2023年04月17日

愛媛・松山「手打蕎麦まろ」


美しいもの美味しいものいっぱいの、
大好きな松山。

その松山にて、地元の人に大人気のお蕎麦屋さんは
いろいろと、意外なのでありました〜


繁華街のど真ん中にあるというのは
地図でわかっていたが、
たどり着いてみると、んん?


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なんとビルの一階の飲食店街のお店でしたー!
一番上の段に「手打蕎麦 まろ」の文字が輝いております!!

ちなみに私が一番好きな四文字熟語は
言うまでもなく「手打蕎麦」です。
「手打蕎麦」って書いてある幟とか
本気で延々と見惚れたりします(笑)



時刻は10:58。
開店は11:00なのですが、
お店のシャッターは半分閉まっていて暗く、
あれ〜大丈夫かな〜、今日やるのかなあ〜?
と、遠くから見たときは心配になりました。



しかーし!近づくと、
今まさにお蕎麦の手打ち真っ最中ではありませんか♡

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私にとって蕎麦打ち部屋、蕎麦打ちの時間は
鶴の恩返しのような魔法が生まれる尊い世界。
神々しくて近づくこともできないまま、
それにしてもあと2分でお店開くのかな?
今日はちょっと遅れるのかな?
なーんて思っていたら、
11時ちょうどにバチーッと開店!

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しかも開店と同時に私も含めて5人のお客さんがドドドッと入ってきて
このお店の人気っぷりが伝わってきました。
私の大好きなアイドル(お蕎麦)が松山でも大人気で
なんか嬉しい (≧∇≦)♡

ビッグバンドのBGMが賑やかに流れ
バイトらしいお姉さん3人も厨房も忙しげに動き、
11:01にはガンガンに開店モードです。

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このお店、お蕎麦はもちろんなんですが
お料理や種物がやたらめったら美味しそうなんです!

ちょっとー、これやばいですよね?

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お蕎麦に鯛しゃぶ載せちゃうの??(≧∇≦)
え〜気になる〜〜



とにかく美味しそうなものがいっぱい!
特に中段右の一品メニューにご注目〜

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そんなに何度も誘惑されたら
もう押し倒されるしかありません。
鯛しゃぶそば、いきます!!

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周りの方は数量限定の定食が多いみたいですが・・・

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いつものことながら私は我が道を行きます(≧∇≦)

「鯛の梅しそ巻き揚げ」
「せいろ」
「鯛しゃぶそば(温)」
に決めました。


意外にも一番に到着したのは、こちらの方。


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明るい肌色、美しくととのった輪郭線。
箸先から香りを寄せると、
たくましさと二八らしいまろやかさが混じった香りが
むわ〜と強く濃厚に漂ってきた。
キンキンにしっかり〆られていて
かなりくっきりハッキリ固めの輪郭線。
舌触りはややパキパキしているが
噛み締めた食感としてはやさしいコシがある。
味わいは意外とすっきりとしているのがいい。

蕎麦汁は鰹の風味がしっかり。
ちろっと舐めた時よりお蕎麦をつけた時の方が
甘みをかなり強く感じた。




「鯛の梅しそ巻き揚げ」
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なんだか想像と全然違う形態のものがやってきました。
フリットのようなルックス?
一口食べてびっくり、驚きのふわふわもっちり食感!!
なになにナニコレーー!
鯛が厚くてもっちりふっくら
衣が薄くて脂っこさしつこさゼロ!
シソと梅の風味が華やかでおいしいーーーー!
ただよく考えると鯛の風味はあまりしなかったかも?
でもそんなに気にならないくらい全体がとにかく美味しい。
揚げ物は断然塩派の私ですが
これに限っては添えられてきたお出汁で食べ方が、
揚げ出し豆腐っぽい感じになって美味しかったです♡



「鯛しゃぶそば(温)」
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うおおおおお
もう見た瞬間、食べてもいないうちから
「これ頼んでよかった!!私天才!!」
と喜びと自惚れに浸りました(笑)。


この個性、この美しさ美味しそうさ。
これはホームランですよね??


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うぎゃーーーーーーー!!
なんという美味しさ!!
なんという美味しさ!!
先程のせいろの蕎麦汁は結構鰹と甘みが強く感じたのですが
あたたかい汁は甘くなく洗練の香りと旨みで
出汁がめっちゃ美味しい。
そしてなんと言っても鯛しゃぶが美味し過ぎます!!
鯛というお魚の澄んだ美味しさがそのまま体に入ってくる感じ。
そして感動するのはその鯛が
全体の香り、味わいを全く染めず、汚さず
お蕎麦も出汁も最後まで清らかなまま楽しめること。

「せいろ」至上主義とか蕎麦原理主義とまで呼ばれる私、
普段種物には興味が薄い方ですが、
こんなのに出会っちゃうともうただただ降参・・・
すごいの食べちゃった!!



