)、しかも自分でも何処か大事なお店が抜けてないか心配で「もやっ」とします。と言う訳で現在「一番のお気に入り探しツアー」２周目を必死に回っています(●^o^●)
この響きは
素敵だな・・日本語の、意味、ニュアンス、小さな声に出す時の咽 舌 触り。
その前に付く一歩間違うと野暮ったい「よし房」
抜群のセンスだな
大袈裟に言うと、店名に宿る店主の感性、思い、センス、味・・・etc
店主の律義さを物語るような綺麗な蕎麦打ち
次回は是非とも蕎麦前を・・
ガラスの片口で・・ 素敵だと思いますよ・・・ 思い込みだけど・・
蕎麦以外の肴も、美〜〜味いッ！！
雨そぼ降る黄昏時の「よし房 凛」
素敵な時間を
チョット羨ましいな
良かったですね
人日々変わる
一番なんか
きっと
永久に
目に出来ないかも
富士の「こばやし」
チョット
触れるかも
良いよ
少しだけ千駄木で暮らしたことがあり、なんだか懐かしい気持ちになりました(*^_^*)
笑っちゃうコメントありがとうございます(^O^)♪
私はその手の質問をいただくと必ずする答え方があります。｢すみません…エリアを絞っていただけますか？沿線とか、区とか…｣。
相手も、わざわざお蕎麦屋さんのために出かけるほどのつもりはなく、何かのついでに寄れる店を聞いておきたいな、くらいの気持ちで質問していることが多いので、必ず｢このあたりで！｣と即答してくださいますよ〜(^_-)☆
たしかに。｢よし房｣と｢凛｣のバランスがたまりませんね！どちらかでは、だめなんだなあ〜(^_^)
次回は是非複数で行って蕎麦前から楽しみたい…というかもう明日にでもそうしたいんですけど…←すぐウズウズしちゃう人。
ターシャさま
千駄木にいらしたとは！存じませんでした〜。よし房 凛は根津神社前というバス停前ですから千駄木もすぐです。ツツジよいでしょうね♪