
堀切菖蒲園駅出てすぐ右の手打ち蕎麦屋、
その名も「五九一(ごくい)」。
せいろそば550円。
安いです。
しかもせいろ二段重ねでやってきて、
量、多いです。

(店内暗めにつきピンぼけで失礼)
神田藪系なのか、クロレラ緑なつやつやのお蕎麦。
蕎麦粉の香りはほとんど感じられないのだが、
そんなことは全くどうでもよいこの下町情緒。
テレビの音。隣のおっちゃんたちの会話。
おっちゃんたちの会話は、上野と浅草のどら焼きでどこがうまいかという話題で
さっきから20分は保っている。
「浅草のどら焼きはよ、亀十と西むらが2軒並んでんだけどよ、
亀十はアレ300円からするから。どら焼きひとつ300円しちゃんだよ。
それでもみんな行列して買うんだから。
んでよ、そのどら焼きってぇのがよ、なんかこう、焼き損ねぇみてえに、
まだらンみてえになっちゃってよ、でもそれがうめぇんだからしょうがねえよな!
でもよ、隣の西むらは、もっとこう品がよくってよ、俺なんかぁ西むらうめぇんだよ。
値段ももっと安いんだから、西むら、今度俺、買ってきてやるよ」
今年の私の初蕎麦は、そのおっちゃんたちにも大人気の町、浅草の
「尾張屋」だった。
尾張屋は、全国でただ1軒、私が「もり」でなく「ざる」を注文する店。
尾張屋の「ざる」には、ぴかぴか輝く海苔が
たった今ちぎりたてといった風の大きめの破片でお蕎麦の上に散りばめられてきて、
それに鶉の卵もついていくる。
父も、おそらく祖父も通ったであろうこの店には
小さな頃から連れてこられて来ていたため
もうこの味が私のDNAに染みついているようだ。
手打ち機械切り、小麦の香りの美味しいお蕎麦に、
香ばしい海苔と鶉、甘辛いつゆのバランス。
この店で、海苔も鶉もない「もり」を頼むと、
何とも物足りなく寂しい気持ちになってしまう。
2010年は、滑り出しから蕎麦づいてしまい、
気づけばすでに5軒

アハハハやっちゃった〜