きっとここは季節季節で面白いメニューが出てくるんだろうなあ〜
気になるなあ〜

私の人生はお蕎麦のおかげで豊かで、とっても忙しく、
いつもソワソワしています(笑)





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<s7.5>
posted by aya at 23:21 | Comment(1) | TrackBack(0) | 四国の蕎麦>愛媛 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

静岡・葵区「たがた」

静岡が誇る名店「たがた」が
3月にリニューアルオープンしている。

「たがた」のお蕎麦の凄さは言わずもがな。
行ったことない方は是非こちらを読んで
誘惑されちゃってください (≧∇≦)!

2015年08月の「たがた」

今回は敢えて、リニューアルに向けて工事中だった頃、
期間限定の「お決まりメニュー」一本だった「たがた」をご紹介〜


暗闇に浮かぶ小さな灯り。

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やっているのか不安になるが、
近づくとこんな案内がある。

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なるほど、一階の店舗は工事中なので
二階で営業中なんですね。
ボタンを押すとすぐにスタッフが、
階段を駆け降りるようにやってきてくれて
二階に案内された。


私二階ははじめて〜
広々として居心地の良い空間。

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期間限定の「夜のお決まりメニュー」は3000円。

先付・前菜・そばがき・天ぷら・小盛蕎麦

という内容らしい。
や、安すぎる〜〜!カッケーーー!!
(達人がその腕を安く提供しているととにかくシビレる)


「先付」
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塩茹での空豆と、清水在来の大豆、ここ豆。
蕎麦前ってお酒のお供でもあるから
どうしても塩分強めになりやすいが
これは思い切り薄味。
だからこそ、豆の甘み旨みがしっかり伝わってくる。

「前菜」


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えーーっ
3000円のコースでこの前菜!?
凄すぎます〜〜!!


きのこ佃煮
八ヶ岳の大塚にんじん大塚ごぼうの佃煮
スナップエンドウ胡桃あえ
かまぼこ(澱粉を使わない静岡産、グチ97%イサキ3%)
ジャコの青唐辛子炒め
ホタルイカを炊いたもの
青菜と桜エビのさ酒煮
新海苔の佃煮


海の恵み、山の恵みの美しいこと美味しいこと。

特に感激したのは
新海苔の佃煮!!
突き抜けるフレッシュな香りに脳を撃ち抜かれました〜♡


そしてお次は「そばがき」・・・のはずですが
本日はそばがきの代わりに、「板そば」を使った一品料理♡


「牡蠣と野菜の板そば」
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牡蠣美味しいーー!
きのこも最高。
意外にも、板そばがほぼ香らなかったのが残念・・・
牡蠣に負けちゃったのかな?
それとも私が牡蠣にがっつき過ぎた? (^^;)



天ぷら「ワカサギ、蕗の薹、茄子」

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春のよろこびいっぱいの天ぷら。
薄衣だけど結構油感はしっかりあって、
意外とボリュームのある天ぷら。



そして、静岡が誇る、
「たがた」の絶景がやってきた。

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うおおおおお
ヤバイですううううう〜〜〜!!

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もうもうもう、香りを寄せずとも
こちらにぶっ飛んでくるように香りまくっております!!
甘く逞しく、ちょっとえげつないくらい濃厚な香り!!
口に含むとその食感の絶妙さにハッとさせられる。
粗挽きの素朴な輪郭線、質感を感じるのに
驚くほど繊細で優しく、ふわりとしたコシがある。
うーーーん ニクイッ!!巧すぎるーーー!♡
香りだけでなく味わいもこれ以上無理ってくらい濃厚で、
ぎゅうーーーとした甘みと旨みが口いっぱいに広がり続ける。
福井産の十割蕎麦。


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ここは蕎麦汁も独特の美味しさ。
スモーキーな鰹感が
なんというか、老成したイメージの渋さを醸し出していて
それを支える甘みも旨みも大変濃厚。
全てがちょうどよくこっくりと良く合わさっていて
とても美味しい汁。


とにかく3000円でこのコースは凄過ぎた〜〜!!



現在は店主のイメージ通りに一階のレイアウトがリニューアルされ
また新しい「たがた」がバシバシ展開されている。

今回はお決まりコースだったので
お蕎麦一種類だったけど
次回は絶対また複数種類いくもんね!!

楽しみーー!













<s9>
posted by aya at 18:09 | Comment(1) | TrackBack(0) | aya>diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2023年04月14日

岐阜・中津川「わくり」


駅前と聞いてはいたがびっくりするほど駅前だった。

しかも、この素晴らしい景色はなんでしょう!?

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まずドーンと目を惹くのは右手の老舗酒屋の構え。
まさに中津川という古い街らしい風格たっぷりだが、
その横に佇むこの小さき名店の美しさも負けてはいない。

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ミニマムに洗練されたモダンな外観ながら、
古き良き和のイメージのあるこの街の風景にスッと馴染んでいるのが素晴らしい。




名高い名店は意外にも駅ドまん前、しかもカウンターのみなんです。

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この日は少々疲れていたので(遊びすぎ(笑))
カウンターではなくてテーブルに座りたいな、という思いもあった。
しかし入るや否や、めちゃくちゃフレンドリーで感じの良い店主夫妻の笑顔に迎えられ、
一気に居心地良くなってしまいました〜 (≧∇≦)



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私の下手な写真では伝わらないかもしれませんが
厨房のあのタイルもオシャレで素敵でした。





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うわーーん!おいしそう〜〜!!
アレとアレとアレ、絶対いく!!♡
いつもながら自分のメニュー選択決断力の速さには
感心します(笑)。


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そしてなんと言ってももう今から落ち着かないのは
ここのお蕎麦が楽しみすぎて・・・♡
もちろん「粗挽きせいろ」「せいろ」両方参ります!!



「うずらの燻製」
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なにせ浦和「庵浮雨」の「うずらの燻製」という麻薬に
完全に脳を侵された私。
「うずらの燻製」の文字を見た瞬間にアクセルを全開で踏んでしまいます。
「わくり」の「うずらの燻製」はお塩がかかってるんですね〜
そして卵の表面に強烈な燻製の香りをまとっています♡
味がなかまで染みてない残念さはあるが、
やっぱり燻製って素晴らしい!燻製大好き。


「ちあゆの南蛮漬け」
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稚鮎の繊細な質感が楽しめ、味付けも上品で素晴らしい!
上にあしらわれたネギも美味しい。


「竹のことコシアブラの天ぷら」

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この季節ならではの大地の恵みに飛びつきました。
うっまーーーーー!!
竹の子の味も質感も香りも最高すぎ!!ナニコレ!?
と思ったら、出汁で炊いてから揚げてあるそう。
醤油の焦げた香りが反則で、
美味しすぎてもう普通の顔では食べられません。
まいった♡(≧∇≦)
コシアブラも軽やかで春の香り爆発で最高。
この衣、特に香りがいいとかではないのだが
脂っこさゼロの軽やかさ、すごすぎる。




そして、カウンターですから
お蕎麦がこれからやって来る事実が、
予感ではなく現実と感じ取れます。
ああ〜楽しみすぎてどうしましょう!!
ドキドキして胸が痛いー!


「粗挽きせいろ」

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ひゃあああ・・・
思っていた以上の静かな迫力、佇まいに
瞬きができません・・・
無数の粒子たち、震える輪郭線、
その隙間にはらんだ香りも、今私の眼前にある。


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ドキドキと箸先にたぐりあげると、おおおお〜
ややムワッとする、野生を含んだ香ばしいかぐわしさに迎えられた。
口に含むと独特の質感。
優しい粗挽きの肌は手捻りの陶器のようで
荒いのに優しくてすべらか。
味わいも大変に濃厚で、
噛み締めなくとも口に含んだだけで生々しいような味わいが
舌にぎゅうーと押し込まれる感覚すらある。すごい。
食感もまた稀有で、噛み締めるとふわっむちっとするような
柔らかなコシがとにかく印象的。
最後噛み切らせないギリギリを攻める、
めちゃめちゃ柔らかいのに強靭なコシ。
こりゃすごいお蕎麦だ〜〜!!おいしーーー!! (≧∇≦)♡
岐阜、阿木の蕎麦。







「せいろ」
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こちらは正統派の美しさ。
シンプルな器だけに蕎麦の美しさが際立つ。
もりそばの景色は、世界に誇りたい日本の絶景だといつも思う。
こんな美しい食べ物ってありませんよね!?


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こちらは北海道のお蕎麦なんです。
だけど、どういうわけだか「粗挽きせいろ」と香りが似てる!?
阿木の蕎麦と似た野生と香ばしさを感じるのだが
こちらの方が野生が強め。
まあでもこういう不思議なことは他店でもあるもので、
例えば産地別で二種出す店、八種(!)出す店で、
その日出てくる蕎麦に共通点が多く感じられることってあるのだ。
その日の天気やこちらの体調のせいもあるかもしれないし、
この店主は蕎麦から野生と香ばしさを引き出すのが滅法巧いのかもしれない。
この「せいろ」も「粗挽きせいろ」同様、
ものすごく柔らかなコシが印象的、感動的!
舌触りは密でなめらかむっちり、それでいてやわらかいのが素晴らしい。

蕎麦汁はかなり濃いめ。
醤油辛さも甘みも旨みも全部強いのだが
こっくりとよく合わさっていて大変に美味しい。




はあー
こんな名店が駅前にあるなんて
中津川の人羨ましすぎる!!

ちなみに甘いもの全般苦手の私ですが
中津川の栗きんとんは大好物です♡
(東京でも帰るけどあれって実は鮮度が超大事なので
いつか中津川で食べるのが夢!)

中津川の人色々と羨ましい・・・ (≧∇≦)

こんなお店あったら毎週通っちゃいますよね〜〜!!




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posted by aya at 13:22 | Comment(0) | TrackBack(0) | aya>diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする