2020年10月23日

代々木上原「手打ち蕎麦 楽」


ご縁あって、日本一ヘンな句会「かいぶつ句会」の
お仲間に入れていただいて12年。
それ以来、代々木上原はとても親しみのある街になった。

その代々木上原が、近年手打ち蕎麦店オープンラッシュなので
エライコッチャなのです!
なぜエライコッチャかと言えば、
うちの句会は皆さんとお酒を飲み食事をとり句を交わす「句酒会」なので
その前にお蕎麦、というわけにはいかないんですよね〜 (^^;)


てなわけで、今日はお蕎麦屋さんに行くためだけに
我が?代々木上原にやってきましたとさ!



駅の建物から街に出てすぐの絶好のロケーション。

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お店はビルの2階なので、案内の看板が立っている。

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私はこの足元の行灯が好きですねえ〜

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ビルの2階の店ということで小さくてほっこりした感じのお店かな〜
なんて思いつつ2階に到着すると


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おおぅ!?

なんですかこのちょーステキな雰囲気はっ!?



うんと広く取られたスペースの真ん中に
思い切り大きな向日葵のアレンジメント。
(訪れたのは8/9!)

おしゃれなムードに一気に気分が上がりまくり、
ワクワクしながら店内に入る。


うわあ


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おっしゃれなお店〜〜♡

フロアに2テーブルと暖簾の奥に個室が2つ。
奥には広いカウンター席もあってそこもなんだかやたら素敵な雰囲気。

メニューは白い紙に印刷されたものがくるりとまるめて
テーブルに立ててある。
このスタイルもシンプル&清潔感があっていい。



メニューは東京土山人出身の店主の店らしい、
選び抜かれた美味しそうなものがずらり。

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雰囲気DAIGOなイケメンお兄さんの接客がとても楽しく、
いろいろ目移りしつつメニューを決める。



うふ♡
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お通し「烏賊と冬瓜の辛子味噌あえ」
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冬瓜大好きなのでうれしい〜
ちょっと個性的な酢味噌。




「つまみ盛り合わせ」

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全体の彩りのなさが意外だったが
田舎料理のようなあたたかみが感じられる盛り合わせ。
しみじみ、美味しそうなものばかり!

「太刀魚変わり南蛮漬け」
「ツルムラサキのお浸し」
「バイ貝の蕎麦茶煮」
「丸茄子に肉味噌」
「ゴーヤのきんぴら」

「太刀魚変わり南蛮漬け」は大根と合わせてあって
  さわやかでとっても美味しい。
 大好物で私もしょっちゅう作る「ツルムラサキのお浸し」も
 すっきりした出汁が素晴らしい。
「バイ貝の蕎麦茶煮」もとても美味しいが
 蕎麦茶らしさは感じられず・・・(期待しすぎ求めすぎ!蕎麦虫なもので (^^;) )
「丸茄子に肉味噌」はがっつり味かと思ったら
  味付けあっさりで上品、おいしい〜
「ゴーヤのきんぴら」はがっつり、甘さもしっかり、
  でもそこが美味しかった!




「砂肝オイル煮」
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これまた驚くほど彩りのない世界。
砂肝の質感とこのおしゃれな器の雰囲気とが良く合っていて
スタイリッシュな雰囲気!
そして食べてさらにびっくり。
オイルに浸ってるのにさーっぱりしているのだ。
味つけも限界に控えてあり、花椒?の酸味がさわやか。
その中で砂肝の味わい、食感がとにかく素晴らしい。
まさに素材の味を最大限に生かした料理の技。
コリコリプリプリの食感がいいなあ〜!





「鰯の山椒煮」
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大の魚好きの私だが和の甘い味付けが苦手なので
煮魚は苦手なことが多い。
しかしここの「鰯の山椒煮」は全く甘くない!感激!
塩分控えめだがスパイシー、というところも
鰯そのものの美味しさが感じられて心憎い。
花椒と生姜がふんだんに入ってピリッ。おいしい〜〜!





