2010年02月17日

新宿御苑前「御苑前 せお」


お昼時、扉をガラッと開けて驚いた。
店内満員、しかも凄い女子率の高さである。

15食限定ランチ目当てのOLで店内はいっぱい。
入ってくる人は皆ランチがまだあるかまず尋ねている。

ランチは日替わりでブリの照り焼きショウガ風味、
牛肉と葱の山椒味噌炒め、目鯛と大根の煮つけ、
まぐろユッケ丼など、実にバラエティーに富んでいる。
これなら毎日来たって飽きないのだろう。


RIMG0710.jpg



ほぼ全員がランチかコースを注文する中、
「せいろ1枚ください」。
この人全然融通ききません。


そりゃそうだ。



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この蕎麦、である。

非の打ち所なき正統の美しさ。
箸先にたぐり上げたしなやかな数本から、かぐわしい香りがふわっと香り、
口に含むと蕎麦という穀物の深い味わいが舌の上にゆっくりと広がる。
そして歯触り、舌触りはあくまで端正。

完璧と言っていい素晴らしい蕎麦なのだ。


この地にあった大木戸矢部の料理長が独立して開いたこの店。
蕎麦より料理、というイメージが強いが、いやいやいや・・・
私料理もいただきましたが、
こちらは料理より蕎麦、かと存じますですよ。

「静謐な完全」。
少なくとも、現時点では現在花園町にある「大木戸矢部」の蕎麦を
軽く超えてしまっているだろう。

とは言え「花園町 大木戸矢部」はこれまた完璧としかいいようのない、
驚くばかりのうどんをひょいっと出してきたりするので、
全く目が離せないのだが。


そしてここでのお楽しみは蕎麦湯。


RIMG0717.jpg


これも料理の一品と思わされるほどの濃厚さ。
この「蕎麦湯お代わりお願いプロ」の私ですら申し訳なくてお代わりはお願いできまへん。
これだけ濃厚なポタージュも珍しい。
贅沢を言えばもう少し蕎麦粉の香り味わいが感じられるとありがたいのだが、
「蕎麦湯飲み」の私にはやはり嬉しい濃厚さだ。



この蕎麦湯は「花園町 大木戸矢部」でもほぼ同じスタイル。

2店は徒歩圏内なのでハシゴもできまっせ〜








posted by aya at 07:51 | Comment(2) | TrackBack(1) | 東京の蕎麦>新宿区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
最初に行くのならどちらがよろしいかしら?
Posted by ターシャ at 2010年02月17日 14:29

ターシャさま

難しい質問ですね〜(^^ゞ
お蕎麦のお好みや何を食べるかで変わってくるかと思いますが、せおはお昼、とにかく混みます!ので12〜13時は外した方がいいかもしれません。
Posted by aya at 2010年02月18日 10:31
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