「穴子と季節野菜の天ぷら」
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穴子、さつまいも、アスパラ、れんこん。
穴子の脂ののりが強烈!凄すぎるほどの脂ののりだった。
衣も少々脂っぽいがカリッカリの食感。



店内には先ほどからジャズがかかっていて
この素敵な空間に大変よく合う。
客層も若くておしゃれな感じの人ばかり。
オジサマがほとんどのお蕎麦屋さんに慣れすぎているため
なんだかここがお蕎麦屋さんという気がしないくらいだったが
その時がやってきて、私のモードは一瞬で切り替わった。




「せいろ」
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おっほーーーー!!
これは凄そう、見るからに香りそう!!
これは来る!来ますよ!
ワクワク〜〜

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うわあああああ

むっわあー!とものすごいかぐわしさが、
爆発的に香っております!!
ちょっと強い野生に満ちた感じの香りが北海道な気がしたのだが
やはり北海道瀬棚のお蕎麦であった。瀬棚の九一蕎麦〜♡

質感がまた素晴らしく、なんとも言えずふわっとして、
噛みしめると憎いほど優しい、でも確かなコシがある。
この食感最高ですねええ〜〜!

イケメンお兄さんによると
ずっと微粉で打ってきたが今日はたまたま粗挽きだそう。
いつもより粗挽きでこの香りはすごい!!


蕎麦汁はなかなか個性的で甘さ控えめ、ストレートに濃い。
キュンと強い感じのある濃さで、
それに加えて少し不思議な魚介系だしの香りを感じる。



そして今日はメニューを見て
我慢できなかったものをもう一つ。


「冷やかけすだち」
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赤い形のよい器に、美しく盛られたすだち。
すだちそばは美しいものが多いが、ここのは特に美しいな〜!
しかも一口食べてさらに虜になった。
潔いほど味が抑えてあり、
そのすっきりした中ですだちの香りが全身を吹き抜ける!!
そしてその中にあって蕎麦は先ほどの「せいろ」より
きゅっとしまった質感で、すっきり感がより鮮やかに。
うーん、このすだちそば、ごくごく飲めちゃいます!
あっという間に完食、汁も全部飲み干してしまいました。


4月オープンの予定だったが緊急事態宣言が発出されてしまい、
5/18にオープンしたというこちら。

あの頃私は
「今頃オープン予定だったお蕎麦屋さんとか居ないのかな!?大丈夫かな!?」
と勝手に心配していたのだが
まさにこの「楽」がその大変な目に遭っていたのだ。
しかしオープン後は着実に人気を集めたのだろう、
カウンターでは常連らしい若い人が楽しそうにおしゃべりをしていた。

お兄さんの軽妙な楽しいトークも、最後わざわざ挨拶にきてくれた店主も
とても感じが良かった。



ここ、とってもおしゃれだし個室もあるし、
今度は3人くらいまでで(自粛)女子会で来たいな〜〜♡







posted by aya at 10:55 | Comment(0) | 東京の蕎麦>渋谷区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月17日

北鎌倉「草庵」


鎌倉の手打ち蕎麦屋さんはほとんど廻っているので
今まで知らなかった店を見つけて胸が躍った。

10月初めの土曜日。
「鎌倉アルプス」とも呼ばれる天園ハイキングコースに行くことになり
歩き始める前に腹ごしらえするお蕎麦屋さんを探していたのだ。


地図を見ていたら、そのハイキングコース(緑の点線)の近くに
「草庵」という手打ち蕎麦屋を見つけた。

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ハイキングコースを少しそれると今泉台という住宅地に抜けられるらしく
お蕎麦屋さんはその中の商店街にあるらしい。
どの駅からも遠そうな住宅街の中のお蕎麦屋さん・・・
面白そう!行ってみたい!



天園ハイキングコースは、
北鎌倉駅と鎌倉駅の間にある「建長寺」の境内に拝観料を払って入り、
その裏山にある「建長寺半僧坊」にお参りしつつ始まるという
ユニークなハイキングコース。


山の中腹にある「建長寺半僧坊」社殿のさらにその裏手にある、
鎌倉時代からあるんじゃないかと思うほど古い石段を上りまくり
見渡す鎌倉の山、海、真ん中に建長寺。

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メインのハイキングコースは人気があり、
かなり人が入っているので道はとても歩きやすい。

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しかし今泉台住宅街に抜ける道は、通る人が少ないためか
両側から草木が迫り、かなり狭いケモノ道のような状態。
草で手を斬りやすいのでグローブをしていてよかった。

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(写真だと全然狭く写らず不満!ƪ(•̃͡ε•̃͡)∫ʃ)

登山と考えれば普通の道だが、これからお蕎麦屋さんに行くために
この草木をかき分けかき分け進んでいるかと思うと
我ながら自分の蕎麦熱が可笑しくなった。



メインコースを外れて10分ほどでケモノ道はフッと終わり、突然街に出た。
閑静な住宅街。
今泉台住宅街は昭和40年代に造成された住宅地だそうで
整った区画に大きな家がずらりと並んでいる。
約2100世帯、5140人が住んでいるらしい。


しかしなぜか人っ子一人歩いていないのが奇妙だ。
住宅街なのに人の気配が全くない。音もしない。

静かすぎるほどの住宅街を歩き
目的の商店街にたどり着いたのだが・・・


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ここにも人の気配がない・・・
お蕎麦屋さんなんて全然ありそうにない・・・(>_<)


しかし上の写真をよく見てください。
実はなんと、この写真の中に、目指すお蕎麦屋さんがバッチリ写っているのです!
見つけられますか?


年月で言えばまあ数十年、
延べで言えば数千軒のお蕎麦屋さんを訪れてきた私であるが
その中でもかなり心に残る外観のお蕎麦屋さんであります!





どーん。


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渋さもここまでくると芸術的である。
「拒絶」という二字が脳裏に点滅して見えるような外観。
とてもじゃないがウェルカムな雰囲気ではない。
「できれば誰にも入ってきてほしくない」、
そう言っているかのような面持ちに見える。

狙っても出来ないほどの究極の渋さ。
渋さって極まると「拒絶」に近くなるのだな、なんて思ったりする。
「草庵」という店名がぴったりすぎて実に味わい深い。


営業時間内のはずではあるのだが、
斜めから覗いて見ると暖簾も出ていない。

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うーーーん
入っても、いいのかなあ???



しかしここで遠慮してすごすご帰るわけにはいかない。
私はここの手打ち蕎麦が食べたくてあのケモノ道を歩いてきたんです!
そしてここの手打ち蕎麦を食べて、元気にハイキングコースを歩きたいんです!


エーイ 勇気を出して入ってみよう!
こんにちは〜〜

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あらま!
外観と打って変わって明るく小綺麗な店内に面食らう。
店の奥さんらしい人が出てきたが
なんだか不思議そうな顔をして何も言わないので
「お蕎麦屋さん、今やっていますか?」
と聞くと
「あ、はい・・・」
と控えめなお返事。

やっぱりちょっと不思議なお店かも? (≧∇≦)


メニューは実にマトモと言うか、とっても美味しそう。

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歩く前の腹ごしらえですからしっかり食べたい気分。
「天ぷら盛り合わせ」と「せいろ」、お願いしまーす!


注文すると店の主人らしい人が静かに厨房に出てきて
奥さんと二人で準備を始めた。
時折話もしているようなのだが、とにかく驚くほど静かである。

静かな住宅街にある、静かな商店街のお蕎麦屋さんで
静かに静かに蕎麦を待つひととき。
長年いろんなお蕎麦屋さんを廻ってきたが
かなり新鮮で楽しい体験だった。



「天ぷら盛り合わせ」
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想像の倍くらいのボリュームでやってきてビックリ!!
このひっそり静かな店のイメージと
「どーんとたっぷり食べてって〜!」というこの盛りっぷりのギャップが面白い。
エビ、ネギ、さつまいも、なす、イカ、しめじ、野菜のかき揚げなど。
衣はフカフカフワフワで家庭的な感じの天ぷら。


「せいろ」
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完璧な美しさに、目を奪われる。
勝手に「拒絶」を感じてしまった外観からは想像もできなかった展開。
じつに端整で上品な眺めである。

お蕎麦そのものの美しさはもちろん、
器のひとつひとつも、手触りの良い上品なものばかり。
さすがは鎌倉の高級住宅街の中のお蕎麦屋さん!と思わずにいられなかった。
(入る前は仙人みたいなオジイサンがひなびた感じの古いザルに
超自然体なお蕎麦をドサッと盛るのを勝手に想像してたくせに (^^;) )



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見入るほどに美しい蕎麦。
機械打ちかと見紛うほどに美しく切りそろえられた輪郭線。
大きな正方形のせいろの隅から隅までたっぷりと
美しい輪郭線がさざ波のように重なっている。
お蕎麦って盛り付けも職人技なんですよね〜


箸先から香りを寄せると
草のようなシャープな野生の香りが、おだやかに淡く香っている。
まさに「草庵」という店名のイメージぴったりの香りである。
口に含むとしなやかでやさしい舌触り、コシもやさしい感じ。
上品な二八らしい味わいがほんのりと広がり
ちょっと女性的な印象の、実に美味しいお蕎麦だ。


うーーん 本当に入る前は想像できなかった展開!!


またこのお店のもうひとつ、面白いポイントとしては
汁がかなり個性的です。
醤油をストレートに感じる辛さで酸味も強い。
試しにいつもやるようにそのまま舐めてみたら
なんとむせました!!しかも二回も。
ところがこの汁が、蕎麦つけて食べるとやたらに美味しい。
辛さも酸味も全く気にならず、旨味が凝縮した感じで
キュッと美味しいのだ。



天ぷらもお蕎麦も大変たっぷりした盛りだったので
すっかりお腹いっぱい。
食べたら動かなくっちゃね!


今泉台6丁目公園というのを探して
そこからまたハイキングコースに戻りましょう〜!


山歩きの前にお蕎麦って最高♡
しかも山歩きの後のこの夜も、お蕎麦を食べた私でした (^^;)






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posted by aya at 11:11 | Comment(0) | 関東の蕎麦>神奈川 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月16日

鎌倉アルプス


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鎌倉アルプス登りました!
天園ハイキングコースという低山ハイクですが、
鎌倉のお寺や街や海を時折眺めつつ
自然を満喫できて最高でした。

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私は中学・高校は湘南の学校にいたので慣れ親しんだエリアだけに、
知っている場所にこんな別の顔があったとは!と新鮮でした〜

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私もまだ行ったことのなかった、
すんごい面白いお蕎麦屋さんにも行ったので追ってご紹介しますね (≧∇≦)
posted by aya at 00:00 | Comment(0) | aya>diary | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月13日

長野・権堂「二本松」


長野駅から長野線で2駅の「権堂」駅。
周辺は長野一の繁華街で「長野の歌舞伎町」と言われているらしい。

私は長年、蕎麦だのスキーだの登山だので長野には行きまくっているが
用事があるのはいつも山の方なので (^^;) 権堂に来るのは初めて。

えー歌舞伎町なんて、騒々しいところなのかな〜〜と思って来たのだが、
私が行った辺りはケバケバしさのない、ネオンの彩り鮮やかな
情緒たっぷりの繁華街だった。

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雨の風情も手伝って、いい雰囲気でしょう〜?


その繁華街と屋根付きの商店街が交わる角にある
手打ち蕎麦と郷土料理のお店「二本松」。
この地で30年以上地元の人に愛されて来た大人気店だ。

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なまこ壁風のしつらいもあってムードたっぷりの外観。


私が店内に入るとまだ18時だというのに店内はほぼ満席。
隣のテーブルは予約席で、空いていたカウンターもすぐ埋まる人気ぶり。
予約して来てよかったあ〜〜

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もちろん手打ち蕎麦が一番楽しみだけれど
郷土料理も楽しみ!

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壁の黒板にも今日のおすすめらしいメニューがいろいろある。

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うわ〜楽しい〜
どれもこれも頼みたくなってくる!!



お蕎麦のメニュー。

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いついかなる時も私は「ざるそば」一択なのであるが、下の写真の
「冷やしたぬき」のルックスにかなり吸い込まれた。
なんかカレーライスみたいな器に入って面白くないですか〜?
すっごーく気になる!美味しそう! (≧∇≦)





「きのこおろし」
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長野にきたらとにかくきのこを食べるべし。
どこで食べても東京で食べるきのことはレベルがちがう。
この「きのこおろし」は大きいの小さいの、いっぱい入ってて
それぞれに食感が違って楽しい〜美味しい〜



「岩魚塩焼き」
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まさに今泳いでいるかのような姿でやって来た岩魚さん。
姿を見ただけで腕の良さはわかったが、食べて感激。
ウワ〜この岩魚すばらしい〜〜〜!
ふっくらやわらかく肉厚で最高の美味しさ、もちろん臭みゼロ。
素材も腕も良くなくてはこの美味しさはない。
すごいなあー、違うもんだなあー



「舞茸天ぷら」
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舞茸天が大好物すぎて、見ると絶対にスルーできない私。
こちらのはパリッパリを通り越してかなりガッチリした衣!
やや脂っぽいのでこれは単体で食べるより
あとでせいろと一緒に天せいろにして食べたほうが絶対美味しいな・・・
とテーブルの角での温存を企む。(大正解でした!)



「馬刺し」
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メニューの一番最初に書いてあったので自信あるんだろうな、
とは思っていたが、食べてひっくり返りましたああああー!!
こんな美味しい馬刺し初めて。
口に入れるととんでもなく肉厚なめらかで
ものすごく柔らかいのに噛みしめるともにょんもにょんと
素晴らしい弾力がある。
ナンデスカこの吸い付くような柔らかい弾力は??
おいしい〜〜おいしすぎます〜〜〜これ毎日食べたいぃぃ〜〜〜〜



「ざるそば」
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お蕎麦の束がぐるりと並べられた、長野らしい「ぼっち盛り」。
なんでも「ぼっち盛り」の由来は戸隠の神様へのお供えだそうですよ〜


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色はやや濃いめでなんとも素朴な肌。
そこからふあーっとたまらなくいい香りが漂ってくる。
ふっくら芳醇な蕎麦の香りがメインで、その中にチラリと覗く黒い香ばしさ。
実は事前にここのお蕎麦はかなり硬めという地元の人の情報を得ていたのだが
食べてみるとなんにも硬くない。
平打ちなのでしなやか。ややねっちりと密な質感。
コシはほぼないのだが、そのねっちりが優しく受け止めてくれる感じ。
噛みしめるほどに香ばしさがふくらんで
ウワ〜〜美味しくて止まらない〜
このままお蕎麦だけで食べたくて
さっき残しておいた舞茸天と食べるのがイヤになったほどだったが
舞茸天と食べてみたらオオッとさらに感激。
ここの蕎麦汁、天ぷらとの相性が抜群です!!


「二本松」の蕎麦汁は少し変わっていて
ちょっと関西風?とも思える薄い色の汁。
出汁が深くて椎茸の香りがほんのりして、やや甘めなのに
なんだかやたらと美味しいのだ。



店内はすっかり満席でますます大にぎわい。
入り口すぐ横の個室では家族連れが家にいるようにくつろいでいたし
向かいのテーブルでは常連らしいちょっと鯔背な男性3人組が
ものすごく楽しそうにガンガン食べては飲んでいた。
とにかく地元の人に愛されていることがよく伝わってくる店だった。

難を言えば、店主が一人で作っているらしく(ホールスタッフがお手伝いもしていたが)
注文したものが来るのがかなりのんびりしていたこと。

その日のうちに東京に戻らなくてはならなかった私は少し焦りもしたが、
そのおかげで、この地元の人ばかりの賑わいをたっぷりと楽しむことができた。


外に出ると雨は止んでいて。

東京よりだいぶ肌寒い雨上がりの湿った空気の中、
権堂のネオンが瞬いていた。








posted by aya at 11:30 | Comment(0) | 甲信越の蕎麦>長野 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月07日

浅草「めん公望」



生まれついて浅草とは深ーいご縁がある私。
住んだことはないし三社祭に参加したこともないが
小さい頃から慣れ親しみまくった街なのだ。

魅力的な飲食店が多くお蕎麦屋さんもいっぱいあって楽しい街だが
たまに来るとどこも混んでるし
お店がたくさんありすぎて困っちゃいませんか?

今日はお蕎麦がすごーく美味しい穴場の名店をご紹介しまーす♪




以前は河童橋の方にあったのだが、こちらに移って久しいこちらのお店。
お好み焼きで有名な「染太郎」もある菊水通りにある。


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一見、あんまりお蕎麦屋さんぽくない外観?
でもよく見ると和風の立派な看板も出ているんですよ〜

出ているのですが・・・


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パステルカラーの洗濯ピンチハンガーに干されたザルたち・・・ (≧∇≦) (≧∇≦) (≧∇≦)

せっかくの素敵な看板がもったいない、とつい思ってしまうが
そーんなことより、この飾らなさ、ユルさ、和みますよね〜

近づくと扉にはユニークな張り紙も。

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「母子家庭半額」
「飲食店の方15%引き」

別々の味わいを持って胸に響く張り紙。
いや〜、店主の人となりを早くも垣間見たようで
ますます和みます〜〜 (≧∇≦)


店に入ると泰然としたムードの、人柄の良さそうな店主が迎えてくれ、
お好きなお席にどうぞと言われる。


店内も飾らぬ簡素な雰囲気。

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全面ガラスなので明るい自然光が嬉しいが、
店内から見ても一番目立つのは
洗濯ピンチハンガーとザルかも・・・ (^^;)

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そしてそれまでお客さんがいなかったからか、
ここでBGMをかけてくれた。
なんとクラシック、しかも交響曲。
壮大な響きに身をまかせつつメニューを見る。


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私のお目当はもちろん「もり」と「田舎」の2種もり♡



壁のメニューの素朴な文字と絶妙な間?のある貼り方がまた、
なんとものどかな味わいがある。

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しかし木札のメニューの構成がわかりづらかったのでよーく見ると、
どうもこれは左から順に掲げてあるらしい。
店主に訊くと
「アレ〜ッ ほんとですねえ〜、へんですねえ〜、なんでこうなってるんだろう?」
とのどかなお返事で、またまたこちらものんびりした気分になる。
いいなあーここ!



本日は残念ながら「田舎そば」は打っていないということで
「二種もり」を楽しみにしていた私はものすごくがっかりしてしまったが
ないならないで、「もり」だけを心ゆくまで愛そうと思い直す。



「にしん棒煮」
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甘辛く、濃〜く煮込まれたにしん。
ふっくらというよりはちょっとパリッとした食感。



そして早々に愛する人との対面となり目も心も奪われる。
周りの景色を一瞬で洗い清める、この存在感。

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はあぁ〜〜〜〜っっ
やわらかい自然光の中で眺むこの美しさ!!
「もりそば」の眺めは世界遺産となるべき日本の景色であるといつも思う。


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近づくほどにあまりに美しく、思わず見入らずにいられない。
見た目からおいしさがバキンバキン伝わってくる蕎麦である。
繊細な美しい平打ちで、肌の色が均一でなく素朴なムラ感があり、
かすかなホシが無数に散りばめられている。



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箸先からふわぁーっと香るかぐわしさが私の脳を染める。
最高にフレッシュでさわやかな野生!!
長野かな?と思ったら秋田、山形、栃木のブレンドとのこと。
そして食感がまた凄い。
口に含むと、極上のふわっとした感触に迎えられ、
そこから風味がパーンと広がって感激!
こんなに細いのにやさしい素晴らしいコシがあり、とにかくお見事としか言いようがない。
このお蕎麦超おいし〜〜〜〜〜いぃぃぃ!!!




「かしわせいろ」
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お蕎麦だけであんっっっなに美味しいのに
こういうことをされては大変困るのだが
この「かしわせいろ」がまた激烈に美味しい。
唐揚げのようなまんまるの鶏肉がごろんごろん豪快に入っていて
つゆも完璧な美味しさ!!
がっつり感がありつつも上品なまとまりがあり、全体のバランスが完璧だ。
うーん・・・お蕎麦だけで食べたいのにやめてほしい・・・
これ美味しすぎますよ・・・


しかもアホな私は今日「田舎そば」がオーダーできなかった悲しみから
なぜか温玉トッピングをオーダーしてしまいまして (^^;)
「もりそば」用に (^^;)

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私は生卵とか温泉卵が大好物なのだが
彼らのスゴイところは、イマイチなお蕎麦でも、たとえ乾麺蕎麦でも
突然数段美味しいお蕎麦に変身させてくれるところなんですよねえ〜〜っ
しかしこの「めん公望」のように、お蕎麦だけで美味しすぎるお店では
全く不要なんですけど・・・


しかしこの温玉のおかげで意外な発見もあり。
ここの蕎麦つゆは比較的出汁感が少なく、
醤油がストレートに伝わるやや個性的な汁なのだが
そこに温玉が入るとばかうまに!! (≧∇≦)
このベストマッチっぷりは危険である。
「もりそば」は「もりそば」だけで食べたいのに、
もう、ほんとに、やめてほしい・・・
これまた食べたい・・・



食後はなぜか店主がテーブルの真横にドンと立ち、
結構長々と話をしてくれた。
泰然とした口調で話題が豊富で学校の先生みたいだが、
そう、この方は蕎麦教室の先生でもあるのだ。
この人の蕎麦教室は楽しいだろうなーと想像できるし
蕎麦屋の店主としても、人柄って本当に大切だなあと思わされる。


ちなみにこの店がある「菊水通り」は
かつて「菊水道場」というユニークな居酒屋があったためについた名前だそうで
しかもこの「めん公望」はその「菊水道場」があった場所なのだそう。
へえー知らなかった!


そして本日のお蕎麦の配合は「14対1」だったそうで・・・
あの超絶素晴らしいもりそばの思い出があるだけに
その数字が大変深いものに思えた。



次回は電話で確認して田舎があるときに来るんだぁーーー!!






posted by aya at 19:07 | Comment(0) | 東京の蕎麦>台東区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年10月02日

浅草「寺方蕎麦 長浦」


どこへ行っても「もりそば」一本の私だが、
中には例外もある。

例えばこの店(下記URL)は、私が「もりそば」を注文しない全国でただのひとつの店だが、
それはごく幼い頃から家族と行っていて
その頃からのハズせないメニューがあるためであり、例外中の例外である。
(例→http://ayakotakato.seesaa.net/article/373042043.html

それ以外の店で種物が食べたい時は
「種物も食べるけどもりそばも絶対食べる」
という作戦?を取ることになる。
しかしこちらのお腹は一つなので話は大変悩ましい。


この店も、種物が美味しすぎて悩ましいお店の一つ。


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まあ〜もうなんだかおつきあいが長すぎて
私の彼氏か家族かって気がしてきてしまうような外観なのだが、
相変わらずこの佇まいにはシビレる。
並んだ看板のずっしりしたカッコよさ!!
「妙興寺そば」「そば雲水」
私にとっては歌舞伎の「まねき」みたいなもので
憧れのスターの名が此処に並んでいるのです(≧∇≦)


そしてこの暖簾。

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カーッ たまりゃん!!
こうこなくっちゃねえー(≧∇≦)




浅草は時節柄どこもガラーンとしているが
本日この長浦はなんと待ちが出ている人気ぶり。
ごく小さな店なので仕方がないのだが、
私も外で数分、中の席でも少し待って、
やっとテーブルにつくことができた。

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店内は渋さを極めているが
花番さんの花のような笑顔と明るい声が
いかにも甲斐甲斐しい。



さて問題のメニューを眺めますよ。

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冒頭に書いた通り、普段なら1行目の「もりそば」一択の私なのだが
此処は種物がいろいろと図抜けて美味しいので
そういうわけにはいかないのである。

ちょっと見かけないメニューも多いでしょう?
「油そば」
「妙興寺そば」
「雲水そば」
「葛引きそば」
など。



説明が遅くなったが、店の外の看板にもあった
「妙興寺そば」というのはこの「長浦」の一番の特徴である。
愛知県一宮市の妙興寺に江戸時代から伝わる「蕎麦覚書」を元に
先々代が店を始めたのだ。
故に「寺方蕎麦 長浦」と名乗っている。

私の記憶ではその「蕎麦覚書」には
蕎麦は打ってから一晩以上寝かせる、と書いてあったはずである。
そしてその蕎麦の食べ方、アレンジとしては
冷たい蕎麦の上に千切り大根を載せる、というのが代表的なもので
それがこの「長浦」の看板メニュー、「妙興寺そば」となっている。


今日は久々だし、是非その「妙興寺そば」を食べようと思っていた。
しかし・・・
私にはどおお〜しても大好きな人が他におりまして。。。


その人ね、本当に本当にスゴいんです♡
まず注文してしばらくしたら
厨房から「ゴ〜ゴゴ〜」と地鳴りのような
低い音が長い間響いてきます。
そしてやっとお会いできたその人の神々しいまでのお姿ときたら!!!!


「雲水そば」
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なんという美意識。

なんという世界。

あなたは枯山水ですか?



心打ち震えすぎて激写しまくり。

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みなさんこれ、とろろ蕎麦じゃあないんですよ〜(≧∇≦)
なんだと思いますか?


なんと、「大根おろし」なんです!
このなめらかな表面からは想像できないですよね?



たーっぷりの大根おろしの下に、お蕎麦さんがぎっしり控えています。

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しかもこの大根おろしがですね、
見てお分かりでしょうが
そんじょそこらの大根おろしとは別世界のおろし様でして!!

いったいどうやったらこんなふうにおろせるのかというほど
大変細かくおろしてあるのだ。
あのゴゴゴゴ〜という音に秘密があるのだと思うのだが、
すり鉢でもないし・・・
鮫皮の山葵おろしの大根版みたいなものがあるのかしらん?

とにかくこんななめらかでとろんとろんの大根おろしは
他の何処でも食べたことはない。
その美味しい大根おろしと絶品の手打ち蕎麦に
蕎麦汁ぶっかけて食べたら、美味しすぎて悶絶しますって!!
ああ好き・・・何度食べても大好き、雲水さま・・・


こ〜れ〜は〜ねぇ〜〜〜
是非みなさまにも一度体験していただきたい
超越した世界です。


本日あらためて、この「長浦」の悩ましさを再確認しました。
だって「もりそば」は絶対食べたいけれど
この「雲水そば」も次回も絶対食べたいじゃないですか!!(≧∇≦)



でも「長浦」の悩ましさは「雲水そば」だけではないのだ。
もちろん看板メニューである「妙興寺そば」も美味しいし
私もまだ食べたことのないものも含め魅力的な種物がいろいろ。
その中でも私のリピート率が高いのがこちら。


「納豆そば」
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この非凡さ。

写真で伝わるでしょうか?

「納豆そば」ってやっているお店は結構あると思うのですが
やはり納豆そのものの味が強烈であることや
そこに合わせる薬味も定番があるので(ネギ、大根おろし、生卵、海苔など)
割とどこで食べても結構似てる印象の種物になるんですよね。

ところが「長浦」の「納豆そば」はこれまたブチ抜けております。
こんな「納豆そば」、他の何処でも食べたことがありません。



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まずメンバーの顔ぶれが全然違う。
たけのこ、しいたけ煮、かまぼこ、大根おろし、ネギ、山菜、きゅうり、漬物。
面白い!!
密でなめらかさのある食感のメンバー達が
選ばれているのがわかる。

しかし何よりこの「納豆そば」を非凡なものにしているのは
その納豆そのもの、である。

写真で見てもわかると思うが、これまた「雲水そば」の大根おろし同様、
どうしたらこんなに細かく擦れるのかというくらい
ほぼペースト状になるまで、
なめらかあああああー!!!!
に、擦ってあるのだ。

この強烈になめらか美味しい納豆と、
密&なめらか食感で一般から選抜されたメンバー達と
絶品手打ち蕎麦に蕎麦汁ぶっかけて食べる・・・
何をどうしたらこんなすごい計算ができるのか!?
他の何処でも体験できない、超越した美味しさの
「納豆そば世界」がそこにあるのだ。
いやー これも本当に毎回食べたくなる美味しさ!!



この「納豆そば」は味も素晴らしいが見た目の美しさも非凡である。
この器、思い切り小さいのだ。

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小さな器にぎゅっと盛り込まれた、とびきりのメンバー達。
器は小さいけれど量は少なすぎることはなく
大満足の「納豆そば」だ。

 


最後に、これも毎回外せない「もりそば」。

「もりそば」
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この木のせいろが個性的で
ちょっとお寺っぽくていいですねえー


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明るめの肌に黒いホシが散らされた、都会の素朴な風情。

箸先から香りを寄せると、さすがは打ちたてではなく寝かせた蕎麦。
ものすごい熟成感が伝わってくる。
しかし嫌味のない美しい熟成感で、
ナッツやゴマのような甘い香ばしさがムンムン。
熟成は数時間で様変わりするので難しいが
「長浦」の熟成はいつも最高のタイミングで出されてくるのがさすがだ。

食感はすこーしだけパキッとする感じがあり
コシもあまりないのだが、舌触りがなんともなめらかで心地よい。

蕎麦汁は少し変わっている。
単体で味わうと出汁の旨味はあるが香りがなく、
醤油を強く感じる甘めの汁なのに
蕎麦をつけるとやたら美味しいのだ。
不思議!!


今日はご紹介できなかったが
ここは「おつまみ」もめちゃくちゃ美味しいので
それはまた次回夜行った時に〜

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(明るい声で甲斐甲斐しく働く花番さんが
忙しい中お客さんが入れ替わるごとに
テーブルの上も薬味の器やメニュー立てまで
全て除菌しているのに感心しました!!)

posted by aya at 17:10 | Comment(0) | 東京の蕎麦>台東区 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする